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さんさん電力に電気を変えるとどうなる?電気料金が安くなるかリサーチ!
電力自由化によって、私たちは新電力会社とも電気契約を結べるようになりました。しかし、まだ地域の大手電力会社と契約したままの状態である人も、多いのではないでしょうか。
多くの人が現在も契約を変えていない理由の1つに、情報をよく知らないことが考えられます。契約切り替えをすると、リスク・デメリットがあるのではないかと考える人も少なくありません。また、どの会社と契約すればお得になるのかわからないため、契約を変えない人もいるでしょう。
実際、契約する会社やプランによっては、地域の大手電力会社より電気料金が高くなってしまう可能性も考えられるのが、電力自由化の注意点です。契約先を考える際は、料金プランや規約をしっかり確認する必要があります。
今回は、香川県を拠点に電気小売サービスを行っている「さんさん電力」の料金プランや特徴をチェックしてみましょう。さんさん電力と契約すると、電気料金は安くなるのかを解説します。
さんさん電力とは
さんさん電力は、香川県丸亀市にある新電力会社「サントラベラーズサービス有限会社」の電力事業部が提供している、電力小売サービスの名前です。
まずは、運営会社の会社情報を 見てみましょう。
【会社情報】
会社名 | サントラベラーズサービス有限会社 |
---|---|
所在地 | 〒763-0073 香川県丸亀市柞原町333-1 |
事業内容 | 旅行代理店業 損害保険代理店業 電力小売事業 |
この企業は「サントラベル」として、香川県を拠点に旅行代理店業をメイン事業にしています。カーボンオフセットへの取り組みに熱心で、地域のエネルギーの地産地消・脱炭素社会の実現に向けた取り組みとして、電力小売事業も行っている企業です。
このため、さんさん電力の電気代の一部は、以下の各地域の活性化に使われています。
- 地域で開催されるお祭りなどのイベントへの寄付
- 子どもたちが通う学校で使う備品の購入支援
- 高齢者が利用する公共性が高い施設の運営支援
<地域の活性化への取り組み>
また、さんさん電力は、香川県の地域ポイント「めぐりん」とも連携しているのが大きな特徴です。電気料金の一部を「めぐりん募金」を通す形で、地元NPO団体への地域ポイントで寄付しています。
新電力会社は、さんさん電力のように「地域密着」「地域貢献」を目的にしていることが珍しくありません。地域のクリーンエネルギー発電所と連携して、エネルギーの地産地消を目指していることも多いです。環境活動が企業の社会的責任の1つであると考える人が増えている今、このようなビジョンの新電力会社が増えているのも、自然な流れといえます。
さんさん電力の料金プラン
さんさん電力では、以下の3つの料金プランを提供しています。
- さんでんおうちプランN
- さんでんビジネスプランN
- さんでん動力プランN
<さんさん電力の料金プラン>
さらに各プランにおいて、再生エネルギー100%の電気供給を受けられる「RE100」プランがあるのが特徴です。まずは「RE100」ではない、各プランの料金をチェックしましょう。
さんさん電力では、ホームページ上で、四国電力との料金(基本料金・電力量料金)の差を掲載しています。この表を見ると、電気料金がかなり安くなるように感じるでしょう。
ただし、電気料金は、基本料金と電力量料金だけで構成されるわけではありません。燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が、電力料金と同じく使用した電気1kWhあたりに課せられます。
注意したいのは、燃料費調整額です。再生可能エネルギー発電促進賦課金は、どの電力会社と契約しても同じ金額(2024年度は3.49円/kWh)です。しかし、燃料費調整額は、電力会社ごとに定められます。
さんさん電力では、2024年に「【低圧】電気料金価格等改定のお知らせ」と いうお知らせを出しました。この中で案内されているのは、以下の内容です。
- 「大手電力規制料金の燃料費調整単価の算出方法の変更を踏まえ、当社も同様の算式に変更いたします」
- 「料金単価の見直しにより、大手電力会社と同形態の料金プランに変更致します」
<【低圧】電気料金価格等改定のお知らせの内容>
さんさん電力は、2024年3月までまったく違う料金プランを提供していました。2022年に「燃料費調整単価の変更について」と いう案内が出ています。この中で、さんさん電力は「毎月の燃料調達調整費用を今後は弊社独自の燃料調達調整費の価格にて行わせて頂きます」と述べていました。
当時のさんさん電力の料金プランは、基本料金や電力量料金が四国電力より大幅に安くなっている代わりに、燃料費調整単価の計算式が四国電力と異なっていました。この単価を加味すると、結局は電気料金が高くなってしまう仕組みです。各月の実際の電気料金が、四国電力より高くなってしまうこともありえる料金プランでした。
