地球環境問題を解決する方法

2019年07月19日

所属:横浜国立大学

インターン生:K.Hさん

地球環境問題を解決する方法の写真

将来、あなたはどんな地球で生きていたいですか。未来の世代のためにあなたはどんな地球を残したいですか。地球環境問題は刻一刻と私達の未来を奪っています。一刻でも早く、私達は地球について、考え、行動し始めなければならない、そんな時が来ています。地球の未来を考える、そんな人にぜひおすすめしたい記事です。

Q. そもそも地球環境問題って何ですか?

A. 地球環境問題とは、「人類の活動の結果、地球的規模で環境や社会の変化が発生し、人の健康や生命への被害、地球の生態系の破壊など、人類の将来にとって大きな脅威となる問題」のことです。特徴としては、地球環境問題は人間の問題であることです。また、人類が直接被害を受ける問題に限らず、地球の生態系を通して間接的に被害を受ける問題も指しています。

Q. どんな地球環境問題がありますか?

A. 環境省は、地球環境問題として、主に9つの現象を上げています。これらの現象は、その原因の一部に人間が関与していることがほぼ間違いないと認識されているものです。

1. オゾン層破壊

地上20km以上の成層圏に広がった薄い空気の膜であるオゾン層は、太陽からの有害な紫外線を吸収する作用を持っています。その層が、冷媒で広く使われるフロン等によって、破壊される現象です。オゾン層の破壊によって、より有害な紫外線が地表に降り注ぐため、皮膚がんや白内障などの健康リスクが増加しています。

2. 地球温暖化 (気候変動)

人為的に放出された二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの影響によって、気温や海水温が長期的に上昇する現象です。温暖化によって、海面上昇や降水量の変化、洪水や酷暑の激甚化などの気候変動が発生しています。また、温度上昇により、生物の生息域の変化など地球の生態系も大きく変化し、農業や漁業などの第一次産業に影響を与えています。

3. 酸性雨

自動車排ガスや工場排ガスに多く含まれる、二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)などを起源とする酸性物質が雨・雪・霧などに溶け込み、通常より強い酸性を示す現象です。酸性雨は、河川や湖沼、土壌を酸性化して生態系に悪影響を与えるほか、コンクリートを溶かしたり、金属に錆を発生させたりして建造物や文化財に被害を与えます。

4. 熱帯雨林の減少

過度の焼畑耕作や薪炭材の採取、商業用材の利用増加や不適切な商業伐採により、熱帯林が急激に減少している現象です。背景には開発途上国の貧困や人口増加が挙げられます。熱帯林は、地球温暖化の原因である二酸化炭素を吸収する役割や生物の生息地の提供の役割を担っているため、熱帯林の減少による地球温暖化の促進や生物多様性の喪失が予想されています。

5. 有害廃棄物の越境汚染

有害性の高い廃棄物や処理の不十分な廃棄物を、主に先進国がより規制が緩く処理費用のかからない開発途上国に輸出することにより、開発途上国で環境破壊が起きている現象です。経済成長のために、廃棄物の処理費用や処理規制、処理体制が軽んじられています。

6. 砂漠化

もともとの植生の再生能力を超えた過度な焼畑農業や放牧、薪炭材の利用、不適切な灌漑による塩害化によって、植生が失われ、土地が痩せて作物などが育たなくなる現象です。背景には、熱帯雨林の減少と同様に、貧困や人口増加といった社会的および経済的理由があります。

7. 生物多様性の減少

開発や乱獲による種の減少・絶滅および生息地の減少、里地里山などの手入れ不足による自然の質の低下、外来種の持ち込みによる生態系の撹乱、地球環境の変化などの人間活動による影響により、地球上の種の絶滅が急速に早まっている現象です。

8. 開発途上国の公害

工業化や都市化に伴い、開発途上国では大気汚染や水道汚濁などの公害問題が発生しています。急速な開発や人口増加、都市部への人工流入により、インフラや制度が追いつかず、環境資源の適切な管理が出来ていません。

9. 海洋汚染

人間活動によって排出された物質が海を汚染する現象です。廃棄物は事故や人為的ミスによる一時的な汚染だけでなく、農地や工場、家庭から出る廃水によって慢性的な汚染が引き起こされている。汚染物質は海の食物連鎖を通して濃縮されるため、人間は高濃度の有害物質を取り込むことになります。

他にも有害化学物質による空気・水・土壌の汚染、放射性物質の利用と廃棄、エネルギー、水、食物、その他資源の不足、ごみ問題、電磁波による健康障害が挙げられます。

Q. 地球環境問題はなぜ起きたのですか。

A. それは私たちの社会や文明のあり方が関係しています。産業革命以前、自然と人は、持続可能な形で相互に関わり合い、共生していました。しかし、産業革命以降、急速な近代化が進み、大地は根こそぎ改変、開発され、地域社会の自然環境は資源として収奪、破壊されました。私たちの文明は、化石燃料等のエネルギー消費が増えるほど、経済は成長し、故に有限なエネルギーに大きく依存しています。

