中古住宅の電気代は高い?原因や節約方法、購入前に確認したいポイントを解説
中古住宅の購入を検討する際、「新築より電気代が高くなるのでは」と気になる方は多いのではないでしょうか。住宅の電気代は、築年数や断熱性能、設備の状態によって大きく変わります。
この記事では、中古住宅の電気代が高くなりやすい理由や、電気代を抑える方法、購入・リフォーム前に確認しておきたいポイントについてご紹介しています。中古住宅の購入を検討している方、今の住まいの電気代を見直したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
中古住宅の電気代は新築より高くなる?
まずは、中古住宅の電気代が新築と比べてどう違うのか、その傾向について見ていきましょう。
築年数や住宅性能が電気代に影響する
住宅の断熱性能は、建築された時期によって適用される基準が異なります。断熱等性能等級は現行の基準に至るまで何度か改定されており、国土交通省の資料でも、建築時期が古い住宅ほど断熱等級が低い水準にとどまっている傾向が示されています。
とくに、現行の省エネ基準が制定される以前に建てられた住宅では、断熱性能が十分でないケースが少なくありません。断熱性能の基準を満たしていない住宅では、冷暖房の効きが悪くなりやすく、その分電気代もかさみやすくなります。
設備の性能によって光熱費は大きく変わる
築年数が経っている住宅では、エアコンや給湯器などの設備も古いままになっているケースが少なくありません。設備は年々省エネ性能が向上しているため、住宅の築年数だけでなく、設備の使用年数も電気代に影響します。
中古住宅でも電気代を抑えられるケースがある
一方で、過去にリフォームで断熱改修や設備更新を行っている中古住宅であれば、新築と同程度、またはそれ以上に電気代を抑えられるケースもあります。中古住宅だからといって一律に電気代が高くなるわけではなく、断熱性能や設備の状態によって差が出ると考えておきましょう。
中古住宅で電気代が高くなる主な原因
続いて、中古住宅で電気代が高くなりやすい主な原因についてご紹介します。
断熱性能や気密性能の低下
建築時期の古い住宅は、断熱材の性能や施工方法が現在の基準と異なる場合があります。また、経年劣化によって断熱材や気密パッキンの性能が低下していることもあり、冷暖房で作った空気が外に逃げやすくなります。
古いエアコンや給湯器を使用している
エアコンは年々省エネ性能が向上している家電の1つです。資源エネルギー庁によると、今どきの省エネタイプのエアコンは、10年前の機種と比べて約13%の省エネになるとされています。給湯器についても、機種の世代によって効率が異なるため、古い設備を使い続けている場合は電気代(またはガス代)がかさみやすくなります。
照明や家電の消費電力が大きい
以前の入居者が使用していた照明器具がそのまま残っている場合、白熱電球や蛍光灯など、消費電力の大きい照明が使われていることもあります。
契約している電気料金プランが合っていない
以前の入居者が契約していた電気料金プランをそのまま引き継いでいる場合、現在のライフスタイルに合わないプランのまま契約が続いていることもあります。
中古住宅の電気代を抑える方法
続いて、中古住宅の電気代を抑えるための具体的な方法についてご紹介します。
省エネ性能の高い設備へ交換する
古いエアコンや給湯器を、省エネ性能の高い機種に交換することで、電気代の削減が期待できます。買い替えの際は、消費電力量に対する冷暖房能力を示す「APF(通年エネルギー消費効率)」などの指標を参考にすると、省エネ性能を比較しやすくなります。
断熱リフォームで冷暖房効率を高める
窓の断熱改修や壁・床への断熱材の追加など、断熱リフォームを行うことで、冷暖房の効率を高められます。国土交通省の資料によると、断熱等性能等級7の住宅は、地域や暖房・冷房の別によって差はあるものの、等級4と比べておおむね4割前後の暖冷房一次エネルギー消費量を削減できるとされています。中古住宅の断熱性能が低い場合は、リフォームによる改善効果が見込みやすいといえるでしょう。
