新型コロナウイルスと身の回りの変化

  • 更新日:2020/09/01

所属:東京情報大学

インターン生:E.Yさん

新型コロナウイルスと身の回りの変化の写真

新型コロナウイルスが世界中に広まってからはや9か月がたちました。まだまだ収束はしませんが、私たちの身の回りや生活、自然などの「環境」が変化していってます。何が変わったのか、何を知らなかったのか私は気になり、根本となる新型コロナウイルスについて自分なりに一から調べてみました。

新型コロナウイルスとは

中国の湖北省武漢市で2019年12月8日に病原体不明の肺炎患者が発生し、後にそれが「新型コロナウイルスの1人目の感染者」として発見されました。日本国内で初めて新型コロナウイルスが発生または発見され、ニュースで報じられるようになったのは2020年1月16日です。今回の「新型コロナウイルス」は世界保健機関(WHO)によって2020年2月11日に「COVID-19(子ビッド・ナインティーン)」と名前が付けられました。

名前の由来は、「コロナ=Corona」「ウイルス=Virus」「病気=Disease」の英単語の頭文字をつなげた言葉です。他にも、電子顕微鏡で観察されるコロナウイルスは、直径約100nmの球形で表面には突起のようなものが見られます。形態が王冠(crown)に似ていることからギリシャ語で王冠を意味する「corona(コロナ)」という名前がつけられたというものもあります。名前が決まる前は「2019-nCoV」と呼ばれていました。どちらも「2019」「19」という数字が入っていることから、新型コロナウイルスの発生時期は2019年だということが分かります。

新型コロナウイルスに感染した際によく出る症状は主に、発熱・空咳・倦怠感です。しかし、ほとんどの感染者では軽度から中等度の症状であり、入院せずに回復するケースも多々あるそうです。

新型コロナウイルス拡散と原因

日本国内で初めて報告されたのは1月16日で、感染者は中国人男性でした。1人目の30代の中国人男性は神奈川県に住居があり、1月3日に中国武漢市に滞在中に発熱があり、1月6日に日本に帰国したそうです(解熱剤を飲み検疫を通過)。同日に神奈川県内の医療機関を受診し、10日に熱が39度あり入院したいましたが、15日には退院したそうです。

2人目の国内感染者は、中国の武漢市在住の40代の中国人男性です。日本観光のために1月19日に来日。武漢市にいた1月14日にすでに発熱があったため、武漢市での感染をしたまま日本国内に入国した可能性が高いそうです。

3人目の国内感染者は、中国の武漢市在住の中国人女性です。この方も日本観光のために1月18日に来日、1月21日に発熱・咳の症状があったとのことですが、1月22日に東京都内を観光したとのことです。1月18日に時点では症状はなかったようですが、武漢市在住のため、武漢市で感染した可能性が高そうです。

日本人感染者1人目が発生したのは1月28日ごろです。60代の男性で、武漢市からの観光客を乗せたバスの運転手さんです。1月8~11日、12~16日に大阪~東京を運転し、およそ9日間にわたり武漢市からの観光客を乗せたバスを運転していたそうです。中国への渡航歴がないことから、感染経路は中国人観光客の可能性が高そうです。

バスの中は密閉空間であり、多くの人が密集しています。観光なので、おしゃべりもたくさんするでしょうし、お互いに手で触れることもあると思います。そのため、「接触感染」「飛沫感染」のどちらも考えられます。上でも紹介した通り、新型コロナウイルスの主な感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」です。

飛沫感染とは、新型コロナウイルス感染者の咳やくしゃみによって飛び散った飛沫(ウイルスの粒子)を鼻や口などの粘膜から吸い込んで感染することを言います。WHOは、一般的に言うと5分間の会話で1回の咳と同じくらいの飛沫(約3000個)が飛ぶと報告されています。

