簡単3ステップ!新電力会社への切り替え方法や注意点、おすすめ会社は?

  • 更新日:2024/02/16

電気代の高騰により、新電力会社への切り替えを考え始めた方も多いでしょう。しかし、いざ切り替えるとなると、手続き方法や満足のいく新電力会社がどこなのか気になるところです。

本記事では、新電力会社に切り替える際の方法や、手続きを行う際の注意点を解説します。記事の最後には、切り替え先としておすすめしたい新電力会社もまとめました。最後まで読めば、新電力会社への切り替え手続きをスムーズに終えられるでしょう。

新電力会社への切り替え方法

現在の契約先から新電力会社へ切り替える方法は、3つのステップを踏むだけです。一つひとつ確認すれば誰でも対応できるので、ゆっくりと読み進めてみてください。

STEP1. 必要な書類などを準備する

新電力会社に切り替えるには、必要な書類を手元に用意しておく必要があります。手続きの途中で探すのは手間も時間もかかるので、最初に準備しておきましょう。

【必要な書類の例】
項目 書類
切り替え手続きに必要な情報
  • 電力会社名
  • お客様情報
  • 供給地点特定番号(22ケタ)
  • 検針票
  • 契約している電力会社のマイページ
  • DMや領収書
料金プランの選択時などに必要な情報
  • 名義人の氏名
  • 住所
  • 自動車運転免許証
  • 健康保険証 など

必要な書類のなかでも、検針票は新電力会社との契約に必要な情報が多く記載されているため、準備しておきたいところです。検針票の代わりに、ホームページ上で電気代などが通知されている場合は、マイページから必要項目を確認してください。書類が手元にない、あるいは手続きに必要な項目が見つからないときは、現在契約している電力会社に連絡して調べてもらいましょう。

本人確認書類の役割は、切り替え先の料金プランのなかから、自分に適したものを選択することです。新電力会社がベストな料金プランを紹介してくれるケースもあります。

STEP2. 切り替えたい新電力会社へ申し込む

手続きに必要な書類を準備したら、切り替え先となる新電力会社に申し込みを行いましょう。申し込み先は、インターネットや電話、新電力会社の窓口などから選択できます。

インターネットから申し込む際は、新電力会社のホームページへアクセスし、指示のとおりに専用フォームへ必要事項を入力すれば手続き完了です。電話または窓口からの申し込みであれば、担当者に必要な情報を伝えることで手続きできます。

契約している電力会社の解約は、ユーザーではなく、切り替え先となる新電力会社が代行してくれる場合が多いです。気になる方は、問い合わせフォームから相談するか、担当者に直接尋ねてみてください。

新電力会社に申し込む際、ご家庭にスマートメーターが設置されていないときは、機器の交換工事が必要です。工事日程は、新電力会社への申し込み手続き完了後、契約中の電力会社から連絡を受けたときに説明されます。交換作業における費用負担は基本的にありませんが、工事に伴う費用が発生する可能性があることも、あわせて覚えておきましょう。

STEP3. 新電力会社の利用を開始する

契約の申し込みがすべて終了したら、新電力会社への切り替えをもって、新料金プランの利用開始です。新電力会社の利用がスタートするタイミングは、早くて数日~数週間、場合によっては数ヶ月におよぶことも考えられます。利用開始日を確認したいときは、新電力会社に連絡してみましょう。

    <新電力会社の利用を開始するタイミングの目安>

  • スマートメーターの交換工事を伴わない契約:約4日後
  • スマートメーターの交換工事を伴う契約:約2週間

電気の供給には、既存の送電線網が用いられるため、新電力会社に切り替わっても電気の品質は一定です。安心して電気を使用してください。

新電力会社への切り替える際の注意点

新電力会社への切り替えには、注意点もあります。申し込み手続きに入る前に、必ず確認しておきましょう。

自分のライフスタイルに合っているか確認する

新電力会社の料金プランとライフスタイルの相性が悪いと、場合によっては損をしてしまうケースがあります。

新電力会社の料金プランは、夜間の電気代が安いタイプやピークシフトプランなど、多種多様な点が特徴です。もし日中に多く電気を使用するにもかかわらず、夜間の電気代が安く設定されているプランを選んでしまうと、切り替え前よりも電気代が上がる可能性が高いでしょう。生活スタイルに合う料金プランかどうか検討を重ね、納得したうえで新電力会社に切り替えることをおすすめします。

