マイクロプラスチック問題

2020年07月28日

所属:武蔵野大学

インターン生:I.Sさん

マイクロプラスチック問題の写真

マイクロプラスチックは一般的に5㎜以下の大きさのものをマイクロプラスチックはといいます。この小さい物質が引き起こす問題は決して小さいものではありません。小さいが故に回収が難しく、困難な問題だと言えます。本記事では海洋生物の生態系の破壊について記述します。

マイクロプラスチックの現状

マイクロプラスチックが海洋生物に与える影響は、海に流れている海洋プラスチックをアザラシや魚類、貝類などといった海洋生物達が誤飲してしまうということです。よく話題になっているのが死んだウミガメの内臓を調べてみると、大量のマイクロプラスチックを飲み込んでいるということがわかります。カメがマイクロプラスチックを飲み込んでも通常は内臓を詰まらせることなく通過するためどんな影響が出るかは詳しくはわかっていません。

それでも、汚染物質や細菌、ウイルスなどに感染する可能性があり、細胞内レベルでカメに影響を及ぼすかもしれないといわれています。マイクロプラスチックの問題は人類にとっても他人事ではありません。

2018年に欧米消化器学会では人体にマイクロプラスチックを摂取していることを発表しており、韓国の研究者グループと環境保護団体「グリーンピース東アジア」の合同チームが行った調査では食塩の九割にマイクロプラスチックが含まれていたことが明らかになりました。魚を通して人類もマイクロプラスチックを摂取しているということなのです。プラスチックは消化できないため排出されなかった場合は体内に蓄積されてしまいます。

マイクロプラスチックが世界の海でどのくらい分布しているのか

そこで、まずはマイクロプラスチックがどれだけ世界の海に分布しているかです。2015年に磯部篤彦九州大学が行った調査によると海洋に存在するマイクロプラスチックの個数は日本を含む東アジア海域が群を抜いて多く、172万個/㎢となっています。東アジア海域で得に深刻な問題を引き起こしており、海に隣接する国々から排出されるプラスチックごみの排出量がとても多い事が問題になっています。

具体的にこの数値は北太平洋(10万5100個/㎢)の約27倍、世界の海(6万3320個/㎢)の約16倍です。さらに2016年の九州大学の予測によると、世界の海の魚の量をマイクロプラスチックが多いということです。調査を行った人は磯部篤彦九州大学教授と東京海洋大学の東海正教授・内田圭一准教授、寒地土木研究所の岩崎慎介研究員らの研究グループによって行われました。

マイクロプラスチックは実は海中だけで見られるというわけではありません。風に飛ばされて、陸上にも運ばれています。2017年に英仏の研究チームによって英科学誌ネイチャージオサイエンスに発表された論文によるとピレネー山脈山頂の空気中のマイクロプラスチック濃度は1日平均365個・1㎡でした。この濃度はパリも都市部と同じくらいの濃度であり、海中だけでは無く、空気中でもマイクロプラスチック問題が起きているとも言えます。

海外ではマイクロプラスチックの対策を進めている

マイクロプラスチックの問題の対策は日本より海外の方がしっかり取り組んでいます。特にEUは積極的に取り組んでいます。EUでは「EUプラスチック戦略」という方針を打ち出し、取り組みにあたっています。「プラスチックリサイクルの経済性と品質の向上」、「プラスチック廃棄物と海洋ごみ量の削減」、「サーキューラー・エコノミーに向けた投資とイノベーションの拡大」、「国際的なアクションの醸成」これら4つを軸にプラスチックごみの対策を行なっており、先進国の中では熱心に、そして多くの効果を上げているのがEUです。それぞれ説明していきたいと思います。

「プラスチックリサイクルの経済性と品質の向上」とは2030年までに全てのプラスチック容器包装を、コストを抑え効果的にリユースやリサイクル可能にすること、再生プラスチックの品質基準の設定、分別収集と選別のガイドラインの発行など、リサイクルを通した経済性と品質の向上を目指した方針です。

プラスチック廃棄物と海洋ごみ量の削減というものは、プラスチックごみと海洋ごみの削減を目指した方針です。使い捨てプラスチックに対して、法的対応や海洋ごみのモニタリングとマッピングを行い、生分解性プラスチックやラベリングの用途特定、マイクロプラスチックの意図的添付の制限や、製品からの非意図的な放出の抑制などに取り組んでいます。

サーキューラー・エコノミーに向けた投資とイノベーションの拡大については、循環経済を意味し、製品と資源の価値を可能な限り長く保ち、維持することで廃棄物の発生を最小限にするという方策です。つまり、商品の製造時から消費、破棄にいたるまで価値を損なうことなくできる限り長く保ち再利用していくことで、破棄するプラスチックを最小限に抑えていくという考え方です。

これにより、ヨーロッパでは既に6000億ユーロのコスト削減や、EU圏内の年商8%アップ、温室効果ガスの総排出量2~4%の削減などの効果を上げており、プラスチックに対して更なる戦略的研究イノベーションを進めるため1億ユーロの追加投資を計画しています。

