エコキュートは深夜電力が必須?お得な料金プランと電気代の節約術を解説

  • 更新日:2026/09/02

エコキュートは、深夜電力を使って安くお湯を沸かせる給湯器です。しかし、深夜電力の契約が必須というわけではありません。

本記事では、エコキュートと深夜電力の関係に触れ、深夜電力を使うとどのくらいお得になるのかを解説します。また、電気料金プランの選び方や、日常でできる電気代の節約術もご紹介します。

目次

エコキュートと深夜電力の関係とは

エコキュートは、空気の熱を使って沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めておき、日中に使う給湯器です。どの時間にお湯を沸かすかは自由に設定できますが、電気料金が安い深夜にお湯を沸かすのが一般的といえます。まずは、エコキュートの仕組みをチェックして、深夜電力との関係を確認してみましょう。

エコキュートが深夜電力でお湯を沸かす仕組み

エコキュートは、深夜の割安な電力でヒートポンプを稼働させ、タンクにお湯を貯めておく仕組みを採用しています。なぜ深夜電力を使うのかというと、各電力会社が用意するオール電化向けプランは、日中よりも深夜の従量料金を安く設定しているためです。

詳しい計算例は後ほど掲載しますが、電気代が安い深夜に沸かしたお湯を貯湯タンクに貯め、その他の時間帯に使うことにより、電気代の差額がお得になります。そのため、エコキュートと深夜電力の関係性は大きく、光熱費削減のカギを握っていると言っても過言ではありません。

深夜電力を使うとどれくらいお得になる?

オール電化向けの時間帯別料金を使うと、同じお湯を沸かしても、従量料金の単価差によりお得さが変わります。まずは、時間帯と単価のイメージを押さえておきましょう。

深夜電力の時間帯の目安

一般的には23時〜7時ごろまでの時間帯を「深夜電力」とするケースが多いです。また、同じ電力会社でも、料金プランによって電気代が安くなる時間帯が変わります。

東京電力の例を見てみましょう。

【東京電力が設定するプランごとの深夜電力】

料金プラン 深夜電力の時間帯
スマートライフプラン 午前1時~午前6時
夜トク8(エイト) 午後11時~翌午前7時
夜トク12(ジュウニ) 午後9時~翌午前9時

料金プランごとに、基本料金や電力量料金が変わります。ご家族のライフスタイルを確認したうえで、ご家庭にとって最適な電力会社と料金プランを選ぶことが大切です。

昼間の電気料金との差

深夜電力で安くなるのは「従量料金」です。電気代は基本料金と従量料金で構成されており、基本料金は毎月支払う固定された料金、従量料金は使った分だけ支払う変動する料金を意味します。

仮に、昼間の従量料金と比べて、深夜の従量料金が1kWhあたり5円安いとしましょう。この場合、10kWhを消費した際の差額は50円です。1日50円の差額が出れば、1ヶ月で約1,500円、1年間で約18,000円も電気代を節約できます。

深夜電力は今後廃止・値上げされる?

インターネット上では「深夜電力がなくなるのではないか」といった声も見受けられます。ここでは、今後深夜電力が廃止されたり、値上げされたりする可能性はあるのか、客観的な視点から解説します。

廃止・値上げが懸念されている背景

太陽光発電の普及や電力需要の変化により、深夜電力の廃止・値上げの議論が進められていることは確かです。

かつての深夜電力は、電力需要が少なく、電力が余っていたため、従量料金を安く設定できていました。しかし、近年は、エコキュートの普及によって夜間の電力需要が増えており、電力会社が以前のように安く電力を供給しにくい状況に変わっています。

このため、旧来の深夜だけ極端に従量料金が安いプランは、新規受付が停止されたり、料金の見直しが進められたりしているのが現状です。

廃止された場合のエコキュート利用者への影響

仮に深夜電力が廃止・縮小された場合、エコキュート利用者の電気代は以前よりも上がります。深夜と日中の電気代の差額が減るぶん、エコキュートの恩恵を受けにくくなるのです。

ただし、エコキュート自体が使えなくなるわけではありません。近年は電力自由化により、東京電力や関西電力といった大手電力会社以外の「新電力会社」とも契約できます。深夜電力がお得な電力会社に乗り換えることにより、電気代がさらに安くなる可能性もあるでしょう。