接触感染とは、新型コロナウイルス感染者による飛沫に手で接触し、その状態で目・鼻・口などの粘膜に触れると感染することです。ドアノブやつり革、スイッチなど複数人が手を触れるものには十分に注意し、手洗いをしてない状態で粘膜に触れるのはなるべく控えたほうがいいと思います。

新型コロナウイルスは人体の外でもかなり長い時間生き延びることができます。例えば、プラスチックの表面では2~3日、厚紙の表面では24時間、ステンレスの表面では2~3日も生き続けるそうです。また、ウイルスを含む微粒子を噴霧した実験を基に、新型コロナウイルスは空気中に浮遊する微粒子に中で3時間生存できるそうです。

少し前までは、新型コロナウイルスは「空気感染」しないといわれていましたが、2020年7月9日にWHOは新型コロナウイルスに関する新たなガイドラインを取りまとめました。そのガイドラインによると、「主に屋内で、混雑し、換気が不十分な場所で新型コロナウイルスが空気感染することは無視できない」とし、空気感染の可能性を指摘しています。

特に、飛沫が微細になると長く空気中を漂って遠くへ運ばれるという見方を強めており、空気感染に対する対策も検討すべきという方向性になっているそうです。しかし、空気感染と飛沫感染の違いがいまいちわからないと思います。まず、飛沫感染とは上でも説明した通り、新型コロナウイルス感染者の咳やくしゃみによって飛び散った飛沫(ウイルスの粒子)を鼻や口などの粘膜から吸い込んで感染することです。

空気感染とは、新型コロナウイルス感染者が飛ばした飛沫核(エアロゾル)を吸い込むことで感染することを言います。飛沫核というのは、くしゃみや咳、つばといった水分が乾燥し、病原菌だけが空中に浮遊している状態と考えるとわかりやすいと思います。

飛沫感染の場合は相手の飛沫吸い込まなければ感染しないため、距離を開けて会話する、咳やくしゃみをする際にはマスクをしたりハンカチを口に当てたりすることで、飛沫は飛ばないので感染を回避できるということでした。

しかし、空気感染の場合、感染者と離れた場所にいたとしても浮遊している飛沫核(エアロゾル)を吸い込むことで感染してしまうということになります。

飛沫核は非常に軽いため、屋外であれば風などによって流され、吸い込むことは容易ではなくなります。ですが、密閉された屋内や空調が悪く空気が流れていない、換気の悪い屋内などでは細かい飛沫(エアロゾル)に含まれたウイルスが浮遊し、感染する可能性があるとされています。また、アメリカの感染症学会の報告書では「喚起の悪い室内では、地上1.5メートルの高さで感染者から放出されたウイルスを含んだ微細飛沫が、空気の循環で数十メートル先まで移動する可能性がある」と指摘されています。

特に、飛沫核となってしまうと長時間の浮遊が可能となってしまうため、感染のリスクも高まってしまいます。このように、様々な場所や場面から感染する可能性はあることが分かります。最近こんな話題があったのをご存じでしょうか。2020年7月10日に香港大学の女性ウイルス研究者が4月に香港を脱出し、米国に亡命したことが分かりました。

同研究者は米フォックスニュースの取材を受け、亡命は「中共ウイルス(新型コロナウイルス)の真実を明らかにするためだ」と述べたそうです。亡命したのは、中国青島出身の閻麗夢(えんれいむ)博士で、WHOのリファレンス研究施設として指定されている香港大学公共衛生学院の研究室に所属していたそうです。

同博士によると、昨年12月31日、上司でWHOの顧問であるレオ・プーン教授の指示を受け、中国本土で発生したSARSに類似するウイルスの研究に着手しました。同日、中国疾病予防管理センターの科学者でもある友人から「家族全員が感染した事例を確認した。すでにヒトからヒトへの感染が起きている」との情報を入手しました。

