夏前にエアコンの準備をしよう!掃除・試運転・確認ポイントを解説

暑くなり始めると、久しぶりにエアコンをつけた際に「効きが悪い」「変な臭いがする」といったトラブルに気づくことがあります。夏本番を迎える前に、少し手間をかけてエアコンの準備をしておくことで、こうしたトラブルを未然に防ぎやすくなります。
この記事では、夏前にエアコンの準備をしておくべき理由や、やっておきたい準備、試運転のやり方、異常が見つかったときの対処法、電気代を抑えるための対策についてご紹介しています。エアコンを気持ちよく使い始めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
夏前にエアコンの準備をしておくべき理由
まずは、夏前にエアコンの準備をしておくことが大切な理由について見ていきましょう。
夏本番はエアコンの修理・点検が混み合いやすい
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、本格的な暑さを迎える頃にはエアコンの点検・修理依頼が集中し、不具合が見つかってもすぐに対応できない場合があるとして、酷暑日が到来する前、6月中までに使用環境の確認と試運転を行うよう呼びかけています。
実際に不具合があっても、依頼が集中する時期は対応までに時間がかかることがあるため、早めに準備しておくことが安心につながります。
汚れたまま使うと電気代や冷房効率に影響することも
フィルターや室内機の汚れをそのままにしてエアコンを使い続けると、空気の通りが悪くなり、冷房の効きが落ちてしまうことがあります。資源エネルギー庁によると、フィルターの目詰まりを解消するだけで、年間約990円の省エネにつながるとされています(家庭用エアコン1台を基準とした試算)。
汚れによって電力を余分に使ってしまうだけでなく、エアコンへの負荷が増えて劣化を早める要因にもなりかねません。
夏前にやっておきたいエアコンの準備5つ
続いて、夏前に済ませておきたいエアコンの準備を5つご紹介します。
①フィルターやエアコン本体を掃除する
フィルターにホコリがたまっていると、空気の通りが悪くなり、エアコンの効きが落ちるだけでなく、カビが繁殖する要因にもなります。フィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いしてしっかり乾燥させてから戻しましょう。本体表面も、乾いた布や薄めた中性洗剤を含ませた布で優しく拭いておくと安心です。
②室外機の周辺を確認・清掃する
NITEは、室外機の上や前後などの周辺に水の入ったペットボトルや段ボール、新聞、ごみなどを置いていないか確認するよう注意を呼びかけています。周辺に物が置かれていると、放熱がうまくいかず冷房の効率が落ちるだけでなく、事故につながるおそれもあります。室外機の吹き出し口の前後にスペースを確保し、周辺の落ち葉やホコリも取り除いておきましょう。
③電源プラグ・コンセント・リモコンを確認する
NITEによると、電源プラグは延長コードなどを介さず、エアコン専用のコンセントに差し込んで使用することが大切です。エアコンは電源を入れた瞬間に大きな電流が流れることがあり、延長コードなどを使用すると異常発熱のおそれがあります。
また、プラグやコンセントにホコリがたまっていると、水分と結びついてトラッキング現象と呼ばれる異常発熱の原因になることもあるため、から拭きで取り除いておきましょう。あわせて、リモコンの電池残量や動作も確認しておくと安心です。
④ドレンホースや水漏れの有無を確認する
ドレンホースとは、冷房運転時に発生する結露水を屋外に排出するためのホースのことです。NITEは、室外機まわりの確認ポイントとして、ドレンホースの排出口がふさがっていないかのチェックを挙げています。
虫の侵入や落ち葉などでホースが詰まっていると、水漏れの原因になることがあるため、あわせて確認しておきましょう。
⑤冷房の試運転をする
準備が整ったら、実際に冷房を運転させて異常がないか確認しましょう。試運転は、夏本番になってから慌てて行うのではなく、余裕のある時期に済ませておくことが大切です。
夏前のエアコン試運転はどうやる?
