外来種の恐怖

2019年11月05日

所属:武蔵野大学

インターン生:C.Tさん

外来種の恐怖の写真

ヒアリはもともと南米に生息している生物であり、徐々に中国、フィリピン、台湾にも侵入していき、日本では 平成29年5月26日に兵庫県尼崎市において確認されました(環境省HPより引用)。原因は中国から出航した貨物船内のコンテナから日本に入ったといわれています。このような外来種とよばれる生物・植物が日本の生態系を崩したり人に被害を与えたりしています。今回は外来種についてみていきたいと思います。

外来種とは?

外来種とは、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のことを指します。外来種という言葉を見ると、海外から日本に持ち込まれた生物のことを表すと思われがちですが、在来種(本来の分布域に生息・生育する生物)でも、たとえばカブトムシのように、本来は本州以南にしか生息していない生物が北海道に入ってきた、というように日本国内のある地域から、もともといなかった地域に持ち込まれた場合には、外来種となり、もとからその地域にいる生物に影響を与える場合があります。このような外来種のことを「国内由来の外来種」と呼んでいます。

なぜ生態系を壊すのか?

ここで述べる外来種は国外から侵入したものとします。有名な外来種だと「ブラックバス」ですね。ブラックバスはもともと北アメリカに生息していたのですが、何者かが日本に持ち込んだことにより個体数が広がっていきました。

ブラックバスによる被害状況はひどく、池の中にいた在来種の量が劇減したり、ある場所では絶滅危惧種が確認されなくなる例も既に存在しています。
また外国から侵入してきた植物のほとんどは、繁殖力がつよく元々いた在来種の数が激減していっています。緑が増えるのはうれしいことなのですが、怖いですね。

このように外来種によって、元々日本に生息していた在来種の数がどんどん減っていってしまいます。最悪の場合、ある一種類の生物が絶滅に追いやられる可能性もあります。

また、外来種と在来種による交配で雑種が生まれ在来種の遺伝的な独自性が損なわれてしまうこともあります。昔は良く見ていたあの生物最近いないな、なんてことが近い未来起こるかもしれません。怖いですね。

外来種はどのように入ってくるのか?

最初のヒアリの話で述べた、海外からの貨物船のコンテナに入っていて、それが侵入してしまう場合など、人や物が移動するときにそれらに付着、混同または寄生するなどして、他の地域に導入される、非意図的なことにより入ってくることがあったり、ペットや家畜、緑化や園芸、漁業、害虫の天敵などの目的で野外に放されたり、植栽されるケースがあります。

特定の場所で飼育していても、管理が不十分でそれが逃げ出したり、誤って放たれてしまう場合の、意図的に人が入れてしまうこともあります。

なお、現在は特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)が施行されており、アライグマなどの特定外来生物の飼育・栽培・運搬・輸入・野外への放出・譲渡等は規制されています。一つの仕事や活動にて利用することは同時に責任も求められます。徹底した管理と処理が重要ですね。

特定外来生物とは?

明治時代以降に日本へ入り込んだ外来生物の中で、農林水産業、人の生命・身体、生態系へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から、外来生物法に基づき指定された生物(生きているものに限られ、卵、種子、再生可能な器官も含まれる)です。

先ほどなぜ「生態系を壊すのか?」で例に挙げたブラックバスはこの特定外来生物として登録されています。平成29年11月27日現在で3科15属122種8交雑種 計148種類の生物が登録されています。(環境省より)

この説明からみて分かることは決して外来種全てが悪いということではないのです。例えば、人にとって悪影響を及ぼす害獣や虫などの天敵になり、それらの生物が減少したり、繁殖力のある植物に関しては、緑の少ない地域に緑を与えたりと、外来種の利点もちゃんとあるのです。

特定外来種・危険な外来種への対応策は?

現在日本には約2000種類の外来種がいると言われています。その中で人に害を与える生物が特に危険です。実際に害のある特定外来種の例をいくつか挙げていきます。

ハイイロゴケグモ

国内では13の都道府県で確認されています。日当たりが良い場所や暖かい場所にある物陰や隙間に生息しているそうです。ベンチの裏、自動販売機の下、ブロックやフェンスの隙間などにもいるらしいです。

このクモはa-ラトロキシンという神経毒を持っていて刺されたり噛まれると症状として局所の疼痛、熱感、掻痒感、紅斑、硬結をきたし、区域リンパ節が腫脹するそうです。数時間から数日で症状は軽減されるらしいですが、重症例では進行性の筋肉麻痺が生じるらしいです。注意が必要となってきますね。

普段生活している中で気づかないうちに刺されていることがあるかもしれません。小さいお子さんがいるかたはむやみにそういった場に近づけないように注意が必要です。

ハイイロゴケグモ

ハイイロゴケグモ

ヒアリ

最初にも例に出した生き物です。本当に最近確認された外来種で東京でも確認されているそうです。公園や農耕地などやや開けた場所に巣をつくるそうです。

このヒアリは特に危険で、刺されるとアルカロイド系の毒によって非常に激しい痛みを覚え、水疱状に腫れるそうです。またハチに刺されたときに起こるアナフィラキシーショックを引き起こす場合もあるので注意が必要です。