今日の発展は環境を破壊することで、食料や資源の大量生産と大量消費を実現してきたということを忘れてはいけません。化石燃料や食料、資源は偏在性があるため、貧困や格差を生み出していることも確かです。また、単に人と自然の共生関係が壊れただけでなく、自然環境を介した人と人の関係 (地域資源を持続的に守る責任) が失われてしまったことも大きな要因です。

Q. 地球環境問題の解決のために今まで人類はどんな取り組みをしてきましたか?

A. 地球環境問題の特徴や原因から、私たちは企業や地域・国、そして地球規模で対策を行ってきました。今回はその中でも地球規模で行ってきた会議の取り決めを紹介します。

国連人間環境会議 (1972年)

1972年、地球環境問題の対策として、国連人間環境会議が開催され、1960年台から発生した酸性雨の問題を解決することから始まりました。その会議では、途上国の貧困化が地球環境問題と深く関わり合っていることが指摘され、環境と開発がどう共生されるべきか、議論がかわされました。先進国と途上国の地球環境問題解決に向けた基盤が作られました。

地球の有限性 (1972年)

1972年、科学者や経営者、教育者など様々な分野の人間から構成された民家組織ローマクラブは「成長の限界」という報告書を発表しました。報告書によると、資源や人口、汚染、食料、工業生産の有限性から、人類が現在のまま経済成長を続けていくと、数十年のうちに、人口爆発、食糧危機、資源枯渇、エネルギー不足、環境汚染の5つの深刻な問題に直面し、地球上の成長は限界を迎えると予測されています。

有限性からの脱却として、持続可能な社会の形成が目指されました。持続可能な社会は、人口や工業生産、食料が安定し、汚染も少ない社会のことです。安定した社会の恩恵を受け、芸術や教育、スポーツなど社会的な交流が繁栄し、人々は満足した社会活動がを行えるようになると考えられています。

持続可能な開発の原則 (1973年)

1973年、ハーマン・デイリーは持続可能な開発の原則を以下のように述べました。この原則はデイリーの三原則として世界的に有名で、原料とエネルギーの量と速度が生態系の環境容量内に収まるようにしなくてはならないという主張です。

原則1:土壌、水、森林、魚など「再生可能な資源」の持続可能な利用速度は、再生速度を超えるものであってはならない。例:漁業では、魚の繁殖速度に合わせた収穫量や収穫頻度でなければならない。

原則2:化石燃料や鉱石など、「再生不可能な資源」の持続可能な利用速度は、再生可能な資源を持続可能なペースで利用することで代用できる程度を超えてはならない。例:石油の埋蔵量を使い果たした後も、同等量の再生可能エネルギーが入手できるよう、石油利用による利益の一部を自動的に太陽光パネルや植林に投資する。

原則3:「汚染物質」の持続可能な排出速度は、環境がそうした物質を循環し、吸収し、無害化できる速度を超えるものではあってはならない。 例:下水を川に流す場合、流域生態系が栄養分を吸収できるペースでなければならない。

持続可能な開発 (1987年)

1987年に国連の「環境と開発に関する世界委員会」の報告書で、持続可能な開発という言葉が使われ、広く世界に認知されました。持続可能な開発とは「将来世代の欲求を満たしつつ、現代世代の欲求を満たすような開発」を言います。持続可能な開発には世界の人々の基本的な欲求を満たすこと (貧困の撲滅) と、技術や社会のあり方 (環境の永続性) を規定することが込められています。

同報告書では、持続可能な開発の戦略について以下を挙げています。人類の発展のあり方を問い直し、地球環境の保全および、それを支える新たな社会体制の重要性を説いています。

  1. 意思決定における効果的な市民参加を保証する政治体系
  2. 剰余価値および技術知識を他国に頼ることなく、持続的に作り出すことができる経済体制
  3. 調和を欠いた開発に起因する緊張を解消しうる社会体制
  4. 新しい解決策を弛みなく追求することができる技術体系
  5. 持続的な貿易と金融を育む国際的体系
  6. 自らの誤りを正すことのできる柔軟な行政体系

地球サミット (1992年)

1992年に開かれた地球サミットでは、国連の招集を受けた世界各国や産業団体、市民団体などの非政府組織 (NGO)計4万人を超える人が参加しました。会議では、持続可能な開発に向けた地球規模での諸原則を記した環境と開発に関するリオデジャネイロ宣言と、宣言の諸原則を実施するための行動計画であるアジェンダ21が合意された。また、気候変動枠組条約や生物多様性条約が提起され、署名が行われました。さらに国連の経済社会的理事会の下に「持続可能な開発委員会」(CSD)が設置されました。

リオ宣言では「各国は国連憲章などの原則に則り、自らの環境及び、開発政策により自らの資源を開発する主権的権利を有し、自国の活動が他国の環境汚染をもたらさないように確保する責任を負う」などの内容が盛り込まれ、環境保全と開発の調和によって、持続可能な開発が実現されるといいます。

