ESG投資とESGファンド
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株式市場の上昇やNISAの推進によって、株式に投資する人たちが増えています。特にお金を持っている高年齢の富裕層は安定的に収益をあげようと株式に投資していく傾向にあります。しかし一方で、日本ではひとり親の貧困、アジアでは絶対的貧困が存在しています。このギャップ、治したくありませんか?そこで、今回はESG投資なるものを紹介いたします!!
ESG投資とは?
ESGとはEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の頭文字をとった言葉であり、このESGの基準を財務情報と組み合わせて投資することをESG投資と呼びます。このESG投資の投資先とされた企業は概して、持続可能性が高いと考えられています。よくSRI(社会的責任投資)と混同されて使われますが、厳密に言うとSRIの投資手段としてESGが存在しております。
なぜESG投資が注目されるの?
アジアやアフリカの貧困問題、途上国における環境汚染、エンロンの不正など世界には様々な問題が存在する中で、ボランティアとして社会貢献するだけでなく、企業や金融においても社会に貢献し、持続可能な社会にすることが求められるようになりました。そのような中で、1999年にアナン国連総長が企業に対して人権・労働・環境・腐敗防止に関する10原則を順守するように要請する「国連グローバル・コンパクト」を提唱しました。また、2006年には金融機関に対してESGに配慮するべきであるとしたガイドライン「責任投資原則(PRI)」が同じくアナン国連総長によって提唱されました。そのような世界情勢の中で、日本は遅れながらもESGを配慮した金融行動に関する原則「21 世紀金融行動原則」や責任ある投資家を機関投資家に要請する「日本版スチュワードシップ・コード」を発表していきました。
日本のESG投資は?
日本のESG投資市場は1999年のエコファンドを始まりとして、2007年には純資産残高は1兆1207億円に達しました。しかし、2008年のリーマンショックが影響で株式市場が大幅に下落し、その影響で減少の一途をたどり4128億円になりました。この減少は2013年からなくなり、2014年には純資産残高は2387億円となりました。このように今後は株式市場の上昇によって、より純資産残高が増えてくると考えられます。
このようにESG投資の日本市場は微増傾向にありますが、それでも世界の国々と市場規模と比べれば微々たるものとなってしまいます。2012年に米国は3兆7400億ドル、8兆7580億ドルでありますが、日本の市場規模は100億ドルとESG投資全体の0.1%となっています。
ESG投資ってどうやってするの?
自分で投資する方法とファンドに投資する方法の2種類があります。自分で投資する場合、ESGがしっかりしている企業をSRIインデックスに使われている銘柄から探し出すと、手軽にESG投資を行うことができるでしょう。SRIインデックスとはESGと財務が健全な企業銘柄を集めたインデックスであり、日本では「モーニングスター」海外では「Dow Jones Sustainability World Index」「FTSE4Good」があります。また、ファンドに投資する場合は各社証券会社が取り扱っているファンドの中に先ほどのSRIインデックスをベンチマークにしたり、独自にESGを評価したりしているファンドがありますので、そちらを買われるとよろしいでしょう。
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