床下換気扇の電気代はいくら?ランニングコストや設置するメリットを解説

  • 更新日:2026/07/23

住宅の新築やリフォームなどで、床下換気扇の導入を検討している方もいるでしょう。しかし、床下換気扇の稼働には電気代がかかります。ランニングコストがはっきりしない限り、導入に踏み切れないという方も少なくありません。

この記事では、床下換気扇を使用する際の電気代がいくらになるのか、床下換気扇の効果や設置費用などについてご紹介しています。床下換気扇の設置に関心がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

床下換気扇の電気代はどれくらい?

まずは、床下換気扇の稼働にかかる電気代の目安について見ていきましょう。

一般的に、家電などの電気代は以下の計算式で計算できます。

電気代(円)=消費電力(kW)×電気料金単価(円/kWh)×使用時間(h)

この計算式をもとに、床下換気扇の電気代がいくらになるのかを計算してみましょう。

1日・1か月・年間の電気代の目安

床下換気扇1台あたりの電気代について、消費電力15Wの機種を電気料金単価31円/kWhの環境で使用した場合の目安を見ていきましょう。15WをkWに直すと、0.015kWになります。

0.015kW×31円/kWh×1h=0.465円

つまり、1時間床下換気扇を稼働させた場合の電気代は1円にも満たないことが分かるでしょう。これを1日8時間稼働させると、1日の電気代は3.72円です。

さらに1か月を30日とした場合、1か月の電気代は111.6円になります。これを1年間、12か月稼働させるとすると1339.2円です。

消費電力によって電気代は変わる

床下換気扇は機種によって消費電力の設定が異なり、その消費電力に応じて電気代も変動します。

6W前後の省エネタイプの換気扇を導入すればその分電気代は安くなり、パワーを重視して50Wある機種を選択すれば電気代は高くなるでしょう。また、床下換気扇は住宅の面積に応じて複数台設置することもあり、台数が増えるほど電気代も高くなります。

実際に電気代を計算する場合は、設置する換気扇の消費電力を台数に応じてひとまとめにすると計算しやすいでしょう。

タイマー運転と24時間運転の違い

電気代は、床下換気扇をどれだけの時間稼働させるかによっても変動します。

床下換気扇は電源を入れたら消すまでは稼働し続けますが、使いたい時間帯が決まっている場合手動でオン・オフするのは面倒に感じる方もいるでしょう。そのため24時間稼働させることを前提としていない場合、タイマーも一緒に設置して自動でオン・オフできるようにすることが多いです。

タイマーが内蔵されておらず外付けになる場合は、タイマーにも電気代がかかります。タイマーの消費電力は1.4W程度と換気扇本体と比べても少なく、本体とまとめて計算すると計算しやすいでしょう。

床下換気扇が必要な理由と期待できる効果

続いて、床下換気扇を導入するメリットについてご紹介します。

床下換気扇は、住宅を健康に保つうえで大きな役割を果たす設備です。新築の住宅に新しく設置するだけでなく、既存住宅でも床下換気扇を導入した方が良い住宅というものがあります。

床下換気扇が必要な理由や期待できる効果、導入がおすすめな住宅について、詳しく見ていきましょう。

床下の湿気や結露を抑える

床下換気扇の導入が望ましいのは、床下の湿気を取り除いて結露を抑えられる可能性があるためです。

床下は地面に近く、湿気が溜まりやすい環境になっています。また、近年の住宅は気密性が高く、湿気や建材などから発生する揮発性物質などがそのまま留まりやすいです。床下換気扇は、こうした湿気や有害物質を風の流れで排出してくれます。

とくに湿気がこもりやすい立地や、床下の通気性が十分でない住宅では、設置を検討する価値があります。

カビやシロアリの発生リスクを軽減する

床下換気扇を活用して床下の湿気を取り除くと、カビやシロアリをはじめとする害虫の発生リスクを下げることができます。

カビは気温20~30℃、湿度60%以上の環境で発生しやすく、床下は絶好の繁殖場所です。床下でカビが繁殖すると、放出した胞子が室内に入り込み健康被害につながる可能性があります。

