大気汚染と私たちの生活
所属:専修大学
インターン生:K.Sさん
大気汚染という言葉をよく耳にしますが、それを実際に日本で実感した経験がある人はどれくらいいるでしょうか。私がはじめて感じたのは秋田県から神奈川県へ上京したときでした。都会の人や車の多さと自然の少なさから地元では感じたことのない「空気が重い・澄んでない」と思いました。
大気汚染
大気汚染は主に私たちの生活から出しているガスや煙が大きな原因ということはご存知でしょうが、細かくどのような物質が含まれているのか見てみましょう。主に二酸化窒素、浮遊粒子状物質、光化学オキシダント、二酸化硫黄、一酸化炭素の5つの物質があります。これらは私たちの健康に影響を与えるだけでなく温暖化や酸性雨、光化学スモックなど環境にも悪影響をあたえています。
生活が豊かになればなるほど私たちの健康や環境に良くない物質を排出し、自身が影響を受ける負の連鎖が起きているように感じます。
世界の深刻な現状
日本では空気が少し悪くなったと感じるくらいで、まだ命の危機を感じるほどではありません。しかし世界ではこの大気汚染が深刻な問題となっています。世界で大気汚染が原因で亡くなる人が計550万人以上(2013年)に上り、インドの合計死者数が全体の55%を占めることが分かっています。(2016年2月15日現在)
中国からの影響が心配されたように、いつ日本でもマスクが欠かせず、外出を控える生活が訪れるかもしれないです。日本も無関係ではないと考えさせられます。
新しい対策
大気汚染の対策としてエコカーやソーラーパネルの導入が進み、私たちの生活に浸透しつつあります。大気汚染対策は世界中で注目されており、日々新しい考えが生み出されています。
植物リュックサック…オランダの大学生チームがマスクとは異なる対策としてこの考えを考案しました。フィルターを通して取り込んだ外気をリュックのなかできれいにし、それを装着者が吸うという独創的な仕組みです。まだ試作段階ですが、問題が深刻な国で活用されることを期待したいです。
大気汚染から肌を守るメイク下地…大気汚染物質が肌の老化に影響するとされ、ホコリや車の排気ガスなどをブロックして肌へのダメージを減少してくれるメイクが発売されています。
まず私たちがすべきこと
大気汚染対策のために私たちが何かするにはまず、現状を知ることから始めなければいけないと思います。空気が悪いと瞬間的に感じるのではなく、データとして表示されることで人々の認識もさらに変わるのではないでしょうか。
最近はスマートフォンのアプリで大気の情報を手軽に得ることができます。活用できる物やできることは多くあるので、都心でも空気がおいしいと感じられる国になること期待します。