エコキュートにおすすめの電気料金プランの選び方

深夜電力なら、何でも安いわけではありません。お住まいのエリアや家族の在宅時間などによって、最適な電気料金プランが変わります。ここでは、大手電力会社と新電力会社の深夜電力プランの一例をご紹介します。

大手電力会社の深夜電力プラン例

東京電力のスマートライフS/Lの場合、電気を使う時間帯によって、次のように従量料金が変わります。

【東京電力のスマートライフS/Lの料金表】

基本料金 電力量料金 (1kWh)
スマートライフS:10Aにつき311.75円
スマートライフL:1kVAにつき311.75円
午前6時〜翌午前1時 午前1時〜午前6時
35.76円 27.86円

※すべて税込み、スマートライフS・スマートライフL共通の料金

日中と深夜料金の差額は、1kWhあたり7.9円です。仮に10kWh分の使用電力量を、35.76円/kWhの時間帯から27.86円/kWhの時間帯に移せた場合、差額は79円となります。単純計算すると、1ヶ月(30日)で2,370円、1年間で28,835円の節約が可能です。

新電力会社の深夜電力プラン例

新電力会社にも、エコキュートなどを利用するオール電化住宅向けの料金プランがあります。例えば、ENEOSでんきの「東京オール電化プラン」では、午前1時~午前6時の電力量料金が、その他の時間帯よりも安く設定されています。

【ENEOSでんきの「東京オール電化プラン」】

基本料金(10A・1kVAにつき) 280.57円
昼間・夜間(午前6時~翌午前1時) 35.75円/kWh
深夜(午前1時~午前6時) 27.85円/kWh

※すべて税込み

このように、多様な電気料金プランの中から、ライフスタイルに合ったものを選択できます。そのため、深夜電力の廃止・見直しの動きが今後さらに加速したとしても、電力会社や料金プランを変更することにより、電気代の維持やさらなる値下げを実現できる可能性が高いでしょう。

エコキュートの電気代をさらに抑える使い方

電力会社の見直しや電気料金プランの変更に加えて、エコキュートの使い方を工夫するとさらに電気代を安く抑えられます。エコキュートの電気代をさらに抑える使い方を3つ見てみましょう。

沸き上げモード・時間帯の見直し

季節や家族構成に応じて沸き上げ量やモードを調整し、無駄な電力消費を減らしましょう。

エコキュートには「おまかせ」「節約」「満タン」などの沸き上げモードがあります。状況に応じてモードを変更することにより、電気代の節約が可能です。例えば、夏場は使用湯量が減りやすいため、節約モードに設定して、湯量を抑えると良いでしょう。

また、契約プランの安い時間帯に沸き上げを行い、従量料金が高い時間帯は沸き上げをストップする機能を備えた機種もあります。手動設定だとしても、沸き上げを行う時間帯を見直すことにより、新しいエコキュートに交換しなくても電気代を抑えられる場合があるのです。

お湯を無駄にしない日常の工夫

保温性を高める工夫や不要な沸き増しを避けるなど、日常でできる節約テクニックを駆使しましょう。

<お湯を無駄にしない日常の工夫>

  • 家族が間を開けずに入浴して、追い焚きの回数を減らす
  • 入浴中もこまめにお風呂のフタを閉めて、お湯が冷めないようにする
  • 髪や体を洗っている間はシャワーを止める
  • 手元にストップボタンが付いた節水シャワーヘッドを使う
  • お風呂の残り湯を洗濯や掃除、打ち水などに再利用する

このような工夫を日常的に繰り返すだけでも、お湯の使用量が減り、電気代や水道代の節約につながります。2人以上の世帯で暮らしている場合は、家族にも上記のような工夫を共有して、家族全員で節水意識を高めると、さらに効果的です。

太陽光発電・蓄電池との組み合わせ

太陽光発電や蓄電池を併用すると、深夜電力に頼ることなく、電気代を節約できます。

太陽光発電を導入すると、電気代が割高になる日中の電力消費を自家発電で賄えるため、購入する電力量自体を節約することが可能です。自家消費しても余った電力は、売電に回せることもメリットであり、深夜に購入する電気代を相殺できます。