提供エリア内かどうか必ず確認する

電気の供給エリアは新電力会社によって異なり、地域によっては契約しても電気が使えない可能性も考えられます。申し込み手続きの前には供給エリアを確認し、ご家庭がエリアに含まれるかどうか確認しましょう。とくに、引っ越しなどで別のエリアに移り住むときには、注意が必要です。

供給エリアは、基本的に新電力会社のホームページで確認できます。料金プランの概要ページや「よくある質問」に掲載されているので、アクセスしてみてください。日本全国に対応していても、一部離島には電気を供給していない新電力会社も多く、島にお住まいの方は注意して見る必要があるでしょう。

解約金が発生する場合がある

新電力会社によっては、解約時に違約金の支払いを命じられるケースがあります。解約違約金を0円に設定している新電力会社も存在するので、不要な支払いを避けたい方は解約金の支払い有無を確認することも忘れないでください。

また、解約金の支払いを設けていない新電力会社であれば、いざというときにスピーディーに解約できます。気軽に別の新電力会社へ切り替えたい方にもおすすめです。

新電力会社へ切り替えるメリット

新電力会社への切り替えには注意点がある一方、当然メリットもいろいろとあります。新電力会社に切り替えることで、どのような恩恵を受けられるのかをひとつずつ見ていきましょう。

電気代が抑えられる場合がある

新電力会社の料金プランは幅が広く、現在よりも安い料金で電気を使用できる可能性が十分にあります。月々の電気代を節約したいと考えている方には、大きなメリットといえるでしょう。

毎月支払う電気代は、一般的に基本料金や1kWhあたりの電力量料金などで構成されています。一方で、新電力会社は基本料金0円や、大手電力会社よりも電力量料金が安いタイプなど、良心的な価格の料金プランが多いです。検針票で、毎月の電力使用量を確認してシミュレーションを行い、電気代が安くなる新電力会社を選びましょう。

特典やキャンペーンが活用できる

お得な特典やキャンペーンを利用できる可能性がある点も、新電力会社に切り替えるメリットのひとつです。月々のガソリン代が安くなったり、継続して契約することで電気代が割り引かれたりと、新電力会社ごとにさまざまな特典が設けられています。電気代の安さだけで新電力会社を選ぶのも良いですが、特典やキャンペーンを実施しているところを探してみるのもおすすめです。

お得なポイントサービスなどが充実している

新電力会社に切り替えるメリットとしては、ポイントサービスの充実度も見逃せません。ポイントサービスは、毎月の電気代に応じて、飲食店・コンビニなど多彩な店舗で利用できるTポイントやdポイント、マイルなどが加算される仕組みです。

普段から利用する機会の多いポイントサービスと提携している新電力会社を探せば、月々の支払いがさらにお得になります。貯まったポイントでお買い物したり、旅行に出かけたり、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。

切り替え先におすすめの新電力会社5選

ここからは、切り替え先としておすすめしたい新電力会社を5つご紹介します。選択先が決まっていない方は、ぜひ参考にしてみてください。

idemitsuでんき

出典:idemitsuでんき公式サイト

idemitsuでんきは、出光興産株式会社を運営会社とする新電力会社です。沖縄と一部離島を除く、全国各地に電気を供給しています。

【idemitsuでんきの概要表】
運営会社 出光興産株式会社
基本料金

    Sプラン(東京電力エリアの場合)

  • ~120kWh:30.00円/kWh
  • 120kWh超~300kWh:34.96円/kWh
  • 300kWh超~:37.30円/kWh

    オール電化プラン(東京電力エリアの場合)