国際的なアクションの醸成とはEUだけが取り組みに積極的であっても、世界全体の海洋の状況を改善することはできません。そこで各国にもさらに動いてもらうために、国際行動の要請や多国間イニシアティブの支援、欧州外部投資計画といった協調ファンドの造成などを盛り込み、国際的なアクションの醸成を進めていく方針です。

2018年にはカナダで行われたG7シャルルボア・サミットにて、「プラスチックの製造、使用、管理及び廃棄」に関して厳しく取り決めた憲章が提案され、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダの5ヵ国とEUによって採択されました。また、45ヵ国以上の国々でレジ袋の使用の禁止を批准されています。欧州議会ではそれだけではなく、ストロー、食器、綿棒、マドラーなどの代替可能な使い捨てプラスチックの使用が2021年から禁止されることになっています。

問題点

マイクロプラスチックの元になるのは、「4大プラスチック(凡用樹脂)」と呼ばれる原料になります。プラスチックの種類としてはポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)です。

ポリスチレンで使用されている製品はハンガーや食品用トレ、プリンターなどがあり、ポリエチレンはレジ袋、洗剤ボトル、灯油タンク、ポリエチレンテレフタラートは、ペットボトル、卵パックなどの透明な容器、衣類の繊維、ポリプロピレンはストローやペットボトルキャップ、医療器具があります。プラスチックゴミには分類があり、生成の過程で2種類に分けられることがあります。それは一次マイクロプラスチックと二次マイクロプラスチックというものです。それぞれ説明していきたいと思います。

一次マイクロプラスチックは、歯磨き粉や洗顔剤などの中に含まれるスクラブやマイクロビーズなど、マイクロサイズで製造されたプラスチックで排水などを通して自然環境中に流出したプラスチックゴミのことを言います。海外では既にこのようなマイクロビーズが含まれているパーソナルケア製品の製品及び販売が規制されていますが、日本では自主規制を呼びかける程度に留まっています。

一度流出してしまえば自然環境中での回収は困難であり製品化されたあとは対策が難しいとされています。例えばタイヤも一次マイクロプラスチックに分類されます。多くの人が自転車で使ったり、乗用車でタイヤを使ったりしているが、タイヤがプラスチック汚染の1つである事はあまり知られていません。

タイヤは道路を走行する際、地面との摩擦によって合成ゴムの破片を撒き散らします。合成ゴムは石油を原料とするポリマー(高分子化合物)で、こうした破片は雨が降ると道路から河川に流れ込みます。ある推計では海に流れるマイクロプラスチックのうち、タイヤが28%占めていると言われています。

二次マイクロプラスチックはペットボトルやビニール袋などの環境中に流れ出たプラスチック製品が外的要因で劣化することで発生するのが二次マイクロプラスチックです。使用済みプラスチックはポイ捨てをしてしまったり、ゴミ処理施設へ輸送される過程で環境中に出てしまった後、雨に流されて最終的に海に流れ着きます。

海を漂流するプラスチックゴミの多くは、長い間太陽の紫外線によって劣化して脆くなってしまい、分解されてしまいます。また、プラスチックゴミ同士がぶつかったり、波の作用や岩、砂によってすり減らされたりなど、物理的な摩擦で擦り減って小さくなっていきます。二次マイクロプラスチックは細かくなる前に廃棄管理やリサイクルをしっかり行うことで、発生を抑えたりすることや、マイクロ化する前でしたら、回収も可能なため対策する事は可能です。

対策①レジ袋の有料化、マイバックを使った取り組み

日本でも海洋プラスチックゴミへの対策を行われています。その一つとして2018年6月に行われた閣議で第四次循環型社会形成推進基本計画において「プラスチック資源循環戦略」策定することが盛り込まれました。基本原則に「3R+Renewable」を掲げており、レジ袋有料化義務化などの価値付けを行い使用削減を行うことや、石油由来のプラスチックの代替品の開発と、その利用の促進、分別回収やリサイクルのわかりやすく効果的な方法、公正で最適なリサイクルシステム構築など多角的な取り組みを行なっています。

7月1日からレジ袋が有料化されましたが、これが成功すると国内で消費されている年間450億枚のレジ袋を削減する事ができることがわかっています。450億枚のレジ袋を積み重ねると高さにして4500kmです。富士山1100個分の高さで、宇宙にも届くレジ袋のタワーが45個も並ぶ高さに匹敵してしまう量なのです。そして、レジ袋や食品の包装容器など削減し、使い捨てプラスチックの排出量を2030年までに25%減らすとしています。

レジ袋を有料化する事により、「気軽に買い物をする事ができなくなった」などと言った買い物への快適性が失われるという意見もたくさんあります。しかし、実際にレジ袋を有料化、廃止した事によって2018年になってから以下のようなことが報告されています。「レジ袋や食品包装を規制したら、汚染が激減したという報告も出てきました。