しかし2024年4月から、さんさん電力は基本料金・電力量料金を四国電力と近い単価にする代わりに、燃料費調整単価を四国電力に合わせると案内しました。そのため、現在は四国電力より、電気料金が高くなってしまう現象は起きないようになっています。
さんさん電力の「さんでんおうちプランN」の電気料金プラン
さんさん電力の「さんでんおうちプランN」は、標準的な一般家庭向けのプランです。四国電力との料金差を比較してみましょう。
【さんさん電力の「さんでんおうちプランN」と四国電力との料金差】
さんさん電力 | 四国電力 | 差額 | ||
---|---|---|---|---|
最低料金 | 最初の11kWhまで | 600.30円 | 667.00円 | -66.70円 |
電力量料金 | 120kWhまで | 30.65円 | 30.65円 | – |
300kWhまで | 35.04円 | 37.27円 | -2.23円 | |
300kWh超過分 | 38.75円 | 40.78円 | -2.03円 |
さんさん電力では、基本料金・電力量料金のどちらも、四国電力より単価が安くなります。120kWhを超える分の電気料金が安くなるため、1人暮らし世帯よりファミリー層のほうが、電気料金のお得度を実感しやすいでしょう。
さんさん電力の「さんでんビジネスプランN」の電気料金プラン
続いて、さんさん電力の「さんでんビジネスプランN」の料金比較もしてみましょう。こちらは、商店・事務所など、電気使用量が多いお客さま向けのプランです。基本的な特徴は「おうちプラン」とあまり変わりません。
【さんさん電力の「さんでんビジネスプランN」と四国電力との料金差】
さんさん電力 | 四国電力 | 差額 | ||
---|---|---|---|---|
基本料金 | 1kVAあたり | 377.25円 | 397.10円 | -19.85円 |
電力量料金 | 120kWhまで | 27.25円 | 27.25円 | – |
300kWhまで | 31.55円 | 32.78円 | -1.23円 | |
300kWh超過分 | 34.55円 | 35.70円 | -1.15円 |
こちらのプランは、おうちプランよりも電力量料金の値下げ幅が小さくなっています。しかし、このプランは、電力使用量が多い商店・事務所向きのプランです。そのため、1kWhあたりの単価が1円安くなるだけでも、大きな節約になる可能性が考えられます。
さんさん電力の「さんでん動力プランN」の電気料金プラン
「さんでん動力プランN」は、業務用エアコンなどを使う事務所向けのプランです。こちらも、四国電力と料金を比較してみましょう。
【さんさん電力の「さんでん動力プランN」と四国電力との料金差】
さんさん電力 | 四国電力 | 差額 | ||
---|---|---|---|---|
基本料金 | 1kVAあたり | 1,124.52円 | 1,183.71円 | -59.19円 |
電力量料金 | 夏季 | 25.96円 | 25.97円 | -0.01円 |
その他季 | 24.52円 | 24.53円 | -0.01円 |
さんさん電力のホームページで掲載している料金では、「夏季」「その他季」の区分について案内がなされていません。しかし、さんさん電力の料金プランは四国電力に対応したものになっているため、四国電力と同じ区分になっていると考えるのが自然でしょう。
四国電力の低圧動力プランで は、以下のように案内しています。
<四国電力の低圧動力プラン>
夏季:7月1日~9月30日
その他季:10月1日~翌年6月30日
低圧電力の料金単価は、そのほかのプランと比べると四国電力とあまり変わりません。しかし、電気使用量が多いオフィスだと、1kWhあたり0.01円の割引でも、年単位で見ればかなりの節約につながることがあります。
さんさん電力の「RE100プラン」について
さんさん電力では、おうちプラン、ビジネスプラン、動力プランのそれぞれに、「RE100」というプランを用意しています。ただし、再エネ指定の非化石証書購入により、実質的に自然エネルギー100%の電気を調達するものです。家庭に届けられる電気が、100%再生可能エネルギーによって発電された電力になるわけではありません。
このプランは、環境省の「電気自動車・燃料電池自動車等の導入支援事業」の補助対象となるプランです。最低料金や基本料金は、従量電灯相当・低圧電力相当の通常プランより安いです。契約条件などは、さんさん電力にお問い合わせのうえ「電気受給サービス提供条件書」をご確認ください。
2024年8月時点で、さんさん電力のホームページに掲載されている「RE100」プランの料金表は、以下のとおりです。
【「RE100」プランの料金(従量電灯相当)】