また、シロアリやゴキブリなどの害虫も湿気が多い環境を好み、建材を食い荒らしたり、病原菌の媒介になったりする可能性が高いです。床下に湿気が溜まっていると、こうした害虫の温床になりやすくなります。

カビや害虫は一度発生してしまうと根絶が難しく、大規模な駆除や修繕工事が必要です。そのため、床下換気の導入で湿気を取り除き、発生を予防するのが望ましいでしょう。

住宅の耐久性維持につながる

床下換気扇の設置は、住宅の耐久性維持につながる可能性があります。

床下に湿気が溜まると、木材を腐らせる腐朽菌が繁殖する可能性が高いです。日本の住宅には木材が使われている場合が多く、腐朽菌の繁殖は住宅の強度を弱める重大な事案になりえます。

腐朽菌が発生しやすくなるのは、湿度85%以上の環境です。床下換気扇で湿度を下げることにより、建材が腐食して耐久性が落ちるのを防げるでしょう。

設置を検討したい住宅の特徴

床下換気扇の設置が望ましいのは、湿度が高くなりやすい環境にある住宅、すでに高湿度による弊害が発生している可能性が高い住宅です。具体的には、以下のような条件が挙げられます。

  • 水田や湿地地帯を埋め立てた土地に建っている
  • 敷地内に雨水が溜まりやすく水はけが悪い
  • 床下の配管から水漏れが発生したことがある
  • 台風などの災害で浸水したことがある
  • 床下が低く風が通りにくい
  • 床下の換気口周辺に物が置いてある
  • シロアリやゴキブリなどが発生したことがある
  • カビが発生したことがある
  • 腐臭が気になる

これらの条件に当てはまるときは、床下の換気状態を改善して湿気が溜まりにくい状況にするために換気扇を設置するのがおすすめです。

床下換気扇の設置費用と維持費

続いて、床下換気扇を設置するにあたって必要な設置費用や、電気代以外の維持費用について見ていきましょう。

床下換気扇を設置するにはある程度の規模の工事が必要です。そのため設置にはまとまった費用が必要になり、専門的な資格が求められるため個人のDIYではできません。また、機械である以上耐用年数や寿命があり、定期的なメンテナンスなどが必要になります。

設置や維持にかかる費用について、概要を見ていきましょう。

本体・設置工事費の目安

床下換気扇の設置工事にかかる費用は、本体価格込みで1台あたり50,000~70,000程度と言われています。

この内訳は、現地調査費用、養生材料費用、床下点検費用、設置工事費用、人員の交通費などです。また、30坪以下の住宅でも3~4台は設置する傾向にあり、合計金額は150,000~210,000円程度になる可能性があります。

電気代以外にかかるランニングコスト

床下換気扇を設置すると、電気代以外にもランニングコストがかかります。

換気扇の修繕や交換などにかかるメンテナンス費用として、設置されている台数にもよりますが総額100,000~300,000円ほどかかることもあるでしょう。ただしこれは十数年に1度の出費であり、部品の交換程度であればそこまで高くはなりません。

耐用年数と交換時期の目安

床下換気扇の耐用年数は、機種や使用環境によって異なりますが、一般的には10~20年程度が目安とされています。定期的な点検や部品交換を行うことで、より長く使用できる場合もあります。

床下換気扇を効率良く使って電気代を抑える方法

続いて、床下換気扇を効率良く使用し、電気代を抑える方法についてご紹介します。

1時間あたりの電気代はさほど高くありませんが、毎日床下換気扇を使用しているとやはり積み重なった電気代が気になるでしょう。そこで、いくつかの工夫をもとに電気代を節約するのがおすすめです。

タイマーや自動運転を活用する

運転時間は、製品や住宅の状況によって異なります。タイマー機能や自動運転機能を活用し、メーカーの推奨する運転方法に合わせて使用するとよいでしょう。築年数の浅い住宅などにあると望ましい

適切な設置場所・設置台数を選ぶ

効率的な床下換気扇の稼働には、適切な設置場所や設置台数を選ぶ必要があります。

床下換気扇を設置するときは風の流れを意識する必要があるでしょう。とくに、湿気が滞留しやすい北側やキッチン、浴室、トイレなど水回りの床下に設置するのがおすすめです。

