オール電化の電気代は高い?節約方法や実際の口コミ・評判などを紹介
オール電化を導入すると、ガス代がかからなくなることで、光熱費の節約が期待できるというメリットがあります。しかし、電気の使用量が増えることから、どれくらい電気代がかかるのか気になっている方も多いでしょう。
そこで今回は、オール電化の導入を検討している方に向けて、電気代の目安や節約方法について解説します。また、電気代の節約が期待できるおすすめの電力会社もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
オール電化とは
オール電化とは、家庭で使用するエネルギーをすべて電力でまかなうことを指します。一般的なご家庭では、調理や給湯などでガスを使用しますが、これらをすべて電力で対応するのがオール電化です。
近年は、ガスを使わない「オール電化住宅」が注目を集めており、その理由は次のようなメリットがあるからだと考えられます。
オール電化のメリット
- 光熱費の節約が期待できる
- お湯や暖房が安く使える
- キッチン周りのお手入れがしやすい
- ガスや火による事故が発生しにくい
- 災害時に復旧が早い可能性がある
オール電化は、ガスの基本使用料金がかからないことから、光熱費の節約に向いていると言われています。しかし、昨今は電気料金が高騰しており、返って高くついてしまうのではないかと考えている方も少なくありません。
次の章では、オール電化の電気代に関する口コミ・評判をご紹介しますので、ぜひユーザーの声も参考にしてみてください。
オール電化の電気代に関する口コミ・評判
ネット上に投稿されている口コミを調査してみた結果、オール電化の電気代に対して不安を感じている方もいれば、満足している方も見受けられました。それでは、実際の評判を見ていきましょう。
【悲報】電気代が過去最高を更新(23,927円)
— ユキト@バツイチ投資家 (@yukito_ueful) January 22, 2023
オール電化だけど独身一人暮らし男性の電気代としてこれはヤバいですよね、、マネフォでんきとオール電化があまり相性良くないのと、燃料費調整がめちゃくちゃ高くなってるのが原因でしょう(昨年12月の燃料費調整は350円)。このままだと電気代破産する🥹 pic.twitter.com/mtmF14lZHK
こちらの方は、オール電化の電気代が過去最高額を記録したと報告しています。昨今は電気料金が高騰しており、その影響を実感している方は多いようです。
7月のオール電化の電気代。
— RUARA (@RUARA_LOL) July 28, 2023
エアコンかなり使ったから高いかなと思ったけど、先月から+1600円くらいでそこまでじゃなかった。
暑いけど我慢みたいなことはしなくて大丈夫そう。 pic.twitter.com/We2RWtjwFg
電気料金の値上がりが続く中、オール電化の電気代について「そこまで高くない」と述べている方もたくさんいました。消費電力が大きい家電を使っても、そこまで負担を感じていない方がいるのは、オール電化の導入を検討している方にとって安心材料になるでしょう。
なお、電気料金が高騰している今、電気代を節約するには、電力会社や契約プラン、家電の使い方を見直すことが重要です。
引っ越したとこオール電化で、電気代にびくびくしてたけどそんなに高くなくてびっくり😳
— ゆずこ (@yuzuyuzuko98) July 19, 2023
むしろ引っ越す前のアパートのガス代が高すぎた
上記のように、オール電化の住宅に引っ越したことで、光熱費を抑えられている方も確認できました。前述のとおり、オール電化には「ガス代の基本料金が必要なくなる」「低料金でお湯を沸かせる」などのメリットがあります。
現在、原料価格の高騰によりガス料金も値上がりしているため、ガスを使わないオール電化を導入することで、光熱費を節約できている方も少なくありません。
オール電化の電気代は平均いくら?