私は子供のころによくアリやバッタなどの生き物によく触れていたのですが、これを見ると気軽に触れていいのか怖くなりますね。

ヒアリ

ヒアリ

オオキンケイギク

現在の外来種で4分の3は植物と言われています。このオオキンケイギクは元は北アメリカ原産の帰化植物で温帯に分布しています。日本では路傍、河川敷、線路際、海岸などに生息しているそうです。

繁殖力が強いということと生息しているところが道端や川、海の付近ということもあり車などに運ばれたり、風や水などの自然の力によっても運ばれ分布をどんどん増やしてしまいます。

また被害としては県固有の植物がオオキンケイギクの急速な分布によって減少もしくは消滅してしまっているそうです。歩いている時に綺麗だなと思っている花が実は外来種だったということは多々あるということが分かりますね。

オオキンケイギク

オオキンケイギク

このように外来種の中で、特に国が定めた特定外来種は危険性が高かったり迅速な対応が求められるものがあります。かわいいイメージのあるアライグマも農林水産物へ被害を起こして問題となっています。どれが外来種でどれが在来種なのかという見極めはとても難しいですね。これらの外来種による被害を防止するために

1、入れない 悪影響を及ぼすおそれのある外来種を自然分布域から非分布域へ「入れない」。

2、捨てない 飼養・栽培している外来種を適切に管理し、「捨てない」(逃がさない・放さない・逸出させないことを含む)。

3、拡げない 既に野外にいる外来種を他地域に「拡げない」(増やさないことを含む)。

と環境省で外来種被害予防三原則として掲げられています。

事が既に起きてしまうのは予測できないことです。被害が分かっている上でその対応・対策・心構えをしっかりもって行動していくことが大事だと思います。

3の拡げないについては特に植物が考えられますね。むやみに抜いたり放置してりすることは控えたほうがいいですね。拡げてはいけない植物に関しての知識のインプットも必要です。環境省や県・市のHPに危険な外来種の情報は掲載されているので一度目を通してみるといいかもしれませんね。

NPOやボランティア活動に参加しよう!

独立行政法人環境再生保全機構でNGO・NPO団体の数を調べたところ現在全国459の団体が外来種の対策に関する活動を行っています。また森林保全対策となると100以上の団体が活動しています。

例として「いたばし水と緑の会(任意団体)」という団体では「環境なんでも見本市」というもので出展をし、来場者にまちなかでも見られる動植物を写真で展示し、見かけたものにシールを貼ってもらい、都会の中でも見つけられる自然を再認識したり、見かけた情報を共有するということを行ったそうです。認識し、考えさせるというのはいい機会ですね。

どれが危険な外来種でどれが自国で守りたい在来種なのか実際に参加してみて確認してみてはいかがでしょうか。勉強でも先生に分からない問題を聞いて解説を受けてみると良く理解すると思います。

自分から行動することで保全につながり自分の中の知識も増えてとてもいい経験もできます。NPOには補助金のようなものがでるのですが、多くはもらえないところがほとんどです。

加えて環境保全に関しては活動している年齢層のほとんどは高齢の方です。この記事を見た方で自分の手で保全をしたいとお考えの方はぜひNPO等の活動に参加してみてほしいです。多くの人がやると、また周りへの影響力のある若者が参加していくことで外来種に対する意識・そこから環境問題に対する意識もより高まってくると考えます。

まとめ

もともとは広い地球の中でのことなので、自然の力によって外の生物が島国に侵入することは十分に考えられます。その中で人間は生きています。人の手によって絶滅していった生物や外来種を持ち込んだために絶滅に追い込んでしまった生物は多々います。

そのようなことを防ぐために特定外来種の輸入などを禁止する法ができたり、絶滅危惧種が分かるようなレッドリストが作成されたり、NPOの活動で帰化植物(外来種)を刈ったりと様々な対応がされています。

ニュースで外来種の~が~という被害をだしていますというのを見て、へえそうなんだと流してしまうことはよくあります。自分には関係ないと思うかもしれません。

でもある日自分がその被害を受けるかもしれません。また自分が外来種を知らない間に解き放って、ある生き物が絶滅してしまうかもしれません。同じ環境の中でひとも他の生物も生きています。

なるべくありのままを維持する、絶滅をなくすようにもっと関心をもっていくべきだと考えます。また、外来種と聞いて悪いイメージがあるかもしれませんが、世界でみると、砂漠化している地域に外来種の植物が入ることで緑が増えていったり、ひとにとっては厄介な害獣・害虫対策になったり、遺伝的多様性が失われつつある動物(絶滅の恐れがある)と外来種を交配させることで遺伝的多様性を回復させたりと、良い面も持ち合わせていることを忘れずに覚えていてほしいです。

関心をもった際にはどのような外来種が危険か、や外来種の特徴についても見ていただきたいです。また外来種のほとんどが植物であり、だいたいの外来植物は繁殖力も強く強靭です。

そのうち在来種がほとんど消えてしまうかもしれません。それを防ぐために定期的な草刈りが必要となってきます。これらはNPOの活動でできるのでよかったら参加してみてはいかがでしょうか。次世代の子供たちへと良い環境をつなげていくために意識をもって考えていただけたら幸いです。

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