いつも使ってるボールペンでエコ活動
所属:中央大学
インターン生:R.Mさん
シャーペンで書いた文字は消しゴムで消せますが、以前ボールペンの文字は消えないものでした。しかし今流行っている消えるボールペン、いわゆるフリクションボールペンでは、消しゴムいらずで消せてしまいます。日常的に使っているボールペンですが、そんなボールペンについて調べてみました。
ボールペンとは
ボール・ポイント・ペンの略です。筆記用具の1種で、ペン先部に装着した小鋼球 (ボール) が回転することで,毛細管現象によって引出された軸内のインクが紙に転写される仕組みのペンです。
ボールペンの歴史
1888年にアメリカの J.ロードによってその原型が発明されましたが,1943年 L.ビロによって改良が加えられ現在のような形となりました。1844年からは商品化されるようになり,その簡便性から広く普及し,日本には第2次世界大戦後にもたらされました。
通常は油性のインクを用いるますが、1866年には水溶性のインクを用いた水性ボールペンが日本で開発されました。筆記幅はボールの径によって決まります。
使用度
2016年のボールペン(油性と水性)の出荷量は160億本以上となります。
出荷(数量) | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ボールペン(油性) | 29,011 | 35,573 | 40,090 | 33,478 | 29,952 | 35,207 | 32,495 | 28,448 | 35,348 | 36,335 | 36,005 | 32,509 |
ボールペン(水性) | 89,331 | 104,735 | 113,242 | 102,990 | 98,900 | 113,890 | 105,483 | 98,957 | 103,096 | 100,780 | 99,776 | 97,160 |
出典:文房具・事務機器に関する統計・調査レポート
また2016年のインターネット調査では、回答が1万件以上となり、ボールペンの使用者は97.3%です。使用頻度は「ほとんど毎日」が51.9%、「週4~5回」が18.2%、「週2~3回」が13.7%です。「ほとんど毎日」は、男性40代以上や女性20代以上で5~6割弱と高く、男性10・20代や女性10代では2~4割と低くなっています。
ちなみにシャープペンの使用者は76.7%、「ほとんど毎日」が23.5%です。週1回以上の使用者は6割弱で、10代で9割強、20代で6割、他の年代は5~6割弱となっています。
進化するボールペン
ボールペンというのはインクを書くものに染み込ませているので消すことができません。しかし、一回書いたものでも消すことができる「消せるボールペン」が登場してきます。最も最初に開発されたのは1980年代ですが、時間の経過とともに消すことができずに普及しませんでした。
その後2001年にはインクに特殊なインクを使い、紙にインクが染み込まないタイプのボールペンが登場します。これにより、表面に残った顔料を削り取ることで書いた文字を消せるボールペンが誕生しました。
その後さらに進化をとげた消せるボールペンは消せる原理を変え、温度によってインクが無色透明になるインクが開発されます。これは65度以上に環境においてはインクが透明になり、-10度程度で色が戻り始めます。20度になると色は完全に戻るという特殊なインクです。これは「フリクションインク」というもので、消せるボールペンの主流となっていきました。
環境配慮商品
消せるインクで紙の消費を抑えることができます。その他にもエコなボールペンがあります。
ジュース
製品全体の重量割合で70%以上再生プラスチックを使用しています(消耗部分を除く)。製品にはリサイクルし易いように材質表示がなされています。詰め替え可能な設計になっており、カートリッジの販売も行っています。
小枝
プラスティックを最小限に抑え、再生紙で作っています。カーボンフリーです。本体の紙筒は、国産再生紙100%、芯を取り外すと分別でき、リサイクルに出せます。
ジャストミート スマート
木製バット素材 北海道産「アオダモ」を使用しています。野球の木製バットを作る際に出る端材(丸太からバット用角材を削った時に発生)から作っています。
お茶入りボールペン
茶殻(茶配合樹脂)を軸に再利用したボールペンです。お茶の有効成分の働きによる抗菌性と香りを付与した「人と地球に優しいボールペン」です。
まとめ
多くの人がよく使ってるボールペン。その身近なものを環境にやさしいものに変えると、多くの人がエコ活動できます。