また、必要な設置台数は住宅の広さや床下の構造によって異なり、1台では完結しないケースも多いため注意しましょう。一方で、あまりにたくさんつけすぎても過剰な性能になるため、適切な台数に収める必要があります。

定期点検やメンテナンスを行う

床下換気扇を効率良く使用したい場合は、定期的なメンテナンスや点検も大切です。

床下はホコリも溜まりやすく、機械の稼働に影響を与えることもあります。床下換気扇が十分なパフォーマンスを発揮できるようにするためにも、しっかり清掃や部品交換などのメンテナンスを行いましょう。

また、換気口周辺は風が通りやすいように雑草も抜いておく必要があります。

床下調湿材や防水シートと併用する

より効率良く床下の湿気対策をしたい場合は、換気扇以外のアイテムを併用するのがおすすめです。

床下調湿材を設置すれば、湿度が高いときは余分な湿気を吸収し、乾燥しているときは湿気を放出して湿度を調節してくれます。マットタイプなど設置しやすい形でも販売しており、電気を使用しないため環境にもやさしいです。一方で、種類によっては使える期間が決まっていることもあるため注意しましょう。

また、防水シートを設置すれば土壌から湿気が上がってくるのを防げます。ただし、防湿シートは床下に敷設する工事が必要となるため、一定の施工費用がかかります。さらに、寿命があるため定期的な交換が必要になります。

床下換気扇を設置する際の注意点

続いて、床下換気扇を設置するにあたって注意しておきたい点についてご紹介します。

床下換気扇は床下の湿気を取り除いて住環境を改善してくれる設備ですが、使い方や設置状況によっては思った効果が得られない可能性もあるため注意が必要です。どのような注意点があるのか、詳しく見ていきましょう。

すべての住宅で必要とは限らない

床下換気扇は、すべての住宅にとって必要なわけではありません。近隣に水場がなく、風通しが良くて乾燥している地域であれば、設置する必要はないでしょう。

また、すでにカビが発生している場合は、換気扇を設置する前に原因調査や除去を優先することが大切です。住宅の床下がどのような状態なのか、しっかり調査することが大切です。

住宅環境に合った換気方式を選ぶ

床下換気扇には主に3種類の換気方式があり、住宅環境に合った方式を選択することが大切です。

一般的には、床下の空気を屋外へ排出するタイプや、床下の空気を循環させて換気を促すタイプなどがあり、住宅ごとに適した方式は異なります。また、設置場所や台数によっても換気効率は変わるため、床下全体に空気の流れをつくれるよう計画することが重要です。

どの方式が適しているかは住宅ごとに異なるため、床下の状況を調査したうえで、施工会社に適切なプランを提案してもらうとよいでしょう。

信頼できる施工会社に相談する

床下換気扇を設置する際は、信頼できる施工会社に相談することが大切です。

床下換気扇の設置をうたう業者の中には、相場以上に工事費用をつり上げたり、必要な台数よりも多く換気扇を設置させようとしたりするところも存在します。見積もりの内容が細かく記載されており納得できるか、不要な台数の設置をすすめてこないかなどを確認する必要があるでしょう。

まとめ

床下は湿気が溜まりやすく、放置しているとカビや害虫が発生したり、建材が腐食したりして健康や住環境に実害が出ます。床下換気扇を設置すると、風の流れで湿気を取り除くことができ住環境を改善することができるでしょう。

床下換気扇は1時間あたりの電気代が1円以下と安く、毎日稼働させてもそこまで高い金額にはなりにくいです。ただし、複数台設置するのが望ましく、1日6時間は稼働させるのが推奨されている点には注意しましょう。適切な条件のもと、信頼のおける施工会社に依頼して設置することが大切です。

「ハウスクリーン」は、奈良県でシロアリ駆除や住宅の除菌対策を請け負っている企業です。床下の状態について気になることがある奈良県にお住まいの方は、ぜひ一度ご相談ください。

<このページを監修した人>
エコモ博士

RAUL株式会社 プライスエナジー運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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