この情報を複数回、プーン教授に伝えたが、「中国共産党のレッドラインを踏むな」「われわれが消される可能性がある」との警告を受けました。同じ情報を同大の著名なウイルス学者マリク・ピーリス教授にも報告したが、同教授も行動を起こさなかったのです。WHOのウェブサイトでは、ピーリス氏について「新型コロナウイルスによる肺炎の国際保健規則緊急委員会」の「アドバイザー」と記載されています。「WHOは感染発生の早期、すでにヒトからヒトへの感染を把握していた」と同博士は主張しています。

しかし、WHOは今年1月9日と14日、ヒトの間での感染を示す証拠は無いと発表しました。4月28日、米に逃亡後、中国青島にある実家は警察の家宅捜査を受け、家族は脅迫されました。香港大学はフォックスニュースに対して、彼女はすでに大学に所属していないとコメントし、ウェブサイトから同博士のページを削除しました。というお話です。

これが本当なのかは正直分かりませんが、もし本当なのだとしたら、私たちが知らない情報はきっとまだまだたくさんあるのだろうと思い、ゾッとしました。しかし、このお話が4月にあったということは、その後は大した進展はないのかなとも考えました。

日本の現状と対応例

新型コロナウイルスによる失業率は過去の例とは比べ物にならないくらい異常でした。リーマンショックなどと比べて、今回はいきなり飲食店などが強制的に営業できない状況にされ、そこで働いている人が強制的に仕事を奪われるという意味ではこれまでにないタイプの不景気で、その規模もこれまでのものとは比較にならないものとなりました。

これまでは不景気と言っても大体200万人のきぼからかわることはなく、失業率も1%前後だったものが、2020年のコロナ恐慌では、約10倍の2200万人の失業者、失業率も6.7%とこれまでとは次元が違う失業が発生しました。

こんな新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)により、日本の失業率が急上昇している中、5月上旬、米国で「新型コロナウイルス危機の結果、今後10年間で最大75000人がいわゆる『絶望死』する可能性がある」という衝撃的な予測が発表され、日本でも「今後自殺者が急増するのではないか」との警戒感が高まっています。ところが、実際は今のところ違います。

日本では4月の自殺者数は前年比19.8%減、5月は19%減だったからです。なぜ自殺率が減ったのか、それはストレスを感じる場が減ったからです。 満員電車や長時間労働、仕事の重圧、人間関係、無駄な会議や宴会、などが関係してくると思います。これらのストレスを感じる場が減ったことで、みんなが「人」らしく生きれるような環境に変わったことが大きいです。

対応例

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために日本政府から3つの密を避けるように呼びかけられています。「喚起の悪い空間(密閉空間)」「人が密集しているとこ(密集場所)」「近距離で会話や発声が行われる(密接場所)」日本政府はこの条件を合わせて3密と呼び、新型コロナウイルスの集団感染を防ぐためにこの条件を避けるように求められています。

また、政府は雇用を守るための対策を強化する方針も明らかにしています。厚生労働省は今年2月以降、新型コロナウイルスの影響を受けた企業を対象に、特例措置を行っており、1人1日あたり8330円の助成金を15000円に、従業員に支払った休業手当など助成率を大企業は75%に、中小企業は100%に引き上げています。特例措置の期限は9月末までとなっていましたが、厚生労働省は12月末までに延長することを決めました。

世界の環境の変化

新型コロナウイルスの影響ですべてが悪くなったわけではないのもまた事実です。例えば、新型コロナウイルスのパンデミックによる経済活動の停滞で、温室効果ガスの排出量が急減しています。中国だけでも国内のCO2の排出量が25%も減少した計算がでました。

また、世界で最も大気汚染がひどい都市の一つとして有名なインドの首都ニューデリーでは、新型コロナウイルスの流行に伴うロックダウン(都市封鎖)が敷かれたことにより、市民らは澄んだ青空を大いに楽しむことができています。

アメリカのロサンゼルス(LA)の高層ビル群を見下ろす高台の住宅地。新型コロナウイルスの感染拡大の自粛生活が続く中、ウォーキングに出かけたエンターテインメント大手NBCユニバーサルのマイク・シングトン(46)は、約30年のLA生活でも見たことがない変化に驚き、写真を撮るのに夢中になりました。高層ビル群の向こうに、雪山がくっきりと映える光景が目の前に広がっていたそうです。

