エコキュートの撤去費用の相場は?処分方法や作業の流れ、注意点について解説

  • 更新日:2026/09/02

エコキュートを長く使うと、故障や引っ越しなどで撤去・処分が必要になるケースが生じます。しかし、処分方法を誤ると法律に違反する場合があるため、注意が必要です。

本記事では、エコキュートの撤去費用にも触れながら、具体的な処分方法や作業の流れ、そして注意点などを解説します。

目次

エコキュートの撤去が必要になるタイミング

エコキュートは、頑丈に作られた給湯設備です。しかし、使用年数や状況により、撤去・交換を検討しなければなりません。ここでは、エコキュートの撤去が必要になるタイミングを3つご紹介します。

設置から10年以上が経過している

設置から10年以上が経過したら、新しいエコキュートへの交換を検討しましょう。エコキュートの標準的な耐用年数は10〜15年程度とされ、10年を超えると経年劣化による故障リスクが高まります。メーカーが交換用の部品を保有する期間は、生産終了から10年程度のため、故障時の修理も困難です。

ヒートポンプユニットや貯湯タンクの部品が摩耗すると、給湯効率が低下して、本来の省エネ性能を発揮できないケースも多くなります。新しいエコキュートほど多機能で、省エネ性能も向上しているため、設置から10年を目途に撤去・交換を検討すると良いでしょう。

故障・不具合が増えて修理費が高額になっている

エコキュートに不具合が見られるようになった場合も、撤去・交換がおすすめです。部品交換や修理を繰り返すよりも、撤去して新しい機器に交換したほうが、結果的に費用を抑えられるケースがあります。

エコキュートの修理費用は、軽微な部品交換であれば数万円程度で済む場合が多いです。しかし、ヒートポンプユニットや基板など主要な部品が故障すると、高額な修理費用がかかる場合があります。寿命が近づいている場合は、最初から撤去・交換を選んだほうが、安上がりになる可能性が高いです。

買い替え・引っ越しで不要になった

新居への引っ越しや設備の入れ替えにより、現在使用しているエコキュートが不要になるケースも多いです。オール電化からガス給湯器に変更するなど、生活環境の変化により撤去が必要になる場合もあります。住み替えを検討している場合は、早めにエコキュートの処分方法を確認しておくと良いでしょう。

エコキュートを処分する5つの方法

エコキュートの処分方法は、主に5つです。処分費用や手軽さなどに違いがあるため、便利だと感じられる方法を選びましょう。

新しいエコキュートへの交換時に業者へ引き取ってもらう

新しくエコキュートを購入する場合は、交換工事を担当する施工業者に撤去を依頼すると便利です。交換工事を依頼する業者に、そのまま古い機器の引き取りを依頼できるため、手間が少なく一般的な方法といえます。撤去・処分費が工事費用に含まれるケースもあるため、見積もり時に確認しましょう。

リサイクル業者・買取業者に依頼する

設置から5年以内など、比較的新しいエコキュートを処分・交換する必要が生じた場合は、リサイクル業者・買取業者への依頼を検討しましょう。

状態が良い機器であれば買取対象となる場合があり、処分費用がかからない、または収入を得られる可能性があります。動作確認を事前に行い、依頼時にメーカーや型番を伝えると査定がスムーズです。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に処分を依頼する場合は、市区町村の一般廃棄物処理業の許可を受けた業者や、市区町村から委託された業者を利用しましょう。回収だけでなく、取り外しにも対応できる不用品回収業者を選ぶと便利です。ただし、原則として有償での回収となり、目安として1万円~2万円の費用がかかります。

粗大ゴミとして自治体に処分を依頼する

自治体によっては、エコキュートを粗大ごみなどとして処分できる場合があります。処分の可否や方法は自治体によって異なるため、事前に市区町村へ確認しましょう。

ただし、自治体が収集する場合でも、取り外しや指定場所までの運搬を自分で手配しなければならないことがあります。取り外しには電気配線や給水・給湯配管を扱う作業が含まれるため、専門業者への依頼が安全です。

