地球が暑すぎて地球滅亡!?

  • 更新日:2021/10/08

所属:東京情報大学

インターン生:M.Iさん

地球が暑すぎて地球滅亡!?の写真

現在世界中で問題になっている地球温暖化問題。 あと20年対策を引き延ばし続ければ手遅れになるとも言われています。 この記事では地球温暖化のメカニズム、脅威、解決案などを深堀していき、未来に向けて自分がどのような行動をとればよいのか、考えていきます。

なぜ地球温暖化が進むのか

地球温暖化の原因は様々ありますが、その中でも有名なのが「温室効果ガス」です。テレビやネットなどで温室効果ガスが取り上げられていると、地球にとって悪いものという印象がある人もいると思いますが、実は地球にとってなくてはならないものなのです。温室効果ガスの働きは、地表の熱が宇宙に放出してしまうのを防いでいます。この働きによって、生き物が生きやすい温度に地球を暖めているのです。しかし近年、この温室効果ガスが増え過ぎて、地球の温度が上がり続けているのです。

温室効果ガスが増え続けている原因

第一に、温室効果ガスの代表的なものである二酸化炭素の増加です。二酸化炭素の発生原因は主に石炭石油などの化石燃料の燃焼です。わかりやすく例えると、ガソリンや電化製品です。自分たちの生活が豊かになればなるほど地球にとってはとても苦しい状況が続いてしまうということです。

第二に、二酸化炭素を吸収してくれる植物の減少です。2000年からの森林破壊のスピードは凄まじく、毎年平均520万ヘクタール。1分間で東京ドーム約2個分の森林が消えていることに。このままでは世界の森林が狩りつくされるのも時間の問題です。

地球温暖化がもたらす被害

地球の海面上昇

一番有名で一番言われている問題ではないでしょうか。地球の温度が上昇することにより北極などの氷が解け、地球全体の水面が上昇してしまう現象です。「水面が上昇したくらいで何か問題があるのか」と思う人も居るかもしれません。実際かなり問題があります。陸地が海に飲み込まれてしまい、住む場所を奪われてしまう人が出てきます。仮に海面が1メートル上昇した場合、イタリアの都市ベネチアは海に沈んでしまいます。さらに日本では、全国の砂浜の9割が無くなってしまいます。

異常気象の発生

異常気象が発生すると様々な被害が起こります。初めに住居への被害です。大雨によって川が氾濫し家が流されてしまったり、最近大きなニュースになった土砂災害など、身近なところで問題化してきています。また、気温が高い日が続くことによる熱中症患者の増加で死者が増えるかもしれません。実際今年の夏もとっても暑かったですよね。

感染症の増加

意外と知らない人が多いのではないでしょうか。感染症が増加する主な原因は蚊の媒介で広まるとされています。日本の気温が上がることで、普段アフリカなどの気温が高い地域にいる生物達が日本に進出し、日本では罹ることが滅多にない病気が流行するかもしれません。コロナウイルスで深刻な被害が出ている日本ですが、これ以上別のウイルスが流行すると、都市機能が停止しかねないと思うとぞっとします。今後地球温暖化の影響で日本に来てしまうと考えられているウイルスはデング熱、日本脳炎、マラリアなどが挙げられています。

生物の絶滅

地球温暖化で危機を感じているのは人間だけではありません。先程の異常気象の原因で、2000年以降絶滅危惧種が急激に増えています。2000年では15種とされていましたが2010年には1000種さらに10年後の2020年には4000種を超えていて、地球温暖化の被害を実感させられます。絶滅が心配されている動物を紹介します。

ジャイアントパンダ

主な生息地は中国で、食物の99%は竹という珍しい習性を持っています。ジャイアントパンダは食物と住処の両方を山岳地帯に自生する竹林に頼っているので、環境破壊により竹林が無くなってしまうと急激に数が減ってしまう恐れがあります。

ホッキョクグマ

生息地は北極で地球温暖化の影響を一番に受けている生物ではないでしょうか。ホッキョクグマの主食はアザラシで、氷の上で狩りをしますが氷が解ける夏場は数か月にわたり何も食べない状態が続くため、温暖化によって氷のない期間が続くと獲物が取れず、繁殖するのが難しくなります。

