私たちの地球と生物多様性

2021年11月12日

所属:跡見学園女子大学

インターン生:K.Mさん

私たちの地球と生物多様性の写真

2020年度IUCN(国際自然保護連盟)の調査によると、絶滅の危機にある世界の野生生物のリスト「レッドリスト」には、約3万種もの生物が選定されています。日本だけでも3716種もの野生生物が絶滅のおそれにあります。この記事では、絶滅危惧種をどうすれば減らすことかできるのか、生物の多様性について考察していきたいと思います。

レッドリストとは

レッドリストとは、絶滅のおそれのある野生生物をリストアップし、データベースにまとめたものです。IUCN(国際自然保護連盟)という機関が、それぞれの専門分野の研究者グループに協力してもらった野生生物の調査結果を基に、絶滅危惧の度合いを査定し作成しています。日本ではIUCN(国際自然保護連盟)の評価基準を前提として、環境省ほか、地方公共団体やNGOの協力により作成されています。

絶滅危惧種の増加と原因

現在、世界規模で絶滅危惧種は増加傾向にあります。2019年に絶滅危惧種と認定された種の数は2万8338種、2020年では3万2441種となっており、一年間で約14.4%増加していることが分かります。絶滅危惧種の中には、私たちが良く知る動物園などで人気なレッサーパンダやジャイアントパンダ、アジアゾウなども含まれています。生物多様性が重要視されている世の中ですが、なぜ全世界でこれほどの種類の野生生物が絶滅危惧種に選定されているのでしょうか。絶滅危惧種増加の主な原因として、次の4つのことが挙げられます。

地球温暖化や気候変動などの環境問題

私たち人間にとって、生活を豊かにすることは大事です。しかし現在、地球は過去1400年で最も暖かいといわれるほど地球温暖化が進んでいる状態です。地球温暖化の原因は、人間活動による温室効果ガスの増加が極めて高いとされています。また、オーストラリアなど世界各国で発生した大規模な森林火災は、大量の二酸化炭素を放出し、温暖化を更に促進する原因になりました。

私たち人間の生活が便利になればなるほど、地球温暖化は進みます。しかし、地球温暖化が進むことによって、自然生態系には多くの影響が見られ始めました。国内の海では、海水温の上昇が続き、本来日本にいないはずの南方系の魚が東京湾に定着してしまいました。更に、沖縄県にある国内最大のサンゴ礁域「石西礁湖」では、海洋生態系の基盤とされるサンゴ礁の大規模な白化現象が発生しています。

北極海では海氷の減少により、ホッキョクグマやアザラシといった野生生物たちの生息域がなくなるといった影響が出ています。ホッキョクグマに関しては、このまま気候変動対策を取らなければ2100年までに絶滅してしまう恐れがあるとまで予測されています。(出典:BBCNEWS)

森林伐採、海洋汚染による土地の減少

近年、森林に住んでいるとされる熊が、人里に出没するという事例が増えてきています。ツキノワグマが人里に降りてくる原因として、森林伐採による生息域の縮小、食物の不足、森林の手入れ不足などが挙げられます。ニュースなどの情報を見ると、ツキノワグマは頻繁に人里に出没しているイメージが強く、多く生息していると思われていますが、既に絶滅危惧種に選定されている野生生物です。熊だけでなく、森林伐採や森林の手入れ不足により、多種多様な植物や虫などの生物も居場所を奪われ減少しています。

海洋汚染では、人間が捨てるマイクロプラスチックと呼ばれる微細なゴミが、海の生態系に悪影響を及ぼすのではないかと懸念されています。他にも、観光業や漁業への被害など、人間にも多くの被害が及ぶ可能性があります。

外来種の侵入

外来種とは、本来その地域にはいないはずなのに、人の活動によって分布外から持ち込まれた生物種のことを指します。私たちが一緒に暮らしている犬や猫といったペット達も、他の国や地域に入ると外来種になる可能性があります。日本ではこのような外来種を侵入させないために、外来生物法が存在します。外来生物法で禁止事項とされていることは、以下の6つです。

出典:環境省ホームページ「日本の外来種対策」

これらの規制事項に違反すると、違反内容により異なりますが、最高で懲役3年、罰金300万円(個人)又は1億円(法人)が科される場合があります。(出典:環境省ホームページ「罰則について」より)