電力会社や料金プランを見直す
電力自由化により、契約する電力会社は自由に選べるようになっています。現在の使用状況に合った料金プランを比較し、必要に応じて契約を見直すことも、電気代を抑える方法の1つです。
中古住宅を購入・リフォームする際に確認したいポイント
続いて、中古住宅を購入・リフォームする際に確認しておきたいポイントについてご紹介します。
エアコン・給湯器など設備の使用年数
物件情報や設備の取扱説明書、メーカーのシールなどから、エアコンや給湯器の製造年を確認しましょう。設備の使用年数が長い場合は、購入後に交換が必要になる可能性も考慮しておくと安心です。
オール電化住宅の電気代とメリット・デメリット
中古住宅の中には、調理や給湯などのエネルギーを電気に一本化した「オール電化住宅」もあります。オール電化住宅は、ガスの基本料金がかからず、電気料金に一本化できる点がメリットです。一方で、停電時にはすべての設備が使えなくなる点や、契約しているプランによっては夜間と日中の料金差が大きい点には注意が必要です。オール電化住宅を購入する場合は、現在のライフスタイルに合った料金プランかどうかも確認しておきましょう。
断熱性能や窓の仕様をチェックする
窓は住宅の中でも熱の出入りが大きい部分です。単板ガラスかペアガラスか、サッシがアルミ製か樹脂製かなど、窓の仕様を確認することで、その住宅のおおよその断熱性能を把握しやすくなります。可能であれば、住宅性能評価書や断熱等性能等級の記載があるかどうかも確認しましょう。
空き家期間が長い住宅は電気設備も確認する
長期間空き家になっていた住宅は、電気設備や配線が経年劣化している可能性があります。ブレーカーや配線、コンセントの状態を事前に確認し、必要に応じて電気工事業者に点検を依頼すると安心です。
中古住宅の電気代を抑えるための見直しポイント
最後に、中古住宅の電気代を中長期的に抑えるための見直しポイントについてご紹介します。
補助金を活用して省エネリフォームを行う
断熱リフォームや給湯器の交換を行う際は、国の補助金を活用できる場合があります。国土交通省・経済産業省・環境省では、既存住宅の省エネリフォームを支援する制度を連携して行っています。制度の名称や補助内容、公募時期は年度によって変わるため、リフォームを検討する際は最新の情報を確認しましょう。
太陽光発電や蓄電池の導入を検討する
屋根の状態や日当たりが良い中古住宅であれば、太陽光発電設備の導入を検討する方法もあります。蓄電池をあわせて導入すれば、発電した電力を夜間にも活用しやすくなり、災害時の非常用電源としても役立ちます。
ライフスタイルに合った電気契約を選ぶ
中古住宅を購入したあとは、以前の入居者が契約していたプランをそのまま引き継ぐのではなく、自分たちのライフスタイルに合った電力会社・料金プランを改めて検討することをおすすめします。
まとめ
中古住宅の電気代は、築年数や断熱性能、設備の使用年数によって新築よりも高くなりやすい傾向があります。一方で、断熱リフォームや設備の更新、電気契約の見直しによって、電気代を抑えられる余地も十分にあります。購入前には、設備の使用年数や断熱性能、電気設備の状態を確認しておくことが大切です。
また、中古住宅の電気代やリフォーム費用を踏まえたうえで、「売却して住み替える」という選択肢を検討する方もいらっしゃいます。断熱性能や設備の古さから大規模なリフォームが必要になる場合、リフォーム費用と将来の電気代削減効果を比較し、売却による住み替えのほうが総合的に見て合理的なケースもあります。不動産の売却を検討する際は、株式会社トップトラストのような不動産会社に相談し、物件の状態や市場動向を踏まえたアドバイスを受けることも1つの方法です。
エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

