スーパーやコンビニで「レジ袋」は本当に必要?

  • 更新日:2020/08/28

所属:目白大学

インターン生:H.Tさん

スーパーやコンビニで「レジ袋」は本当に必要?の写真

現在スーパーやコンビニで普通にもらえるレジ袋。本当に必要なのでしょうか? レジ袋の原料は石油資源。資源の枯渇が不安視されている中で見直してみる必要があるのではないでしょうか。

レジ袋の現状

現在日本では年間300億枚のレジ袋を消費していると言われています。これは国民一人当たり年間300枚のレジ袋が使われている計算になります。近年レジ袋を有料化しているスーパーが増えています。袋一枚当たり2~5円する、レジ袋を断ればその分安くするなどの取り組みです。

レジ袋が引き起こす問題

レジ袋が引き起こす環境問題として様々なものが挙がっています。

石油資源の使い道

レジ袋は廃油から作られる場合が多く、削減したところで資源保存に大きな効果はないという見方もありますが、年間300億枚のレジ袋が生産・消費されているならレジ袋を削減すればその分資源の削減に繋がり別のものに活かせる、と考えることも出来ます。現在行われている廃油の活用研究などに回すことができれば、新たな技術の開発に役立つのではないでしょうか。

ゴミの増加

使用されたレジ袋はそのままゴミとして捨てられることが多いです。実際レジ袋を初めとする容器、包装は家庭から排出されるゴミの約6割を占めています。

ポイ捨て

レジ袋は手ごろな大きさで持ち手がありそれを結ぶことも出来るので簡易的なゴミ袋として使われ、そのまま観光地やレジャースポットでポイ捨てされているのを見かけることがあります。山や川、海でポイ捨てされたものが魚や野生動物の口に入りそのまま窒息してしまうこともあります。

レジ袋削減の動き

2009年に環境省は改生容器包装リサイクル法を施行後はレジ袋の削減に何らかの取り組みをしている自治体は都道府県の約8割、市町村の約4割に増加している(図1,2)と発表しています。

実際の取り組みの方法

  1. 全廃・有料化手法…自治による条例化、自主協定の締結、自治体からの協力要請etc
  2. 全廃・有料化以外の手法…特典提供方式(ポイント制)、優れた事業者の認定制、啓蒙活動etc
  3. 事業者に削減手法を委ねる手法…協定の締結、取引店登録制、活動指針etc

マイバッグ・エコバッグへの移り変わり

環境省は改生容器包装リサイクル法を施行後に有料化をした地域でレジ袋の辞退率、マイバッグの持参率が向上していると2009年に発表しています。施行前と施行後の平均をそれぞれ比べてみるとレジ袋の辞退率が27市町村の平均で約60%上昇し、マイバッグの持参率が35市町村の平均で約40%上昇しています。これを見ると有料化がレジ袋の削減にとても効果があることがわかります。レジ袋を有料化せず商品券などとポイントに応じて交換する特典提供方式は環境省の調査で8市町村でのレジ袋辞退率、13市町村でのマイバッグの持参率、共に施行前より20%ほど上昇しており、有料化ほどではないが効果があったようです。(図3,4)

また、エコバッグの普及に関していえば、近年有名ブランドからエコバッグやマイバッグが発売されるようになりました。従来の物に比べデザインやバリエーションに優れておりファッションに敏感な若い世代でも抵抗なく使えるものが増えています。

図1、2 出典:環境省報道発表用資料

図3、4 出典:環境省報道発表用資料

今後は?

現在レジ袋の削減に取り組んでいる企業や自治体は多く、今後も増えていく可能性が高いと思います。私がスーパーで働いていてもマイバッグを持参してくれるお客様や、レジ袋を断るお客様が増えているように感じます。私が働いているところは特にレジ袋削減に対して大きな取り組みは行っていないですが、それでもマイバッグを持っている人が増えているように感じるのはレジ袋削減や、マイバッグの持参などの意識が消費者の間で高まっているからであり、上記したような活動が認知されてきているからではないでしょうか。

しかし、レジ袋をマイバッグとして使用している人や簡易的な収納にしている人等、レジ袋を有効に活用している人がいるのも事実です。なのでいたずらにレジ袋を削減、廃止するのではなく、レジ袋自体の活用方法と削減をした場合の資源の活用方法を合わせて考え直す必要があるでしょう。

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エコモ博士
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