実際、外来種の侵入により被害を受けている地域や動植物が存在しているのが現状です。環境省によると「具体的な例としては、沖縄本島や、奄美大島に持ち込まれたマングース、小笠原諸島に侵入したグリーンアノールなどがあげられます。グリーンアノールとは小型のトカゲで、昆虫などを主食にしていて、この小笠原諸島固有の昆虫の多くがグリーンアノールに食べられてしまい、絶滅の危機に瀕しているもの、すでに絶滅してしまったかもしれないものが多くいますしかし現在では、小笠原諸島で完全に野生化し、小笠原諸島固有の昆虫が食べられ、多くの昆虫が絶滅、もしくは絶滅の危機に瀕しています。」と述べられています。(侵略的な外来種とは?より)

マングースやグリーンアノールなどの外来種自体が絶対に悪いとは言えません。本来住んでいた地域から、別の地域へ持ち込んでしまった人間に罪があります。その場所がどこであっても、生態系を崩す大きな要因になりかねないので、外来種を持ち込むことは法律で規制されています。

密猟や乱獲による絶滅

密猟や乱獲といった行為は、法律で禁止されています。これは日本だけでなく、野生生物を守るために各国がそれぞれ法律を定めています。しかし、犯罪だとわかっていて尚、法律を破って密猟や密輸は行われています。それはなぜなのか。理由として挙げられるのは、ある特定の動物の一部が高額で売れること、剥製やアクセサリーなどの装飾品として売れることが原因です。

世界の取り組み

絶滅危惧種の増加を減少させるには、絶滅危惧種を保護・保全をすることが最も重要です。ここでは、世界の絶滅危惧種に対する取り組みとして、上記でも扱った世界的な自然保護連盟であるIUCNのことを紹介します。IUCNが作成した絶滅危惧種レッドリストは、1964年に誕生しました。現在、この絶滅危惧種レッドリストは、世界の生物多様性の健全性に関する重要な指標であり、政府機関、NGOs(保全関連非政府機関)など様々な機関や現場で利用されており、必要不可欠なものとなっています。レッドリストによって保全状況が改善された例も多数あり、絶滅危惧種に対する取り組みとして非常に重要視されています。

しかし、そうはいってもまだまだデータが足りない種や調査できていない種が世界中にいる状況です。IUCNがこれまで評価してきた種の数は約13万4400種以上になります。IUCNはここから更に評価数を増やすため、公式サイト内で2020年までに16万種を評価することを目的としていましたが、目標には届いていないようでした。(出典:IUCNレッドリスト「背景と歴史」より)

ワシントン条約とは

歴史の教科書などで、ワシントン条約という単語をなんとなく耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。ワシントン条約の正式名称は「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」といいます。ワシントン条約では、お互いの国の種の絶滅を防ぎ、保全するために国際取引の規制を実施する役割を担っています。(出典:環境省ホームページ「ワシントン条約」より)

動物園の取り組み

老若男女問わず人気な動物園や水族館といった施設も、絶滅危惧種への保護・保全活動に大きく関わっています。環境省は、絶滅危惧種や外来種への対策の連携として、多数の動物園、水族館が加盟する日本動物園水族館協会との協定を締結しています。この協定の内容は、全国の動物園、水族館の施設に協力してもらい、絶滅危惧種の生物の飼育、繁殖を推進し、来園されるお客様一人一人に生物多様性について考えてもらうように働きかけてもらうといったような内容です。(出典:環境省ホームページ「(公社)日本動物園水族館協会との協定の締結について」より)動物園にいる動物たちは、多くが絶滅するおそれがある動物たちばかりです。中には生息地域が限られており、その地域がなくなってしまい繁殖不可能になってしまった種もいます。

動物園と多様性

動物園では、動物たちが安心して暮らせるような環境が整っています。まず、動物たちを暑さや寒さなどの自然の驚異、自然災害から守ることが出来ます。次に食物に困らないことです。自然界では弱肉強食が当たり前ですが、動物園では平等に餌が与えられるため、飢えや他の動物に襲われたりする心配も必要ありません。最後に、病気やケガをしても、獣医が治療を施してくれることです。他にも理由はありますが、このように動物園では、従業員を含む多くの関係者が動物たちのために最善を尽くしています。少しでも多くの種を保存するために、動物園や水族館という施設は必要不可欠なのです。