蓄電池を組み合わせると、給湯以外にも安い深夜電力を活用できることに加えて、日中に太陽光発電で生み出した電力を貯めておけます。蓄電した電気は夜間の消費に回せるため、購入する電力量をさらに削減でき、電気代を節約しやすくなるのです。

電気代が高いと感じたら買い替えも検討を

深夜電力を有効活用したり、先述した節約術を駆使したりしても電気代が高いと感じた場合は、エコキュートの買い替えを検討しましょう。新型のエコキュートは、旧型のエコキュートと比べて沸き上げ時間を短縮しやすく、省エネ性能が向上しています。

また、エコキュートの寿命は10~15年程度とされており、使い続けるうちに部品が摩耗し、効率が低下するケースも少なくありません。「以前と同じように電気を使っているのに、電気代が高くなったような気がする」と感じた場合も、エコキュートの交換を検討すると良いでしょう。

「給湯省エネ2026事業」などの制度を利用すると、エコキュートを買い替える際に対象製品や工事などの要件を満たす場合は、補助対象となります。これらの制度を活用して初期負担を軽減したうえで、省エネ性能が高いエコキュートや、AIによる学習機能などが搭載されたエコキュートに交換すると、電気代を節約しやすくなります。

まとめ

エコキュートと深夜電力には密接な関係があります。エコキュートは深夜電力でお湯を沸かす仕組みであり、日中の電気代との差額が、そのまま節約につながるためです。大手電力会社の代表格である東京電力と、ENEOSでんきの料金プランを改めて見てみましょう。

【東京電力スマートライフプランの料金表】

基本料金 電力量料金 (1kWh)
スマートライフS:10Aにつき311.75円
スマートライフL:1kVAにつき311.75円
午前6時〜翌午前1時 午前1時〜午前6時
35.76円 27.86円

※すべて税込み、スマートライフS・スマートライフL共通の料金

【ENEOSでんきの「東京オール電化プラン」】

基本料金(10A・1kVAにつき) 280.57円
昼間・夜間(午前6時~翌午前1時) 35.75円/kWh
深夜(午前1時~午前6時) 27.85円/kWh

※すべて税込み

東京電力の場合、深夜の従量料金は、日中と比べて1kWhあたり7.9円も安くなります。また、以下のコツを活かすことにより、エコキュートの電気代をさらに安く抑えることが可能です。

<エコキュートの電気代をさらに抑える使い方>

  • 沸き上げモード・時間帯の見直し
  • お湯を無駄にしない日常の工夫
  • 太陽光発電・蓄電池との組み合わせ

これらの工夫を凝らしても電気代が安くならない場合は、エコキュートの買い替えを検討しましょう。新型のエコキュートは省エネ性能が向上しており、省エネ性能の高い機種に交換することで、給湯にかかる電気代を抑えられる場合があります。

<この記事を書いた人>
エコモ博士

RAUL株式会社 プライスエナジー運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたいモ!

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オール電化家庭はガスの代わりに電気を使用します。ガス代が無くなる一方で、当然電気代は増加します。しかし、光熱費全体で見たときに、電気代に一本化することがかなりお得になるケースがあります。太陽光や蓄電池なしでも十分な光熱費削減が期待できます。
「エコキュートとガス給湯器のコスト比較!光熱費はエコキュートがお得!」記事へのリンク
省エネ性能が高い
エコキュートは、ヒートポンプ技術と呼ばれる大気熱を利用したお湯の沸き上げ方法を採用しています。この技術により、エネルギーの使用量が約1/4に抑えることが可能です。この省エネ技術により、ガス給湯器よりも光熱費が安くなります。
「オール電化に使える補助金まとめ!エコキュート・太陽光発電・リフォーム補助金を解説」記事へのリンク
補助金でお得に導入
国は省エネ・脱炭素の推進のために数々の補助金を、オール電化向けに用意しています。エコキュートであれば給湯省エネ事業、太陽光・蓄電池であれば子育てエコホーム支援事業などです。これら補助金を利用してお得にオール電化に切り替える方が増えています。
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idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
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