  • デイタイム(午前6時~翌午前1時):35.96円/kWh
  • ナイトタイム(午前1時~午前6時):28.06円/kWh
供給エリア 全国
※沖縄と一部離島を除く
独自キャンペーン 3,000円分のクオカードプレゼント
解約違約金 基本的に負担なし
支払い方法
  • クレジットカード
  • 口座振替

料金プランはスタンダードな「Sプラン」と、深夜帯の電気代がお得になる「オール電化プラン」の2種類です。ライフスタイルに適した料金プランを選択できるため、選び方次第では電気代が今より安くなる可能性が高いでしょう。

また、給油代が2~10円/L安くなる「ガソリンコース」、毎月の電気代が200円割引になる「EVコース」など「クルマ特割」も充実しています。ガソリンコースでは、割引特典にくわえて、対象のポイントも貯められて大変お得です。ガソリン車や電気自動車を運転する機会が多い方は、ぜひ検討してみてください。

    <idemitsuでんきのおすすめポイント>

  • 2種類の料金プランがあり、ライフスタイルに合うタイプを選びやすい
  • ドライバーにうれしい特典が充実している
  • ガソリン車はポイントサービスの併用もできる

Looopでんき

出典:Looopでんき公式サイト

Looopでんきは、株式会社Looopを運営会社とする新電力会社です。北海道から沖縄まで、離島を除く47都道府県を対象に電気を供給しています。

【Looopでんきの概要表】
運営会社 株式会社Looop
基本料金 スマートタイムONE
基本料金0円+30分ごとの料金単価変動制
供給エリア 日本全国
※離島を除く
独自キャンペーン 10,000円分のクオカードプレゼント
解約違約金 なし
支払い方法
  • クレジットカード
  • デビットカード、プリペイドカードの一部

Looopでんきの「スマートタイムONE」は、30分間隔で電気の料金単価が上下する変動制を導入した料金プランです。電気を使用するタイミングを料金単価が安い時間帯にずらすことで、電気の使用を控えずとも、月々の電気代を安く抑えられます。ホームページでは「でんき予報」として、料金単価の推移予想を翌日分まで掲載しているため、計画的に電気を使用しやすいです。

解約違約金が0円で気軽に切り替えやすいところも、Looopでんきを選ぶメリットのひとつでしょう。ほかの新電力会社に切り替えたくなったときも安心です。

    <Looopでんきのおすすめポイント>

  • ピークシフトで電気代を抑えやすい
  • 解約違約金が0円で切り替えに便利
  • 一部のデビットカードやプリペイドカードでも電気代を支払える

ENEOSでんき

出典:ENEOSでんき公式サイト

ENEOSでんきは、ENEOS株式会社を運営会社とする新電力会社です。沖縄と一部離島を除く地域に住む方が契約できます。

【ENEOSでんきの概要表】
運営会社 ENEOS株式会社
基本料金

    東京Vプラン(東京電力エリアの場合)

  • ~120kWh:30.00円/kWh
  • 120kWh超~300kWh:35.05円/kWh
  • 300kWh超~:37.10円/kWh
供給エリア 全国
※沖縄と一部離島は除く
独自キャンペーン なし
解約違約金 なし
※「にねんとく2割」加入時、更新月以外の解約で1,100円
支払い方法
  • クレジットカード
  • 口座振替

ENEOSでんき最大の魅力は、特典やポイントサービスの充実度です。「にねんとく2割」では、ENEOSでんきを2年以上契約する場合、2年目までは0.20円/kWh、3年目以降は0.30円/kWhお得になります。電気代をENEOSカードで支払うと、ガソリン・灯油・軽油代または電気代が安くなる「ENEOSカード割引」も外せません。

電気代の支払いで貯められるポイントは、Tポイントをはじめ、dポイントや楽天ポイントなど種類豊富です。ポイントをお得に貯めたい方は、ENEOSでんきを切り替え先の候補とすると良いでしょう。

    <ENEOSでんきのおすすめポイント>

  • 契約を継続することで電気代を安く抑えられる
  • ENEOSカードで支払えばガソリンや電気代が割引になり、ドライバーもお得
  • 貯められるポイントの数が多い

