エコキュートのお湯がぬるい原因は?確認ポイント・対処法・予防策について解説
エコキュートを使っていて「なんだかお湯がぬるい」「前のように熱いお湯が出なくなった」と感じている方は多いかもしれません。エコキュートのお湯がぬるい原因はさまざまです。設定温度の見直しなどで解消できる場合もありますが、本体の故障が原因になっている可能性もあるため、確認が必要です。
本記事では、エコキュートのお湯がぬるい場合に考えられる原因を解説したうえで、お湯がぬるいときに確認したいポイントや、今すぐにできる対処法などをご紹介します。お湯がぬるくなるのを防ぐ対策もお伝えするので、エコキュートを快適に利用するための参考にしてみてください。
エコキュートのお湯がぬるいと感じる原因
エコキュートのお湯がぬるいと感じる場合、考えられる原因は次の8つです。
- 複数箇所で同時にお湯を使っている
- 水栓(蛇口)の設定温度が低い
- タンク内の設定温度が低い
- タンク内の湯量が不足している
- 配管内に冷たい水が残っている
- 配管が凍結・冷え込んでいる
- 蛇口や部品が経年劣化している
- エコキュート本体が故障している
<エコキュートのお湯がぬるいと感じる原因>
まずは、お湯がぬるくなる理由をざっくりと把握しましょう。エコキュートの仕組みを知ることにより、お湯がぬるいと感じたときに、適切な対処法を見つけやすくなります。
複数箇所で同時にお湯を使っている
よくある原因のひとつが、複数箇所で同時にお湯を使っているというものです。台所と浴室など、複数の箇所で同時にお湯を使用すると、湯量・湯温が分散してぬるく感じやすくなります。「突然お湯がぬるくなった」というケースでは、別の箇所でもお湯を使っていないか確認しましょう。
水栓(蛇口)の設定温度が低い
うっかりミスとして多いのが、水栓の設定温度が低くなっているケースです。蛇口側の温度調整ハンドルやサーモ機能が低めに設定されていると、タンクの湯温が高くてもぬるいお湯が出る場合があります。リモコンの設定だけでなく、蛇口側の設定も再確認しましょう。
タンク内の設定温度が低い
タンク内の設定温度が低い場合もお湯がぬるくなるため、再設定が必要です。リモコン側の沸き上げ温度自体が低いと、そもそも供給されるお湯の温度が低くなります。知らぬ間に省エネモードに設定していたり、停電などによりエコキュートの設定がリセットされていたりする場合によくあるトラブルです。
タンク内の湯量が不足している
設定に問題がなくても、タンク内の湯量が不足するとお湯がぬるくなる場合があります。使用量が多い日や沸き上げ前だとタンクの湯量が足りず、途中から水になることがあるためです。お湯の温度を安定させるためにも、お湯切れを防ぐ対策を徹底しましょう。
配管内に冷たい水が残っている
配管内に冷たい水が残っている可能性も考えなければなりません。エコキュートの使い始めは、配管内に貯まった水が出るため、一時的にぬるく感じることがあります。特に、エコキュートの本体と給湯箇所が離れている場合、温かいお湯が出るまでに時間がかかりがちです。
配管が凍結・冷え込んでいる
エコキュートの問題ではなく、周囲の冷え込みや配管の凍結により、温かいお湯が出なくなっている可能性もあります。冬場や寒冷地では配管自体が冷え、お湯の温度が下がりやすいです。この場合は、配管の凍結を解消するか、気象条件が好転するまでは改善が見込めません。
蛇口や部品が経年劣化している
蛇口やエコキュート内部の部品が、経年劣化したことが原因のケースです。特にパッキンや切替弁が劣化すると、湯温調整がうまく機能しなくなる場合があります。修理には技術を要するほか、的確な部品に交換する必要があるため、専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
エコキュート本体が故障している
ヒートポンプユニットやタンクの不具合により、そもそも十分に沸き上げできていない可能性があります。この場合、効率的な沸き上げができなかったり、設定どおりの温度でお湯を出せなくなったりします。エコキュートの寿命は、目安として10~15年です。寿命が近づいている場合は、点検を依頼しましょう。
お湯がぬるいと感じたときに確認したいポイント
エコキュートのお湯がぬるいと感じたときは、次の2点を確認しましょう。
- ぬるく感じる場所・時間帯を確認する
- リモコンの表示や運転状況を確認する
<お湯がぬるいと感じたときに確認したいポイント>
これだけでも、お湯がぬるい原因を特定できる可能性が高いです。それぞれのポイントを分かりやすく解説します。
ぬるく感じる場所・時間帯を確認する
ぬるく感じるのが特定の蛇口だけか、家全体か、時間帯によって違うかを確認しましょう。これだけでも、原因の切り分けがしやすくなります。
例えば、お湯がぬるい箇所がキッチンだけなど一部に限られる場合は、部分的な故障や設定不良が疑われます。反対に、家中の蛇口でお湯がぬるい場合は、エコキュート本体が故障している可能性も考えなければなりません。
また、特定の時間帯に限ってお湯がぬるくなる場合は、湯量不足や複数箇所での同時使用が原因の可能性が高いでしょう。この場合は、設定の見直しや、お湯の使い方の工夫といったかんたんな対策で問題を解決できる場合があります。
リモコンの表示や運転状況を確認する
エラー表示や残湯量表示を見ると、故障か湯量不足かをある程度判断できます。リモコンにエラーコードが表示されている場合は、取扱説明書のQ&A欄などを参照しましょう。エラーコードごとに記載されている対処法を試すことにより、問題を解消したり、故障箇所を特定したりできます。