例えばアイルランド、それからイスラエルやカリブ海諸国等で、レジ袋禁止の法律ができたり、いろんな規制を行うことで、海岸に漂着するレジ袋の量が8割から9割減ったそうです。レジ袋を規制するだけでも環境汚染を激減させることが結果として出ています。動物達が誤って食べてしまうことを防ぐ事ができます。レジ袋の廃止や有料化が動物達への被害を抑制することに繋がっているのです。

また、レジ袋を有料化する事に対して賛否両論もありますが、賛成派の人も反対派の人も環境問題について考えることができたのではないかと思います。このようにレジ袋を有料化する事によって一人一人の環境への意識が変わっていくこともメリットだと言えます。

対策②プラスチックのペットボトルを使わない。マイボトルの持参

使い捨てプラスチックの象徴でもあるペットボトルはどれだけ出回っているのでしょうか。ペットボトルリサイクル推進協議会によりますと、2018年度に国内で出荷されたペットボトルは252億本でした。前年度に比べると6.9%の増加で、国民1人あたり年間で200本使っているという計算です。飲料水をコンビニや自動販売機で購入する人が増えて給水器や水飲み場のニーズが無くなっていきました。

東京メトロによりますと、2015年1月には駅に給水器や水飲み場が合わせて198か所ありました。それを2018年5月までに全廃したということです。ペットボトルの使用数を減らすには手軽に飲料が手に入らないようにしないと難しいです。しかし、現実的に考えて、公共施設に設置する場所を考えると時間とコストが掛かってしまいます。

そこでマイボトルを活用します。スターバックスではマイボトルを持参すると、通常よりもコーヒーが安く飲むことができるようになっています。また、マイボトルにも機能性の高いステンレスボトルが普及しているため、いつでも飲みたい時に丁度良い温度の飲み物を飲むことができます。温かい状態で飲むこともでき、冷たい状態で飲むこともできるので、保温性も良くサステナビリティを持っているとも言えます。

対策③環境に配慮したタイヤを開発する

マイクロプラスチックの主要発生源がタイヤの摩擦粉塵であるというデータが欧州で発表されています。空気中に舞った物や雨などに流されたマイクロプラスチックはそのまま海に流れて、海洋生物の体内に蓄積されている可能性があります。そこで従来のタイヤから天然ゴムを用いたタイヤを作ることを開発することを開発しています。

米ミネソタ大学が率いる研究チームは、樹木や草、トウモロコシなどの天然素材を使って合成ゴムの主原料を作る方法を発見ました。しかしながら、この対策にはデメリットがあります。

タイヤ製造に天然ゴムを使えばマイクロプラスチックは発生しないが、コストが上がってしまうだけではなく、天然ゴムの体力採取は森林破壊に繋がってしまうのです。タイヤ業界はとても難しい対応をしています。タイヤにマイクロプラスチック問題があると認識されたのはごく最近のことですので、解決に向けた研究は始まったばかりです。

対策④廃棄管理をしっかりする

プラスチックは便利過ぎるが故に僕達の生活に溶け込んでおり、様々なシーンで使われています。それが原因で頻繁に使い捨てを繰り返せば廃棄されるプラスチックの量も増えてしまいます。それらを適切に処理され、不法投棄やポイ捨てなどが起こらなければ海洋に影響を与えることは少ないでしょう。

手軽に不法投棄やポイ捨てを個人個人のレベルでしっかり行えば、海洋生物が誤ってビニール袋を食べることも無くなりなりますし、マイクロプラスチックが海に流出する事も無くなるでしょう。日本はG7シャルルボア・サミットにて取り決められた「プラスチックの製造、使用、管理及び廃棄」に関して厳しく取り決めた憲章に署名をしていません。データ上では日本人1人当たりのプラスチックの廃棄量は年間約32㎏であり、アメリカに次いで世界2位になっています。

まとめ

私達が個人レベルで取り組むことができる事はマイバックを使うこと、マイボトルの持参、プラスチックゴミの廃棄管理をしっかりする事です。ペットボトルなどといったプラスチックゴミは手軽にポイ捨てしやすく、不適切な廃棄をしてしまい海へと流されてしまい、海中の環境を悪化させているというのが現状です。

この現状を打破するためにも個人個人がしっかり意識持って動くことが大切です。僕達の生活でプラスチックのゴミを減らすというのが1番取り組みやすいことなのだと考えます。廃棄するプラスチックを再利用する、リサイクルをする、使い捨てプラスチック製品の使用回数を減らすなど、僕達ができる事はたくさんあります。

もちろんプラスチック製品を全く使わないで生活するというのは不可能なので、個人ができる範囲でプラスチック製品を使う回数を減らせれば良いと考えています。マイクロプラスチック問題による海洋の環境や生態系の破壊は僕達の生活にも大きく関わる重要な問題です。一人一人が意識してプラスチックのゴミを減らしていくことが、海洋の環境や生態系、僕達を守っていくために必要なことなのです。

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