また、指定場所まで運搬する必要があるほか、処分手数料や受け入れ条件は自治体によって異なるため、事前に確認が必要です。

フリマアプリなどで譲渡・売却する

動作に問題がない機器であれば、個人間で譲渡・売却することも可能です。しかし、取り外しや配送の手間がかかります。また、相手とのやり取りも自分自身で行わなければなりません。譲渡・売却後に、コンディションなどをめぐるトラブルに発展するリスクがあることも、念のため覚えておきましょう。

エコキュートの撤去・処分にかかる費用相場

エコキュートの撤去・処分費用は、依頼内容や選ぶ業者によって異なります。交換とあわせて撤去する場合は、撤去・処分費が交換工事費に含まれているケースもありますが、撤去のみを依頼する場合は処分費用がかかるケースがほとんどです。ここでは、エコキュートの撤去・処分にかかる費用相場を、2つのケースに分けて解説します。

撤去のみを依頼する場合の費用

交換を伴わず、エコキュートの撤去だけを依頼する場合は、業者やタンク容量によって費用が変動します。処分業者や廃品回収業者に依頼する場合、比較的小さなサイズであれば1万円前後、大きめのサイズであれば2万円前後が処分費用の目安です。

また、搬出経路が複雑な場合など、撤去・処分時に特殊な作業が必要になるケースでは、追加費用が発生することもあります。出張見積もりに対応し、見積書に費用の内訳を細かく記載する業者や、追加費用が発生しないことを確約する業者を選ぶと安心です。

交換とあわせて撤去する場合の費用

給湯器を買い替える場合、新規設置とセットで依頼すると、撤去費用が割引・無料になるケースもあります。参考までに、エコキュートの交換にかかる費用相場をご紹介します。

【エコキュートの交換にかかる費用相場】

交換元 本体価格目安 工事費目安 総額目安
エコキュート 15万円~35万円 10万円~20万円 25万円~55万円
ガス給湯器・石油給湯器 15万円~35万円 15万円~30万円 30万円~65万円
電気温水器 15万円~35万円 10万円~20万円 25万円~55万円

本体価格と標準工事費を含めた総額の目安は、25万円~65万円前後です。この中に撤去・処分費が含まれることが一般的ですが、念のため見積書を確認し、内訳に撤去・処分費が明記されているかチェックしましょう。

エコキュート撤去の作業の流れ

エコキュートの撤去作業は、一般的に次の流れで行われます。

<エコキュート撤去の作業の流れ>

  • 事前調査・見積もり
  • 電気配線・配管の取り外し
  • 本体・タンクの搬出
  • 撤去した機器の適正な廃棄・リサイクル

ここでは、エコキュート撤去の作業の流れを詳しく解説します。

事前調査・見積もり

設置状況や搬出経路を確認したうえで、正確な費用の見積もりを行います。現地調査により、追加工事の有無が明確になるため、施工業者の説明をしっかりと聞いたうえで見積書の内容をチェックしましょう。

電気配線・配管の取り外し

感電や水漏れを防ぐため、電気配線や給水・給湯の配管を安全に取り外す作業を行います。エコキュートの撤去では、200V電源の配線や給水・給湯配管などを取り外す作業があるため、専門知識が必要です。業者に指示されない限りは、当日までに自分で電気配線や配管に触れないようにしましょう。

本体・タンクの搬出

重量のある本体やタンクを傷つけずに搬出するため、複数人での作業や専用機材が必要になる場合があります。狭小地や高所設置の場合は、クレーンで吊り下げて搬出するケースも多いです。

撤去した機器の適正な廃棄・リサイクル

撤去したエコキュートは、廃棄物処理法や自治体のルールなどに従って適正に処分します。エコキュートには自然冷媒である二酸化炭素(CO₂)が使用されています。ヒートポンプユニットには高圧の冷媒回路があるため、分解などをせず、撤去は専門業者に依頼しましょう。