多くのメリットがある一方で、動物園は改善しなければいけない問題も抱えています。それは、劣悪な環境で飼育され、虐待を受けている動物たちがいるという事実です。間違った飼育方法で飼育することは、動物たちには強いストレスになります。この事実を受け、ひどい話だ、動物園はなくなったほうがいい、などという声もあります。

もちろん、すべての動物園がこのような劣悪な環境で飼育しているわけではありません。多くの動物園では、動物たちにとってより良い環境になるような環境づくりが行われています。具体的には、それぞれの種に対して適切な環境をつくることです。例えば、ペンギンやカワウソには海や川に見立てた水のエリアを作ります。なぜなら、2種とも野生では海や川など、水がある地域で生息してきた生物であり、水がないと生きていけないからです。ペンギンたちとは違い、水では生きられない生物もいます。このように、動物園では生物多様性を意識して動物たちを飼育する必要があります。動物園は来園されるお客様のことだけでなく、動物たちの幸せや健康のために、改善される必要があると考えます。

生物多様性を守るために

地球には、人間の他にそれぞれ個々の特徴を持った生命がおり、様々な生き物がお互いを間接的に支えあっています。私たちはそんな生物多様性を尊重しなければなりません。生物の多様性を守るためにできることは以下の通りです。

・地元で取れた食材や旬のものを食べる地産地消を心がけること

・食品廃棄物を減らすために残さず食べること

・自然と触れ合う機会を増やし、生き物に興味関心をもつこと

・エコマーク製品などの環境に配慮した製品を買うこと

・地球温暖化を防止するために、省エネに取り組むこと

ここで挙げられていること以外にも、まだまだ私たちが出来る取り組みはたくさんあります。海や川などのゴミ拾いをする、レジ袋を利用するのではなくマイバッグを使う、リデュース(発生抑制)・リユース(再利用)・リサイクル(再生利用)の3Rを心がけることなど。この取り組みは野生生物を守ることだけではなく、人間の生活環境をより良くすることにもつながっています。毎日少しずつでも構いません。このような取り組みを世界中の人が意識して行っていくことが大切なのです。

今できる動物たちへの支援

近年では、新型コロナウイルス感染拡大による大規模な世界情勢の悪化によって、各地の動物園等は休園・休館を余儀なくされています。一部では経済状況が悪化し、運営することが難しい状況になり、存続の危機に直面している所もあります。そんな各地の動物園では、クラウドファンディングなどのインターネットを使用し、支援を募っているところもあります。

北海道札幌市にあるふれあい体験型動物園「ノースサファリサッポロ」では、動物が描いた絵やライオンがひっかいたダメージジーンズなど、非常にユニークな返礼品を用意してTwitter上で話題になりました。話題になった影響もあり、このクラウドファンディングでは目標金額を大幅に上回る結果で終了しました。(出典:FNNプライムオンラインより)ノースサファリサッポロのクラウドファンディングは終了してしまいましたが、今でも支援を募っている園はたくさんあります。動物園を未来まで存続させるために、是非少ない金額からでも支援をすることを考えてみてください。

まとめ

ここまで原因や対策を述べてきましたが、絶滅危惧種に関する問題を解決することは非常に難しいといえます。なぜなら、人間がこの地球で生活を送る以上、様々な要因が発生してしまうからです。野生生物のために支援をしている人もいれば、欲望やエゴだけで貴重な動物たちを乱獲し、装飾品などにして売っている人もいます。また、環境問題や社会問題を改善することは、私たちだけではどうにもならない場合があります。

人間が生きていく以上、生物の存在はなくてはならないものです。甘いハチミツは蜜蜂の巣から収穫されるものであり、お米はイネという植物から作られています。私たちは様々な野生生物に助けられながら生きています。この地球上で、人間が一番偉いなんていうことはありえません。しかし、現在では人間が一方的に利用し、野生生物を傷つけ、苦しませている現状があります。

太古昔に1000種類ほどいた恐竜が完全に絶滅したように、原因は異なりますが野生生物たちもそのほとんどが絶滅してしまう可能性を持っています。もしこのまま地球温暖化や海洋汚染などの問題を対策しなかったら一体地球はどうなってしまうのでしょう。まずは一人一人がこの問題に真剣に向き合い、自分にできることから始めていくことこそが、私たちの地球と生物多様性を守ることに繋がっていくのです。

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エコモ博士
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