エアコンの電気代はいくら?計算方法から節約術までわかりやすく解説

  • 更新日:2026/07/13

夏の冷房、冬の暖房、梅雨時の除湿など、1年間の中でエアコンを使用している期間は意外と長いものです。そのため、エアコンの電気代が気になるという方は少なくないでしょう。

この記事では、エアコンの使用でかかる電気代の目安や電気代が高くなる理由、電気代を節約するための方法について解説します。エアコンの電気代がいくらになるのか、どうやって節約したら良いかについて関心がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

エアコンの電気代はどのくらいかかる?

エアコンの使用にかかる電気代は、1日どれくらいの時間、どの機能を用いるかによって変動します。短時間の使用ではさほどかからないように見えても、何時間も使っていたり、月に稼働している日数が多かったりすると1か月の電気代が膨らむ可能性があるでしょう。

まずはエアコンの電気代が一般的にどの程度になるのか、目安をご紹介します。

電気代を決める仕組み

まずは、エアコンをはじめとする家電の電気代がどのように決まるのか、仕組みを見ていきましょう。

電気代は、以下の計算式によって計算可能です。

電気代(円)=消費電力(kW)×電気料金単価(円/kWh)×使用時間(h)

エアコンの場合、カタログやエアコン本体に消費電力の記載があるため、その記載された消費電力と契約している電気契約の料金単価がわかれば自宅のエアコンの電気代も計算できます。

1時間・1日・1か月あたりの電気代目安

続いて、日常の中でエアコンを1時間、1日、1か月使用した場合の電気代がいくらになるかを見ていきましょう。

消費電力500Wのエアコンを、電気料金単価31円/kWhの環境で利用するとします。500Wの消費電力をkW単位に直すと、0.5kWです。

1時間あたりの電気代は「0.5kW×31円/kWh×1h=15.5円」になります。仮に1日あたり8時間ほどエアコンを使用するのであれば124円、1か月を30日間とすると3,720円の計算になるでしょう。そして、同じ使用状況が1年間続いた場合は約44,640円となります。

実際のエアコンには最小の消費電力と最大の消費電力が設定されているため、エアコンの電気代はその消費電力に応じて変動する可能性があるでしょう。

冷房・暖房・除湿の電気代の違い

エアコンの電気代は、使用する機能によっても変動します。エアコンには冷房、暖房、除湿の機能がついている場合が多く、それ以外にも送風などが可能な機種もあるでしょう。

エアコンはヒートポンプの仕組みを利用しており、冷房時は室内の熱を屋外へ放出し、暖房時は屋外の熱を室内へ取り込みます。一般的に冬場は外気温と設定温度との差が大きくなりやすく、暖房運転の方が消費電力が大きくなる傾向があります。

湿度が高いときは除湿を使用するのがおすすめですが、除湿にも種類があり場合によっては冷房よりも電気代が高くなる可能性があるため注意が必要です。微弱な冷房運転で湿度を下げる仕組みを利用している場合はそれほど電気代は高くなりませんが、再熱除湿で冷やして湿気を取り除いた空気を暖めなおす仕組みを活用している場合は冷房よりも電気代が高くなります。

エアコンの電気代が高くなる原因

続いて、エアコンの電気代が高くなる原因について見ていきましょう。

エアコンは室内を快適な温度に保つために必要な家電ですが、使い方によっては電気代が高くつくこともあります。そのため、電気代を抑えるためには適切な環境下での使用と、こまめなメンテナンスが大切です。

設定温度と外気温の差が大きい

エアコンの電気代は、設定温度と外気温の差が大きいと高くなる傾向にあります。

外気温と大きく乖離した設定温度にすると、その温度に近づけるために多大なエネルギーが必要です。そのためより多くの電気を消費することになり、結果的に電気代が高くなります。

夏に温度を低くし過ぎる、冬に温度を高くし過ぎると電気代がかさむため注意しましょう。

フィルターや室外機の状態が悪い

エアコンのメンテナンスが適切に行われていないと、エアコンの稼働効率が低下して電気代が高くなります。

フィルターの掃除が適切に行われていないと、フィルターにホコリがついて目詰まりし、空気が通りにくくなるでしょう。また、室外機が掃除されていない、周囲にものが置かれているなどの状況は、排気や排熱がうまく行われず稼働効率が落ちます。

このような状態では室温を設定温度に近づけるために時間もエネルギーも必要になるため、電気代が高くなるのです。

部屋の断熱性能が低い

エアコンを使用している部屋の断熱性能が低いと、電気代が高くなる原因になります。

壁やドアに隙間ができている、断熱材が適切に入れられていない、窓の断熱性能が低いなど、室内が外気の影響を受けやすい状態になっているとせっかく空気の温度を調整しても元の温度に戻りやすいです。そのため、設定温度に調整するまでに時間がかかる他、調整した温度を維持するためにもエネルギーがかかります。

これにより、断熱性能が高い部屋でエアコンを使用するよりも高い電気代がかかるのです。

古いエアコンを使用している

使用しているエアコンが古い場合も、電気代が高くなりやすいです。

エアコンも購入してから長く使用していると、経年劣化によって性能が落ちていきます。また、古い機種は新しいものほど省エネ性能が高くなく、そもそもの消費電力が大きいケースも多いです。

もともとの消費電力が大きいこと、経年劣化によって購入当初の本来の性能を維持できなくなることなどが原因で空調の維持に大きなエネルギーが必要になり、電気代が高くなります。

エアコンをつけっぱなしにすると電気代は安くなる?