処分する場合は、自治体が案内する方法や、適正な許可・委託を受けた回収業者などを利用する必要があります。

個人(DIY)での撤去はおすすめできない理由

個人でエコキュートを撤去・処分するのはリスクが高く、おすすめできません。DIYは行わず、専門知識と資格を持った業者に撤去を依頼しましょう。

<個人(DIY)での撤去はおすすめできない理由>

  • 電気配線や給水・給湯配管の取り外しに専門知識が必要
  • 重量物のため転倒・事故のリスクがある
  • 放置すると倒壊・漏水などの二次被害につながる

ここでは、それぞれの詳細をわかりやすく解説します。

電気配線や配管の取り外しに専門知識が必要

エコキュートの撤去では、電気配線や給水・給湯配管などを扱います。作業内容によっては電気工事士などの資格が必要となるため、専門業者への依頼が安全です。

ヒートポンプユニットには高圧のCO₂冷媒回路があるため、個人でヒートポンプユニットを分解したり、内部の冷媒回路に触れたりするのは危険です。DIYでの撤去は避けましょう。

また、固定配線などの電気工事には、工事の内容に応じて電気工事士の資格が必要です。給水・給湯配管についても、施工内容に応じた知識や技術が求められます。資格が必要な電気工事を無資格で行うと、法令に抵触するおそれがあります。また、撤去した機器は自治体のルールなどに従って適正に処分する必要があります。

重量物のため転倒・事故のリスクがある

エコキュートの本体やタンクは重量があり、無理な移動はケガや設備破損の原因になります。特に古いエコキュートは、脚回りが錆びているケースも多く、転倒リスクが高いです。

作業中に万が一エコキュートが転倒すると、近くにいた人が本体の下敷きになるかもしれません。人身被害がなくても、自宅の一部を破壊したり、近隣の住宅や樹木、自動車・自転車などを破損させたりする可能性があります。思わぬ事故やトラブルを避けるためにも、エコキュートのDIYは避けましょう。

放置すると倒壊・漏水などの二次被害につながる

撤去せずに放置すると、経年劣化により倒壊や漏水などのトラブルにつながる可能性があります。機器の中にネズミなどの害虫が住みつき、衛生環境を劣化させるケースも多いです。

また、エコキュートの内部には多くの金属が使われており、これを狙った窃盗犯の被害に遭うケースも見られます。エコキュートの窃盗を皮切りに、宅内の窃盗や強盗被害が発生するリスクも否定できません。二次被害を防ぐためにも、エコキュートの撤去・処分は速やかに専門業者に依頼しましょう。

エコキュートの撤去業者を選ぶ際のチェックポイント

エコキュートの撤去業者を選ぶ際は、単に費用が安いからという理由だけで決めず、安全性や信頼性に注目することが重要です。チェックポイントとして覚えておくべきことをリストアップします。

<エコキュートの撤去業者を選ぶ際のチェックポイント>

  • 必要な工事に対応できる資格・施工体制があるか
  • 見積もりの明確さ・追加費用の有無
  • 対応エリア・スピード対応の可否など

まずは専門的な資格を持ち、法令を遵守した工事を依頼できるか確認しましょう。見積もりの内容が明確で、追加工事の有無が明記されている場合は安心です。また、急な故障でお湯が出なくなった場合などは、スピード対応が可能な業者を選ぶと良いでしょう。

まとめ

エコキュートの撤去・処分は、故障や引っ越しなどさまざまなタイミングで必要となります。処分方法は大きく5つあるため、それぞれの特徴を把握したうえで、最適な方法を選びましょう。

<エコキュートの処分方法>

  • 新しいエコキュートへの交換時に業者へ引き取ってもらう
  • リサイクル業者・買取業者に依頼する
  • 不用品回収業者に依頼する
  • 粗大ゴミとして自治体に処分を依頼する
  • フリマアプリなどで譲渡・売却する

個人でのDIY撤去は危険性を伴い、作業内容によっては資格が必要な電気工事も含まれるため、おすすめできません。安全で確実な処理を行うためにも、実績のある専門業者に依頼しましょう。

<この記事を書いた人>
エコモ博士

RAUL株式会社 プライスエナジー運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたいモ!

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「エコキュートとガス給湯器のコスト比較!光熱費はエコキュートがお得!」記事へのリンク
省エネ性能が高い
エコキュートは、ヒートポンプ技術と呼ばれる大気熱を利用したお湯の沸き上げ方法を採用しています。この技術により、エネルギーの使用量が約1/4に抑えることが可能です。この省エネ技術により、ガス給湯器よりも光熱費が安くなります。
「オール電化に使える補助金まとめ!エコキュート・太陽光発電・リフォーム補助金を解説」記事へのリンク
補助金でお得に導入
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