実際のところ、オール電化の電気代はどれくらいかかるのでしょうか。関西電力の情報によると、世帯人数別の電気料金(月間平均額)は以下のとおりです。
オール電化の電気代の目安
世帯人数 | 電気料金(月間平均額) |
---|---|
1人暮らし | 10,777円 |
2人暮らし | 13,406円 |
3人暮らし | 14,835円 |
4人暮らし以上 | 16,533円 |
※参照:関西電力(オール電化世帯人数別の電気代平均額)
上記の電気料金は、関西電力のオール電化プランを利用した場合の金額です。しかし、2020年〜2021年の平均値であるため、参考程度にとどめておくと良いでしょう。
近年は、多くの電力会社が相次いで、電気料金の値上げに踏み切っています。そのため、各社が提供する料金シミュレーションなどを活用し、契約後の電気料金を下調べしておくとより安心です。
オール電化の電気代を節約する方法
電気料金が高騰している今、電気代の節約方法を把握しておくことはとても重要です。オール電化を導入する場合、以下の5つのことを実践すれば、電気代の節約が期待できるでしょう。
オール電化の電気代を節約する方法
現在契約中の料金プランを見直す
毎月の電気料金は、契約する料金プランによって大きく変動します。そのため、現在契約中の料金プランが世帯人数やライフスタイルに合っているのか、見直すことが大切です。
電気代が高い時間帯の使用を控える
オール電化の料金プランは、昼間の電気料金が高く設定されている傾向があります。電気料金が高い時間帯に、消費電力が高い家電などの使用を控えることで、光熱費の節約につながりやすいです。
家電を省エネモードに設定する
エアコンや冷蔵庫などの家電には、消費電力を抑える「省エネモード」が付いている場合が多いです。省エネモードに設定すれば、消費電力量を最低限に抑えられ、結果として電気代が安くなるのでおすすめと言えます。
消費電力が高い家電製品を知っておく
消費電力が高い家電製品を使うほど、毎月の電気代も高くなりやすいです。事前に消費電力量が大きい家電を把握し、利用時間や使い方を工夫することで、電気代を抑えやすくなります。
電気料金が安い電力会社に切り替える
2016年4月から「電力の小売自由化」がスタートし、私たち消費者は電力会社を自由に選べるようになりました。そのため、今よりも電気料金が安い電力会社に切り替えれば、電気代の節約が期待できます。
オール電化の電気代節約におすすめ電力会社3選
ここからは、オール電化の電気代節約に向いている電力会社をご紹介していきます。当社がおすすめする電力会社は、以下の3社です。
オール電化の電気代節約におすすめ電力会社3選
以下では、各社の特徴をわかりやすく解説していますので、それぞれを比較してご自身に合ったサービスをお選びください。
idemitsuでんき
idemitsuでんきは、ガソリンスタンドでお馴染みの、出光興産株式会社が提供する電力サービスです。
idemitsuでんきの概要表
運営会社 | 出光興産株式会社 |
---|---|
基本料金 | 10A・1kVAあたり284.24円/月 |
供給エリア | 沖縄電力エリア・離島・一部地域を除く日本国内 |
オプション・割引サービス | カーオプション(ドライバー対象の割引サービス) |
idemitsuでんきのオール電化プランには「ナイトタイム」があり、午前1時〜午前6時までの電力量料金が安くなります。日中が1kWhあたり25.87円であるのに対し、夜間は18.37円と割安なので、エコキュート(高効率給湯機)などにかかる料金を抑えることが可能です。
また、idemitsuでんきの料金プランには「カーオプション」が付いています。毎月のガソリン代が100リットルまで2円引きになり、電気自動車を所有している方は毎月の電気料金が200円引きになるので、ドライバーにもおすすめの電力会社です。
idemitsuでんきのおすすめポイント
- 地域の電力会社からの切り替えで基本料金が安くなる
- 夜間の電気料金が安い
- 毎月ガソリン代が100リットルまで2円引きになる
Looopでんき
Looopでんきは、東日本大震災の被災地に、太陽光発電を設置するボランティア活動から誕生した電力サービスです。
idemitsuでんきの概要表
運営会社 | 株式会社Looop |
---|---|
基本料金 | 0円 |
供給エリア | 離島を除く日本国内 |