運転状況で重点的に確認すると良いのは、残湯量です。タンク内の湯量が少なくなるとお湯の温度が不安定になり、ぬるくなる場合があります。
エコキュートのお湯がぬるいときの対処法
エコキュートのお湯がぬるい原因に見当がついたら、状況に応じた対処法を試しましょう。故障以外が原因の場合は、設定の変更などですぐに改善する場合もあります。
設定温度を見直す
設定温度の低さが原因と考えられる場合は、設定を見直しましょう。リモコンと水栓、両方の設定温度を確認し、必要に応じて引き上げるだけで改善できる可能性が高いです。
特に冬場は配管で熱が逃げやすいため、通常よりも設定温度を上げて対応することをおすすめします。まずは設定温度を1~2℃程度上げて、お湯が温かくなるか確認し、その後は必要に応じて少しずつ温度を引き上げると良いでしょう。
お湯を使う時間帯・箇所をずらす
家族同士で話し合いを行い、お湯を使う時間帯や箇所をずらせるか調整しましょう。お湯の同時使用を避けることにより、湯量・湯温を安定させやすくなります。
例えば「シャワーを使っている間は食器洗いを控える」「洗濯機を回す時間と入浴するタイミングをずらす」といった工夫を取り入れるだけでも効果的です。
沸き増しをする
湯量不足が原因の場合、リモコンの沸き増し機能ですぐに解消できます。タンク内の残湯量をチェックして、お湯切れが近い場合は沸き増しをしましょう。
ただし、沸き増しをすると追加の電気代が発生します。オール電化向けの料金プランを契約している場合、日中に沸き増しを行うと割高な電気代がかかる可能性が高いです。経済性を重視したい方には、沸き増しを見送ることをおすすめします。
配管の凍結対策を行う
降雪地帯など、気温が氷点下を下回る地域にお住まいの場合は、配管の凍結対策を行うと効果的です。凍結防止ヒーターの確認や、水抜き・保温対策で改善する場合があります。
すぐに改善したい場合は、凍結が疑われる配管部分にタオルや雑巾をかけて、その上から30~40℃程度のお湯をかけて解凍します。このとき、配管が破裂するおそれがあるため、熱湯をかけるのは厳禁です。晴れた日の場合は、気温が上がるまで待つと自然解凍できる可能性もあります。
専門業者に点検・修理を依頼する
ここまでにご紹介した対策を試しても改善しない場合は、残念ながらエコキュートが故障している可能性が高いです。故障している場合、自分自身で修理するのは難しいため、専門業者に相談しましょう。
リモコンにエラーコードが表示されている場合は、エラーコードのアルファベットや数字を担当者に伝えるとスムーズです。その他の箇所に異常がなくても、早期段階で点検・修理を依頼すると、より大きなトラブルへと発展する前に改善できます。
エコキュートのお湯がぬるくなるのを防ぐための予防策
メンテナンスや設定の見直しを定期的に行うと、エコキュートのお湯がぬるくなるのを予防しやすいです。ここでは、特に有効な予防策を3つご紹介します。現在はお湯のぬるさに悩んでいない方も、将来のトラブルを防ぐために、ぜひ3つの予防策を試してみてください。
定期的に設定温度と残湯量を確認する
設定温度と残湯量の定期的な見直しが、特に有効な予防策です。お湯を多く使う前に、リモコンで給湯温度や残湯量を確認しておくと、お湯切れやぬるさを防ぎやすくなります。
特に秋から冬にかけての季節の変わり目は、夏までに設定していた温度ではぬるく感じやすいため、設定温度を1~2℃上げる習慣をつけると良いでしょう。また、夕方から夜にかけての入浴時間前に残湯量をチェックしておくと、お湯がぬるくなったり、お湯切れしたりする前に沸き増しができます。
家族の使用量に合わせて沸き上げ設定を見直す
家族の人数や入浴時間、お湯の使用量が変わった場合は、沸き上げ量や運転モードを見直しましょう。子どもが成長して、親とは別に入浴するようになった場合も、これまで以上の湯量が必要になる可能性が高いです。
適切な湯量に設定すると、湯量の低下が原因でお湯がぬるくなるといった問題を避けられます。また、来客によりお湯の使用量が一時的に増える日は、エコキュートの沸き上げ量を「多め」に設定すると効果的です。
冬場に備えて配管の凍結防止対策をしておく
冬場は配管が冷えやすいため、保温材や凍結防止機能を事前に確認しておくことが大切です。本格的な冬を迎える前に、屋外の配管に巻き付けられている保温材が劣化していないか点検しましょう。必要に応じて市販の保温テープを巻き直すと、応急処置ができます。
また、凍結防止機能がオフになっていないかを確認することも重要です。冬場の気温が氷点下を下回る地域にお住まいの場合は、マイナス10℃以下の環境にも対応できる、寒冷地仕様のエコキュートの購入をおすすめします。
まとめ
エコキュートのお湯がぬるい場合、故障の可能性も考えられますが、設定の見直しなどで改善できる場合もあります。お湯がぬるいと感じた場合の対処法と予防策は、次のとおりです。
【エコキュートのお湯がぬるい場合の対処法と予防策】
| 対処法 | 予防策 |
|---|---|
| ・設定温度を見直す ・お湯を使う時間帯・箇所をずらす ・沸き増しをする ・配管の凍結対策を行う ・専門業者に点検・修理を依頼する |
・定期的に設定温度と残湯量を確認する ・家族の使用量に合わせて沸き上げ設定を見直す ・冬場に備えて配管の凍結防止対策をしておく |
設定に問題がない場合は家族同士で話し合い、お湯を使う時間帯や箇所を分散するなどの対策をすると有効です。冬場は凍結が原因でお湯がぬるくなったり、出なくなったりしやすいため、特に降雪地帯などにお住まいの場合は凍結対策も行いましょう。
エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたいモ!


