アジェンダ21は、21世紀に向けて持続可能な開発を実現するための具体的な行動計画 (社会と経済のあり方、開発資源の保全・管理、非営利組織の台頭、財源・技術の実施手段) のことで、持続可能な開発を通じた地球環境保全の実現という地球環境配慮に重きが置かれています。そのため、貧困への言及は少ないです。

SDGs

持続可能な開発目標(SDGs)とは,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指しています。

SDGs

SDGs

Q. こうした取り組みを続けていけば、地球環境問題は解決されるのでしょうか。

A. おそらくそういった質問をするということは、これまでの取り組みやこれからの発展について不安に思っているからでしょう。不安に思うのは正しいです。なぜなら、長い間、世界規模で地球環境問題解決の取り組みを行ってきたのにも関わらず、解決されるどころか悪化しているからです。

もちろん、オゾン層や酸性雨、地域的な公害は解決の目処がたってきました。しかし取り組みの多くは、目標を掲げるだけで達成されていません。その取組が実効性 (達成報酬や罰則など) を有していないからです。実効性が担保されれば、地球環境問題は解決できるかもしれません。

Q. なぜ条約や取り組みの実効性が担保されないのでしょうか。(つまり、なぜ地球環境問題が解決しないのですか。)

A. 問題の影響は一部の地域にとどまらず、世界規模で影響を与え、その影響は私たちにとどまらず、将来世代に渡って影響を及ぼします。こうした時間的・空間的スケールの大きさから、科学的な根拠が十分に得られないこと、責任の所在が不明であること、喫緊の問題であるという認識の欠如などが生じ、実効性の担保を困難にしています。

また、科学的根拠や責任の所在の有無にかかわらず、環境の改善と健康・経済的状況・便利な生活・幸福などの利益の両立出来ない場合、危機を認識しようとせず、自国の利益を優先するまたは保守する傾向にあります。なぜなら国の経済は環境を破壊し、化石燃料に依存することで成立しているからです。

さらに、先進国と途上国の間で環境保全の足並みが揃わないことです。先進国は環境汚染物質を排出してきた過去への責任を抱えています。途上国は先進国に過去の責任を果たすよう迫るため、先進国は途上国がこれから排出する汚染物質の排出削減責任 (未来への責任) を強く求めることが出来ません。先進国、途上国にせよ、責任の程度の問題はあっても、責任の存否そのものまで解釈しないことが課題です。

Q. 私たちはこれから地球環境問題とどう向き合い、解決していけばよいのでしょうか。

まず、私たちの社会や文明、経済が、地球環境を破壊することで成立していることを認めなければなりません。持続可能な開発のために、さらに地球を傷つけていることを知る必要があります。よって、私たちは、持続可能な開発と再生可能エネルギーに対する根強い人気、省エネ活動をすれば全ては解決するという考え方を改めなければなりません。

そこで私たちはもう一度問い直すべきです。持続可能な開発とはなにか、私たちは発展し続けるべきか、私たちはどんな地球を将来世代に残したいのか、を。

化石燃料に依存した経済システムで持続可能な開発を実現できるのでしょうか。気候変動 (地球温暖化) は、温室効果ガスの排出をやめれば解決できる最も簡単な問題です。一方、私たちの社会は化石燃料に依存し発展しているため、温室効果ガスの排出をやめることは最も難しいです。

発展や開発はなんのためにあるのでしょうか。豊かな暮らしを送るためでしょうか。いいえ、違います。本当は、幸福になるためです。発展はそのためにあるべきです。私たちはこの化石燃料に依存する社会を制御できていません。だからこそ、新たな社会モデルが必要になります。今までの暮らしの延長線上で、地球温暖化が解決されないと不安に思うのなら、なおさら、抜本的な社会構築が必要となります。

今の開発のあり方が持続可能な開発でないのなら、必要なのは開発ではなく、開発をやめることではないでしょうか。私たちは進歩やイノベーションという発想から、何かをやめることははずべき行為だと思っていないでしょうか。しかし、今まで開発を許してきたからこそ、今に至るのではないでしょうか。だから、必ずしも持続可能な開発が全てであるとは思わないでほしいです。

しかし、開発をやめれば、今の私たちの社会は維持できなくなるかもしれません。だから、世界を統治する世界政府のようなものが必要となります。国連よりももっと力を持ち、国の主権に何らかの制約をかけ、地球環境問題やその背景にある社会問題の解決・調停を果たすことのできる役割を担い、しいては秩序ある世界の目指すのです。そのためにも、この地球に生きる人の多くに、地球でどのように生きるべきか、納得して貰う必要があります。

最後に

この記事を書くにあたって、実際に私はどう生きることが地球にとって良いのか、考えました。ゴミの分別やリサイクルに協力し、環境にやさしい商品を使うことは本当に地球環境問題を解決するのか、疑問に思っていました。

記事の作成を通し、環境に対する小さな行動の積み重ねはしても、結局あとは人並みかそれ以上の消費生活を送っている事に気づき、私たちの当たり前の生活は、地球を持続不可能的なほど破壊していると感じました。だからこそ、もっと抜本的に社会の構造や将来のあり方を変える必要性があると思い、その必要性に読者の一人でも共感してくれたら幸いです。

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