冷蔵庫を新しい製品に買い替えると電気代がどの程度お得に?
一家に一台は必ずある【冷蔵庫】は食料を保存するために、24時間365日常に稼働しており、家庭における消費電力量の15~20%を占めています。消費電力量が家電の中でも大きいため、電気料金に占める割合も高くなっています。
ところで、冷蔵庫はエネルギー消費効率向上に力が入れられている製品の内の一つだということはご存じですか?1998年に改正された「省エネ法」にて設定された省エネルギーエイドの工場を促す溜の目標基準(トップランナー基準)を満たすために各メーカーが省エネ化に力を入れており、既に一定の成果が報告されています。
報告書には、新製品のエネルギー消費効率が改善されたことにより旧製品を使用するよりも年間電気料金を削減できると書かれています。とはいえ、即決購入するには少し高価なため買い換えのハードルは高いことも事実です。
そこで、本記事では、「旧製品を使い続けるよりも新製品に買い換える方が本当にお財布に優しいのか」についてまとめてみました。ここでは、旧製品として、2007年、2010年、2013年、2015年の製品と2020年の製品について比較しています。
冷蔵庫(401~450L) | 年間消費電力(kWh/年) | 年間電気料金(円) | 電気料金削減率(%) |
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2020年製品 | 252~400kWh/年 | 9,538円 | -(基準のため) |
2015年製品 | 340~390kWh/年 | 11,158円 | 15%削減 |
2013年製品 | 390~440kWh/年 | 12,687円 | 25%削減 |
2010年製品 | 470~520kWh/年 | 15,132円 | 40%削減 |
2007年製品 | 570~640kWh/年 | 18,495円 | 48%削減 |
*電力削減率計算時は各年度の(最低値+最高値)/2で算出された値を使用
*電気料金は30.57円で計算
*「省エネ製品しんきゅうさん」より年間消費電力量を取得
*「省エネ性能カタログ2020年度」参照
以上の表からわかるように、最新製品では、5年前のより15%、13年前の製品より48%も年間電気料金を抑えることができます。また、表には示されていませんが、新製品は省エネだけではなく、新機能も追加されています。例えば、最新製品では、食品に合わせた保存方法が選択出来たり、特に野菜室などには高湿保存、栄養素アップを選択出来たりなどが新機能として付加されています。
一般的に冷蔵庫の寿命は12~13年程度だと言われています。2007年~2010年製品を使用している方が新製品に買えると電気代を40%以上、年間約6,000円節約出来ること等も踏まえると十分に買い換えるメリットがあるのではないでしょうか(メーカー・型番などによって省エネ性能は異なります。購入前はかならずご自身でご確認ください)。10年以上冷蔵庫を買い換えてない方はぜひ、省エネ性能に優れた【最新の冷蔵庫】への買い換えを検討してみてください。