従量電灯相当 | 最低利用料金 | 第一段階料金 | 第二段階料金 | 第三段階料金 |
---|---|---|---|---|
RE100おうちプラン | 411.37円 | 21.07円 | 27.69円 | 30.20円 |
RE100ビジネスプラン | 373.97円 | 18.04円 | 24.13円 | 26.12円 |
【「RE100」プランの料金(低圧電力相当)】
低圧電力相当 | 基本料金 | 電力量料金(夏季) | 電力量料金(その他季) |
---|---|---|---|
RE100動力プラン | 999.9円 | 17.52円 | 16.23円 |
このプランの大きな特徴は「RE100宣言サポートツール」が提供されることです。具体的には、以下のものが送付されます。
- ANNUAL REPORT
- RE100宣言ポスター(月に1,000kW以上の契約者)
- RE100プラン証明書(月に1,000kW以上の契約者)
<RE100宣言サポートツール>
ANNUAL REPORTとは、年に一回届けられるCO2排出削減に関するレポートです。1,000kW以上の契約者には、再生可能エネルギー100%の電力で事業を運営していることを示せる、証明書やポスターが送られます。このためRE100プランは、環境に関する取り組みを行っているとアピールしたい事業者・商店に向いたプランです。
さんさん電力のメリットと良い口コミ・評判
さんさん電力を利用している人の口コミを通じて、さんさん電力と契約するメリットをご紹介します。
- 電気料金が安くなった
- 今まで通り電気が使える
- 支払い方法が便利
<さんさん電力のメリットと良い口コミ・評判>
それぞれを具体的に見ていきましょう。
電気料金が安くなった
電気代が高くなっているので、少しでも節約したいと思い、電力会社の切り替えを考えていました。私は香川県で長く生活しているので、香川県でエネルギーの地産地消をしている地域密着のさんさん電力は、非常に魅力的です。電気が安くなるだけでなく、さんさん電力と契約することで、地域の施設への間接的な寄付につながるのがいいなと思いました。
さんさん電力は、2024年4月から、電気料金プランを四国電力に合わせています。これにより、燃料費調整単価が四国電力と変わらなくなり、電気料金が四国電力より高くなってしまうリスクがなくなりました。
基本料金や電力量料金の単価は、2024年3月までのプランより上がっていますが、燃料費調整単価を加味すると、以前よりお得度が増しています。特に家庭用のプランでは、120kWhを超える分の電力使用量料金が、1kWhあたり2円以上お得です。120kWh以上は、100kWhごとに200円以上毎月節約できると考えると、かなり検討する価値があるでしょう。
さんさん電力は「電気料金が高い」と、逆の内容の口コミを聞いた人もいらっしゃるかもしれません。ただし、これは2024年3月まで、さんさん電力が独自の燃料費調整単価を採用していたことによる可能性があります。
以前の電力量料金が大幅に安い代わりに、燃料費調整単価が高い料金プランだと、どうしても燃料価格の高騰で電気料金が高くなりがちです。地域の大手電力会社より、高くなってしまうことも少なくありません。そのため、この時期にさんさん電力と契約していた人は、電気料金が高いと不満を漏らしていても不思議はないでしょう。
ただし、2024年4月からさんさん電力では、燃料費調整額を四国電力と同じ金額になるように改訂しています。そのため、現在は四国電力より料金が高くなってしまう可能性は低いです。
今まで通り電気が使える
新電力会社についてよく知らなかったので、不安でした。しかし、実際に契約したら停電が起きることはなく、今まで通り電気が使えて安心しています。
新電力会社への切り替えは、電力の品質面では特にリスクがありません。契約を切り替えても、送電線などは今まで通りの設備が用いられるためです。さんさん電力であれば、四国電力の送電網がそのまま用いられます。
契約切り替え後に電気の品質が落ちたり、停電するリスクが上がったりすることはありません。また、契約切り替え時に、しばらく停電で電気が使えなくなることもないので、お客さまは今まで通り安心して電気を使えます。
支払い方法が便利
新電力会社の中には、クレジットカード払いしか使えないところもあるので、いろいろな支払い方法が選べるのは便利です。
さんさん電力は、クレジットカード、口座振替どちらにも対応しているため、クレジットカードでポイントを貯めたい人もクレジットカードを持っていない人も使えます。LINPayなども使えるので、新電力会社の中では、かなり支払い方法の選択肢が広いほうです。ただし、コンビニ払いに手数料がかかるため、基本的には引き落としを選ぶようにしましょう。
さんさん電力の注意点と悪い口コミ・評判
次に、さんさん電力に申し込む際の注意点を、利用者の口コミをもとに考えてみます。