他にも、イタリア有数の観光地、「水の都」ベネチアでは、観光客が減り、大量のボートが運休したおかげで運河の水路の透明度が増し、魚の群れが肉眼で見えるようになったそうです。

ワクチンについて

日本では新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は、来年前半にすべての国民が接種できる体制を作ろうとしています。そのために、アメリカの製薬大手「ファイザー」から来年6月までに6000万人分、イギリスの「アストラゼネカ」からも来年1月以降、少なくとも6000万人分の供給を受けることですでに基本合意しました。また、アメリカの「モルデナ」とも来年上半期から2000万人分の供給を受ける方向ですでに交渉を進められています。

しかし、いずれも開発に成功した場合が前提で、十分な量が日本に供給されるかは不透明です。また、効果がどの程度あって、どのくらい持続するかも現時点でははっきりしていません。

自分たちが今できること、しなければならないこと

現時点で有効とされる新型コロナウイルスの対策は主に4つあります。1つ目は、手洗い・うがいをしっかりすることです。日本ウイルス学会が発表する「新型コロナウイルスについて」によれば、今回の新型コロナウイルスは手洗いやアルコール消毒に弱いエンベローウイルスに該当されます。そのため、新型コロナウイルスによる飛沫感染・接触感染を防ぐために定期的な手洗いやアルコール消毒を行うことが大切です。効果的な手洗いの方法などもあるそうです。また、ドアノブや電機のスイッチなどの不特定多数に方が触れる箇所も定期的にアルコール消毒をしておくと感染のリスクが減ります。

2つ目は、マスクを着用することです。人によっては新型コロナウイルスに感染しても少し体調が悪い程度にしか感じられない無症状になる場合があり、気づかないうちに感染を拡大させてしまうおそれがあります。少しでも体調悪ければ必ずマスクを着用することが大切です。また周囲とあまり距離が撮れない場所や対面での面談が避けられない場所でもマスクの着用が推奨されています。ただし、WHOが発表する記事でも語られているように、現時点では健康な方が着用するマスクの予防効果は限定的だと考えられています。そのため、マスクを過信せず、手洗いなどそのほかの対策も徹底的に行うことが大切です。

3つ目は、定期的な喚起を行うことです。3密を回避するために喚起をすることはとても重要です。首相官邸が発表する記事によれば、2方向の窓を毎時2回以上、数分間喚起することが推奨されています。窓が2つ以上無い場合は、ドアを開けたり換気扇を回すなど工夫して、換気経路を確保することが大切です。ただし、毎時2回以上の換気はあくまで目安であり、部屋の広さや部屋にいる人の数によって適切な喚起の回数は異なるため、臨機応変に対応することが大切です。

最後は、テレワークなど周囲と距離を取ることです。密集場所・密接場所を避けるために、「周囲と2メートル以上の距離を開ける。」「マスク未着用の状態では会話をなるべく控える。」「テレワークで在宅勤務をする。」「フレックスで満員電車による通勤を控える。」「オンラインで面談や会議を控える。」など、このような対策を徹底することが大切です。また、すべての情報を鵜呑みにするのではなく、何が正しいのか、何がデマなのかを調べ見極める力も大切です。

2020年2月には、まるでオイルショックかのようにトイレットペーパーやティッシュをたくさんの人たちが買い占めるということがありました。これは中国本土との境界の一部を閉鎖するなどの措置を取ったため、生活用品が手に入らなくなるとSNSなどで懸念が起きたそうです。しかし、日本はトイレットペーパーなどの紙製品は輸入依存度が低く、国内製産が中心です。このように、嘘の情報に流されてしまうことで、本当にそれを必要としている人たちに届かなくなってしまうので、一度自分で調べてみることも大切だと思います。

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エコモ博士
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