アフリカゾウ

身体に汗腺を持たないため、体温を下げ、寄生虫を取り除くためには、48時間以上間隔を置かずに水浴びをしなければいけません。温暖化が深刻化し、干ばつが多くなると像たちが水浴びができなくなり、健康に過ごせず、野生の像をもう見れなくなるかもしれません。また、アフリカゾウは高い適応力を持つ動物ですが、このような異常気象に対応できるかは不明です。水場を探すために大移動をして、密猟者に狙われるかもしれません。このように地球温暖化は少なからず人間以外にもかなり影響を及ぼしています。動物たちが絶滅してしまうと生態系が大幅に変わり気候が変化してしまったり、生物の多様性に変化が出てしまったりと動物たちと地球温暖化は密接な関係があると言えます。

地球温暖化のメリット

地球温暖化には実はメリットがあるようです。

1つ目は寒い地方での死者が減少するということです。寒さで亡くなる人はイギリスだけでも年間2万から4万人にまでのぼるそうです。寒さによる死者数の数は気温が摂氏1℃下がるごとに8000人増加すると言われています。しかし、気温が1℃上昇すると死者数の増加は2000人程度に収まると予想されています。

2つ目は農林産物の生育の促進です。二酸化炭素は植物のエネルギーになるので、二酸化炭素の濃度が上昇すれば、植物の生長を促進する効果があるかもしれないとされています。また、異常気象による大雨の増加も相まって、農業の経済効果が有利に働くともいわれています。地球温暖化によってかなりの被害が出ることもありますが、こういったところで得をする人も出てくると思うと、一概に悪いとは言い切れませんよね。

地球温暖化の現状と将来

地球温暖化の現状

地球温暖化について「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」という研究機関では、数年おきに地球温暖化に関する報告書を発行しています。2014年のIPCCの報告書では、気候に人為的影響が見られ、確実に温暖化が進んでいることが報告されました。1880年から2012年については世界全体の平均温度が0.85℃上昇しています。

地球温暖化の将来

先程も紹介したIPCCの報告によると21世紀末の世界平均気温は21世紀初頭に比べて2.6~4.8℃上昇すると予想しており、東京でも40℃を超える日も珍しくないと予測しています。また熱中症で搬送される人が21世紀初頭では年間約5万人、死者は約1000人程度だったのが、21世紀末になると約5倍にも上るとされています。関東地方でも冬に15℃を下回らず、デング熱やマラリアなどの熱帯性の感染症が蔓延する恐れがあるようです。異常気象も激化し、巨大台風によって都心の地下鉄は水没し、高潮と浸水により死者と行方不明者が多く出てしまうという予測がされています。

地球温暖化の対策

個人規模の対策

家庭から排出される二酸化炭素のほとんどが、ガス、電気、ガソリンの消費です。そのため、電気の使用量や自動車の利用料を減らせば、個人から出る二酸化炭素をかなり減らすことができます。特に、電気の消費を減らす「省エネ」を行うことが有効とされています。家庭の消費電力の主な原因は、冷蔵庫・エアコン・テレビなので、うまく使うことによって大きく省エネに貢献できます。具体的な案としては、エアコンの設定温度を上げたり、使っていないコンセントを抜くなど簡単なことをするだけで、二酸化炭素を減らせます。

また、最近ではガソリンを使わない電気で走るEVという車が誕生しています。

EV車

EVとは「Electric Vehicle」の略で、電気自動車という意味です。電気をエネルギーにしてモーターを駆動させることで走るので、ガソリンを使いません。充電するときは公共用の充電スタンドまたは家庭用コンセントを利用して充電します。しかし、充電スタンドの数が少なかったり、1回に走行できる距離が短いので、現状普及は難しいといったところです。

HV車

最近では、HV車が人気なようです。HVとは「Hybrid Vehicle」の略で、日本ではハイブリッドカーと呼ばれています。HV車の特徴は、ガソリンを燃焼させ、エンジンを動かします。電気で動くモーター搭載していますが、燃費をよくする補助的な役割になっています。ガソリンを使用するため、環境には良いとは言えませんが、燃費が良くなることで無駄にガソリンを使わずに済みます。また、ガソリン車からHV車に乗り換えやすいのも特徴です。