- 基本料金プランしか使えない
- コンビニ後払いに手数料がかかる
<さんさん電力の注意点と悪い口コミ・評判>
それぞれを具体的に見ていきましょう。
基本料金プランしか使えない
さんさん電力は基本的なプランしか選べないので、少し不満です。将来、太陽光発電などを設置することになったら、あらためて見直すしかないでしょうか。
さんさん電力では、オール電化の家庭に適したプランなどが選べず、基本的に一般家庭が契約する対象になるのは「おうちプランN」(RE100プラン含む)のみになるでしょう。
エコキュートなどを使っている家庭・太陽光蓄電池がある家庭などは、昼に電気料金が高く、夜に電気料金が安いプランのほうがお得になることも考えられます。しかし、さんさん電力では、もともとそのようなプランを用意していません。従量電灯相当のプランを契約してしまうと、かえって損をしてしまう可能性があることに注意しましょう。
コンビニ後払いに手数料がかかる
コンビニ後払いの手数料が330円もかかってしまうので、かなり困る。
さんさん電力では、支払い方法を以下から選択できます。
- 口座振替
- クレジットカード
- コンビニ後払い
- LINEPay請求書支払い
- 楽天銀行コンビニ支払サービス(アプリで払込票支払)
<支払い方法>
コンビニ後払いの場合、後払い手数料が330円かかって しまいます。四国電力だと振込手数料は無料なので 、少し損に感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
またさんさん電力では、基本的に紙の請求書も発行されません。請求書を郵送してもらいたい場合、手数料が330円かかってしまいます。コンビニ払いで請求書の郵送を希望する場合、毎月660円も電気料金が高くなってしまう計算です。
さんさん電力と契約する場合、基本的には「マイページ」で、Web上から電気使用状況・料金を確認するものと考えるほうが良いでしょう。
さんさん電力がおすすめの人
さんさん電力がおすすめなのは、香川県にお住まいで、電気料金を節約したい一般家庭の人です。さんさん電力は、法人向けの料金プランよりも、個人向けの料金プランのほうがややお得になっています。
2024年4月からの電気料金価格改定でのお知らせで は、四国電力と比較したときの料金目安について、さんでんおうちプランN:3%安価、さんでん動力プランN:1.5%安価と案内していました。
もちろん、電気の使い方によって、安くなる度合いは異なります。さんさん電力の場合、120kWhを超えた部分から、電気料金の単価が四国電力より安くなるため、基本的には電気使用量が多い家庭ほど節約できる金額が高くなるでしょう。
また、さんさん電力は四国電力管内が営業エリアですが、基本的には香川県におけるエネルギーの地産地消を掲げて運営されています。電気料金の一部は香川県の公共施設に寄付されるため、地元に貢献したい香川県の人のほうが申し込むメリットは大きいでしょう。ただし、香川県に住んでいるからといって、特に県民割引のようなものは用意されていません。
事業者だと、電気料金のお得度は一般家庭ほど大きくないですが、さんさん電力は再エネ100%の電気を調達する「RE100プラン」を提供しています。このプランに申し込むことにより、環境にやさしい電気を使っている企業であることをアピール可能です。
環境への取り組みを強化したい企業や、地元の環境保護に貢献したい企業は、RE100プランを検討してみてはいかがでしょうか。
さんさん電力のお申し込み方法
さんさん電力への申し込みは、電話やメールから可能です。具体的には、以下の流れで契約切り替えが進みます。
- ①お見積もり・提案書の作成
- ②内容確認・契約
- ③スマートメーターへの交換
- ④新電力の利用開始
<さんさん電力のお申し込み方法>
ほかの新電力会社だと、Web上に申込フォームが用意されていて、そこから申し込めるところもあります。しかし、さんさん電力では、無料見積もり・提案書の作成があってから、申し込めるようになっています。契約切り替えに伴うデメリット・重要事項などをしっかり説明してもらえるとも考えられるため、まずは見積書をよく確認しましょう。
契約を申し込む際には、お客様番号、供給地点特定番号といった項目を知らせる必要があります。これらの項目は、検針票などに書かれています。
申し込みが終わると、4日~2週間程度で電力が切り替わりますが 、スマートメーターへの交換工事が必要になる場合は、少し時間がかかる可能性が高いです。ただし、スマートメーターへの切り替え工事で、お客さまが料金を負担する必要はありません。手続きもさんさん電力側で行ってくれるため、工事の立会いも不要なことが多いです。
事業者で「RE100プラン」に申し込みたい場合、問い合わせると営業マンがオフィスなどの施設を訪問してくれます。その際に提案だけでなく、プランによるメリットや重要事項が説明されるため、よく話を聞いておきましょう。その後に、証明書の発行・プランに応じたツールの提供がなされます。