ここからは、エアコンの試運転の具体的な手順についてご紹介します。
試運転前に確認しておきたいポイント
試運転を行う前に、いくつかの項目を確認しておきましょう。
フィルターや室外機周辺に異常がないか確認
前章で紹介したフィルターの汚れや、室外機周辺の障害物がないかをあらためて確認します。
電源コードやコンセントに異常がないか確認
電源プラグがしっかり差し込まれているか、コードに損傷がないかを確認しましょう。異常が見られる場合は、無理に試運転をせず販売店やメーカーに相談してください。
冷房を設定して実際に運転する
確認が済んだら、冷房の設定温度を低めにして実際に運転してみましょう。NITEは、30分ほど運転して以下のような異常がないか確認することを推奨しています。
冷たい風が出るか
運転開始からしばらくして、設定温度に見合った冷たい風がきちんと出ているかを確認します。
異音・異臭・水漏れがないか
室内機や室外機から異音や焦げ臭いにおいがしないか、室内機から水漏れがないか、エラー表示が出ていないかなどをあわせて確認しましょう。
試運転でエアコンの異常が見つかったときの対処法
最後に、試運転で異常が見つかった場合の対処法についてご紹介します。いずれの場合も、無理に使用を続けず、販売店やメーカー、専門業者に相談することが基本です。
冷たい風が出ない場合
フィルターの汚れや室外機周辺の障害物が原因で冷房の効きが悪くなっている場合もありますが、改善しない場合は冷媒ガスの不足や機器の故障が考えられます。無理に使い続けず、点検を依頼しましょう。
異臭や異音がする場合
焦げ臭いにおいがする場合は、電気系統のトラブルが疑われるため、使用を中止して速やかに販売店やメーカーに相談しましょう。カビ臭い場合は、内部の汚れが原因であることが多く、内部洗浄が必要になることもあります。
室内機から水が漏れる場合
ドレンホースの詰まりや、内部の結露が原因で水漏れが発生することがあります。ホースの詰まりを取り除いても改善しない場合は、内部の部品の劣化や取り付け不良も考えられるため、専門業者に相談しましょう。
電源が入らない場合
コンセントやブレーカーに問題がないかを確認した上で、それでも電源が入らない場合は、本体の故障が考えられます。無理に分解せず、メーカーや販売店に相談してください。
夏の電気代を抑えるためにできるエアコン対策
続いて、夏のエアコンにかかる電気代を抑えるための対策についてご紹介します。
フィルターを定期的に掃除する
シーズン中もフィルターにホコリがたまりやすいため、2週間から1か月に1回程度を目安に掃除しましょう。定期的な清掃は、電気代の節約だけでなく、カビの発生を抑えることにもつながります。
室外機の吹き出し口をふさがない
室外機の吹き出し口周辺に物を置くと、放熱の効率が落ち、冷房の効きが悪くなる原因になります。シーズン中も周辺にスペースを確保しておきましょう。
扇風機やサーキュレーターを併用する
扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させることで、部屋全体の温度を均一に保ちやすくなります。設定温度を下げすぎなくても涼しく感じやすくなり、電気代の節約につながります。
古いエアコンは買い替えも検討する
資源エネルギー庁によると、今どきの省エネタイプのエアコンは、10年前の機種と比べて約17%の省エネになるとされています。長年同じエアコンを使い続けている場合は、買い替えによって電気代を抑えられる可能性があります。
夏前のエアコン準備に関するよくある質問
最後に、夏前のエアコン準備に関してよくある質問にお答えします。
エアコンの試運転はいつ頃までに行えばいい?
NITEは、酷暑日が到来する前、6月中までに使用環境の確認と試運転を行うことを推奨しています。修理・点検の依頼が集中する前に済ませておくと安心です。
エアコンのフィルター掃除だけでも準備になりますか?
フィルター掃除だけでも、冷房効率の維持や電気代の節約に一定の効果が期待できます。ただし、室外機周辺の確認や試運転もあわせて行うことで、より安心して夏を迎えられます。
エアコンから嫌な臭いがするときはどうすればいい?
カビ臭い場合は内部の汚れが原因であることが多く、家庭での掃除だけでは改善しないこともあります。焦げ臭いにおいがする場合は電気系統のトラブルの可能性があるため、使用を中止して専門業者に相談しましょう。
夏本番を迎える前にエアコンをチェックしておこう
夏前のエアコン準備は、フィルターや室外機の清掃、電源まわりの確認、そして試運転までをセットで行うことが大切です。早めに済ませておくことで、修理・点検の依頼が集中する夏本番を避けやすくなり、電気代の節約にもつながります。
フィルター掃除や室外機周辺の片付けは自分でできる範囲ですが、内部の汚れやカビが気になる場合は、専門業者による分解洗浄が安心です。
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