FCV

さらに画期的な車も登場しています。FCVという水素で走る車です。専用の水素ステーションから補充した水素を使い、自家発電した電気をエネルギーとして走ります。燃料が水素なので、排出されるのは水のみ。この車が世界に普及すれば、かなり二酸化炭素が削減されると予想されます。

グリーンカーテン

グリーンカーテンというのを聞いたことがあるでしょうか。私自身も小学生の頃に朝顔をみんなで植えて、グリーンカーテンを作ったことがあります。また、全国の市区町村でも積極的にグリーンカーテンを作る動きがみられています。

植林

植林をすることで物理的に木を増やし、二酸化炭素の量を減らそうという試みです。植林体験など現在は個人的に二酸化炭素を減らす行動がかなりできるので、自分なりに考えて地球温暖化を少しでも止められるように頑張りましょう。

世界規模の対策

パリ協定

世界では「パリ協定」というものがあります。パリ協定とは2015年に決められた、2020年以降の気候変動問題に関する国際的な枠組みです。パリ協定では、開発途上国も含めた世界全体で温室効果ガスの削減が求められ、すべての国が参加する公平な合意となっています。一番二酸化炭素の排出量が多い国は中国で、95億3000万トン。2位のアメリカ合衆国は49億2000万トン。日本は10億8000万トンと中国の排出量が群を抜いて多いです。原因としては、急激な人口増加や経済発展が問題になっています。

次にパリ協定で定めた全世界目標を見てみましょう。

「世界の平均温度上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑えるように努力する」

「21世紀後半に温室効果ガス排出を実質ゼロにする」

この2つが目標として掲げられています。2つ目の温室効果ガス排出をゼロにするとは、温室効果ガスの排出量と吸収量のバランスをとることを指しています。具体的にいうと、化石燃料はできるだけ燃やさずに、温室効果ガス吸収効果がある森林の減少や劣化を防ぐという意味が込められています。また、パリ協定では各国が自国の削減目標を5年ごとに提出し、評価を受けて目標の更新をしていきます。さらに途上国に対し、先進国による金銭的・技術的なサポートも求められ、世界が一致団結して地球温暖化に取り組む姿勢を見せています。

気候変動枠組み条約

次に紹介するのは「気候変動枠組み条約」です。気候変動枠組み条約は二酸化炭素、メタンなどの温室効果ガスの濃度を安定化し、温暖化がもたらす様々な悪影響を防ぐための国際的な枠組みを定めたものです。条約に基づいて具体的な対策をどう進めるかについては、条約を締結した国々が毎年集まり会議します。この会議を(COP)といいます。

京都議定書

1997年に京都で開かれたCOPは有名で、日本が議長となり、初めて具体的な温暖化対策の国別目標と手法が合意されたのです。この合意が京都議定書と呼ばれ、先進国における国別の削減目標が定められ、具体的な削減行動を義務づけられたので、国際的な温暖化防止の大きな一歩となりました。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)

地球温暖化対策を進めていくうえで、現在の気候変動が人間活動によるものだと認識しなければなりません。しかし、地球温暖化に対して懐疑的な考えもあります。そこで重要なのがIPCCです。IPCCは人間活動による気象変化、影響、適用や緩和策に関して、科学的、技術的、社会経済学な見地から評価を行うことを目的に、国連環境計画と世界気象機関が共同で設立した期間です。IPCCの報告書は国際的な対応策に科学的根拠を与えるため、国際交渉に強い影響力を持っており、地球温暖化対策において全世界から注目されています。

まとめ

自分自身地球温暖化についてよく知らない部分が多々あったので、こうして記事にして調べていると、思ったより地球温暖化が進んでいて、自分でも対策していかなければ将来本当に住むところが無くなり、世界が滅亡するのもそう遠くはないのではないかと実感させられました。地球温暖化がもたらす影響とその対策を書かせてもらいましたが、世界中の人が危機を察知し、手を取り合って解決策を模索しているのを知り、自分でもやれることはやってみて、家族などの身近な人に対応策を教えて実践したいと思ました。また、地球温暖化を軽視したり、前の自分のようにあまり知識がない人たちに地球の危機を少しでもわかってもらえれば幸いです。

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