シン・エナジーでんき

出典:シン・エナジーでんき公式サイト

シン・エナジーでんきは、シン・エナジー株式会社を運営会社とする新電力会社です。一部離島を除いた47都道府県に電気を供給しています。

【シン・エナジーでんきの概要表】
運営会社 シン・エナジー株式会社
基本料金

    きほんプラン(東京電力エリアの場合)

  • ~120kWh:19.67円/kWh
  • 120kWh超~300kWh:24.78円/kWh
  • 300kWh超~:27.71円/kWh

    【夜】生活フィットプラン

  • デイタイム:26.25円/kWh
  • ※平日:午前9時~午後4時、休日:午前8時~午後10時

  • ライフタイム:32.65円/kWh
  • ※平日:午前6時~午前9時、午後4時~午後11時

  • ナイトタイム:18.88円/kWh
  • ※平日:午後11時~翌午前6時、休日:午後10時~翌午前8時

    【昼】生活フィットプラン

  • デイタイム:20.05円/kWh
  • ※平日:午前9時~午後4時、休日:午前8時~午後10時

  • ライフタイム:32.65円/kWh
  • ※平日:午前6時~午前9時、午後4時~午後11時

  • ナイトタイム:22.98円/kWh
  • ※平日:午後11時~翌午前6時、休日:午後11時~翌午前8時

供給エリア 全国
※一部離島を除く
独自キャンペーン なし
解約違約金 なし
支払い方法
  • クレジットカード
  • 口座振替

シン・エナジーでんきのメリットは、選択できる料金プランの幅が広い点です。通常の「きほんプラン」にくわえて、昼間と夜間の電力使用量が多い方向けの料金プランもあるため、ライフスタイルにあわせたものを選びやすいでしょう。

解約時に違約金が発生しないため、ひとまず契約中の電力会社から切り替えたい方にもおすすめできます。契約期間に縛りを設けていないところもうれしいポイントです。

    <シン・エナジーでんきのおすすめポイント>

  • 料金プランの選択肢が多く、生活に見合ったタイプが探しやすい
  • 切り替え時にネックとなる解約違約金の負担がない
  • 国内ほとんどのエリアで契約できる

Japan電力

出典:Japan電力公式サイト

Japan電力は、Japan電力株式会社を運営会社とする新電力会社です。対象の供給エリアは46都道府県で、沖縄と一部離島は含まれていません。

【Japan電力の概要表】
運営会社 Japan電力株式会社
基本料金

    くらしプランS(東京電力エリアの場合)

  • ~400kWh:27.00円/kWh
  • 400kWh超~:26.00円/kWh
供給エリア 全国
※沖縄と一部離島を除く
独自キャンペーン クオカード2,000円分プレゼント
解約違約金 3,000円
※電気の供給開始日から1年未満に解約した場合
支払い方法
  • クレジットカード
  • 口座振替

Japan電力の料金プランは2段階制を採用しており、400kWhを超えた場合の電力量料金が安く設定されています。ご家族の多い場合や電気の使用量が多いご家庭であれば、電気代の安さを実感しやすいでしょう。

申し込み手続きが最短5分、早ければ申し込み手続きから2週間で切り替え完了と、スピーディーな切り替え作業もJapan電力の特徴のひとつです。簡単に申し込みを終えられるメリットは、大きいといえます。

    <Japan電力のおすすめポイント>

  • 基本料金0円で月々の負担が軽くなる
  • エリアを問わず400kWh超の電力量料金が安い
  • 申し込み手続きを短時間で終えられる

まとめ

今回は、新電力会社への切り替え方法や注意点などを解説しました。3つのステップを踏むことで簡単に切り替えられるので、流れを頭に入れて申し込むようにしてみてください。切り替え前には注意点とリスクを比較し、本当にお得になるのか検討することも大切です。

また、おすすめの新電力会社も5つご紹介しました。概要表やおすすめポイントを参考にして、自分に合う新電力会社を選択しましょう。

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