電気プランの乗り換え時のよくある質問
- 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
- 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
- サントラベラーズサービス有限会社が倒産した場合は電気がとまる?
電気プランの切替で電気の品質は変わる?
電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。
電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。
また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。
サントラベラーズサービス有限会社が倒産した場合は電気がとまる?
電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、サントラベラーズサービス有限会社が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。
電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。
なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。
このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。
まとめ
今回は、香川県丸亀市を中心に電力小売事業をしている「さんさん電力」(運営会社:サントラベラーズサービス有限会社)の料金プランや特徴を解説してきました。さんさん電力は、2024年4月から四国電力に近い料金プランを採用しており、燃料費調整額も四国電力に合わせています。
以前は、電力量料金が安い代わりに、実際に請求される電気料金が高くなるリスクがある新電力会社でしたが、2024年8月時点ではそのようなリスクがなくなりました。地元でエネルギーの地産地消に貢献したい人は、さんさん電力との契約を検討する余地があるといえるでしょう。
ただし、香川県で契約できる新電力会社はたくさんあります。四国電力エリアを重点的に営業している、地域密着型の企業ではないところも多いです。申し込む企業によってお得度や特典は変わってくるため、自分のライフスタイルに合った新電力会社を選ぶようにしてください。
また企業によっては、約款や料金プランの注意書きをよく読まないと、契約後に電気料金が高くなってしまうリスクを見落とす可能性があります。電力会社を選ぶときは料金表だけを見るのではなく、細かい内容をよく確認し、疑問点があれば直接電力会社に問い合わせるようにしましょう。
電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。
また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。
さんさん電力による電気料金プランの提供エリアは?
各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にてさんさん電力が提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 提供地域 | 電力エリア | プラン分析ページ |
---|---|---|---|
見つかりませんでした |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
電気料金プランの想定年間電気代は?
電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。
ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし | 五人暮らし | 六人暮らし |
---|---|---|---|---|---|---|
見つかりませんでした |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。
各電気料金プランのオプションは?
電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | オプション |
---|---|
見つかりませんでした |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。
補足
- 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、さんさん電力の公式HPをご確認ください。