オプション・割引サービス | eneco(再生可能エネルギーの利用オプション) |
Looopでんきの料金プランは、基本料金と燃料費調整額が0円となっており、電力使用量に応じて毎月の電気代が決まります。さらに、料金単価が30分ごとに変動する「ピークシフト」を採用しているのも特長です。
例えば、東京電力エリアの場合、ピークシフトを使う(電力量料金が安くなる時間帯に家電を使う)ことで、年間約8,000円の節約が期待できます。Looopでんきは、契約期間や解約手数料を設定していないので、初めての方も気軽に利用できるでしょう。
Looopでんきのおすすめポイント
- 基本料金・燃料費調整額が0円
- 無理な節電をしなくても電気代を抑えやすい(ピークシフトが使えるため)
- 契約期間や解約手数料がなく初めての方も利用しやすい
- 沖縄電力エリアにも対応している
シンエナジー
シンエナジーは、再生可能エネルギー開発を行っているシン・エナジー社が提供する電力サービスです。
運営会社 | シン・エナジー株式会社 |
---|---|
基本料金 | 30A・796.06円〜 |
供給エリア | 北海道電力エリア・離島を除く日本国内 |
オプション・割引サービス | なし |
シンエナジーでは、ライフスタイルに合わせて選べる5つのプランを提供しています。スタンダードな「きほんプラン」は、大手電力会社の一般的な料金プランに比べて、電気料金が安く設定されているのが特徴です。
他にも夜間や昼間の料金単価が安くなる「生活フィットプラン」や、電気使用量が多い方向けの「プランC」といった選択肢があります。ご自身の生活状況に合ったプランを選択でき、無理なく電気代の節約に努められるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
シンエナジーのおすすめポイント
- 大手電力会社より電気料金が安い
- ライフスタイルに合わせてお得なプランを契約できる
- 初期費用&解約手数料0円
- 沖縄電力エリアにも対応している
オール電化の電気代に関するよくある質問
最後に、オール電化の電気代に関するよくある質問に回答していきます。本記事で取り上げる質問内容は、以下のとおりです。
オール電化の電気代に関するよくある質問
オール電化とは?
オール電化とは、家庭で使用するエネルギーのすべてを電力でまかなうシステムのことです。具体的な内容については、本記事内の「オール電化とは」の項目をご覧ください。
オール電化の電気代は平均いくら?
関西電力の調査(2020年〜2021年の情報)によると、オール電化の電気代の平均は4人暮らし以上の世帯で16,533円です。電気代の詳細については、本記事内の「オール電化の電気代は平均はいくら?」の項目で解説しています。
オール電化の電気代を節約する方法とは?
以下の5つの方法を実践すれば、オール電化の電気代の節約が期待できます。
オール電化の電気代を節約する方法
- 現在契約中の料金プランを見直す
- 電気代が高い時間帯の使用を控える
- 家電を省エネモードに設定する
- 消費電力が高い家電製品を知っておく
- 電気料金が安い電力会社に切り替える
上記の方法をおすすめする理由については、本記事内の「オール電化の電気代を節約する方法」の項目をご覧ください。
電気代節約におすすめの電力会社はどこ?
以下の電力会社では、電気代を節約しやすいサービスを提供しているのでおすすめです。
オール電化の電気代節約におすすめ電力会社3選
- idemitsuでんき
- Looopでんき
- シンエナジー
本記事内の「オール電化の電気代節約におすすめ電力会社3選」の項目では、各社の基本情報やサービスの特徴について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
近年は、電気料金が高騰していることもあり、オール電化に対して不安を感じている方は少なくありません。しかし、オール電化には「ガス代がかからなくなる」「お湯や暖房が安く使える」などの特長があるため、結果として光熱費が安くなるケースも多いです。
もちろん電気の使い方には注意が必要ですが、実際に「電気代が安くなった」という利用者の声が多いので、オール電化の導入を前向きに検討してみると良いでしょう。本記事で取り上げた電力会社であれば、無理なく電気代の節約に努められるので、ぜひ一度確認してみることをおすすめします。