「エアコンをこまめにオン・オフするよりも、つけっぱなしにしておく方が電気代が安くなる」と言われることもあります。実際のところ、つけっぱなしにした方が良いのでしょうか。

実は、エアコンをつけっぱなしにした方が良いかどうかは状況によりけりです。つけっぱなしにしたからと言って必ずしも電気代が安くなるとは言い切れませんが、こまめにオン・オフした方が良いとも言えません。どちらを選択するかは、状況によって判断することが大切です。

つけっぱなしが有効なケース

エアコンのつけっぱなしに向いているのは、外出時間が短時間かつ外気温と設定温度との差が大きい場合です。

エアコンがとくに電気を消費するのは、室温を設定温度に近づけるときになります。エアコンを消して外出し、室温が外気温に近づくと帰宅してから再度温度を調節しなければなりません。そうなると大きなエネルギーがもう一度必要になるため、電気代が高くなります。

また、在宅でずっと家にいる場合も基本的にはつけっぱなしの方が良いでしょう。ただし、あまりに長時間つけっぱなしにしていると結露が発生し、カビの発生源になる可能性があるため注意が必要です。

こまめなオン・オフが向いているケース

エアコンの電源をオン・オフするのが向いているのは、長時間の外出が必要な場合です。

例えば仕事などで8時間も家を空けるのに、エアコンをつけっぱなしにしておく必要はありません。空調が必要なペットを飼っている場合を除き、帰宅時に電源をオンにするようなタイマー機能などを活用して節約すると良いでしょう。

また、外出が短時間な場合でも、外気温とほとんど温度差がないのであれば消していってもさほど電気代の無駄にはなりません。エアコンを消してから出かける場合は、外出の30分前にエアコンを消すと出かける直前を快適に過ごすことができ、少しでも節約が可能になります。

エアコンの電気代を節約する方法

続いて、エアコンの電気代を節約する方法についてご紹介します。

エアコンの使用にかかる電気代を節約するためには、適切な環境で使用することが大切です。どのような環境で利用したら良いのかについて見ていきましょう。

自動運転モードを活用する

エアコンの電気代を節約したい場合は、自動運転モードを活用すると効果が期待できます。

自動運転モードでは、エアコンの室内機や室外機が温度や湿度を感知して自動で風量や温度を調整してくれます。設定温度と室温の間に乖離があるときは風の勢いを強め、設定温度に近づいたら自動で弱めてくれる仕組みです。

エアコンによっては家具の間取りや部屋にいる人の位置などを検知し、より精密に温度調整を行ってくれる機種もあります。こうした機能を活用すると、無駄なく室温を調整でき電気代を抑えられるでしょう。

フィルターを定期的に掃除する

電気代を抑えたい場合、エアコンのフィルターを定期的に掃除することも大切です。

エアコンは室内の空気を一度取り込んでから温度を調整しており、その際にフィルターでホコリを除去しています。そのため使用しているとだんだんフィルターにホコリが溜まり、目詰まりが発生するのです。この目詰まりを放置していると空気が通りにくくなり、エアコンの冷暖房効率が落ちます。

冷暖房効率が落ちると室温の調整にエネルギーと時間が必要になり、電気代が高くなるため注意が必要です。2週間に1度程度の間隔でフィルターを外し、掃除機でホコリを除去してから水洗いしてメンテナンスすると良いでしょう。

サーキュレーターや扇風機を併用する

エアコンの電気代を抑えるためには冷暖房効率を上げることが大切ですが、エアコンそのもののメンテナンスだけが対策ではありません。

エアコンの使用時にサーキュレーターや扇風機を併用すると、通常よりも速く室温を調整でき電気代の削減に繋がります。暖かい空気は部屋の上部に、冷たい空気は部屋の下部に留まりやすいため、サーキュレーターなどで空気の流れを作ることで循環を起こし、均等に空気が混ざるようにする仕組みです。

エアコンそのものの風向も温度に合わせることで、より効率的に循環させられます。

カーテンや断熱対策を取り入れる

冷暖房効率を向上させるためには、室内の断熱性能を高めることも大切です。

断熱性能の高いカーテンを取り入れる、窓に断熱シートを貼るなど、熱が出入りしやすい窓に対策すると良いでしょう。カーテンや断熱シートは、ホームセンターでも購入できます。

室外機の周辺環境を見直す

エアコンは室内機だけでなく室外機の管理も重要な家電です。

室外機は冷房時に室内の空気から取り込んだ熱を外に排出し、暖房時に外部の熱を取り入れる役割を持っています。室外機の周囲にさまざまなものを置いておくと外気と熱のやり取りがうまくできず、冷暖房効率が下がってしまうのです。

そのため、できる限り室外機の周辺にはものを置かず、スムーズに熱の交換ができるようにしておくと良いでしょう。夏は日光によって室外機に熱がこもりやすくなるため、日除けを用意するのもおすすめです。

省エネ性能の高いエアコンへ買い替える

エアコンが古い場合は、新しい機種への買い替えを検討するのも1つの方法です。

エアコンをはじめとする家電は、基本的に新しい機種の方が省エネ性能が高くなっています。古いエアコンは経年劣化によって性能が落ちているため購入時のパフォーマンスは発揮できなくなっており、修理部品の保有期間が終了している可能性も高いです。

購入から10年以上経過しているのであれば、今のエアコンを使い続けるよりも新しい機種に買い替えた方が電気代を抑えられる可能性があります。なお、電力会社と契約している電気料金プランを見直すのもおすすめです。

まとめ

エアコンの電気代は、エアコンのメンテナンスをしっかり行い、適切な環境で使用することにより削減できる可能性があります。その一方で、すでに10年以上使用しているエアコンであれば、思い切って買い替えるのもおすすめです。

「株式会社ケーテック」は、埼玉県で空調設備に関するさまざまな事業を請け負っている会社です。エアコンのメンテナンスを依頼する先を探している方は、ぜひ一度ご相談ください。

<このページを監修した人>
エコモ博士

RAUL株式会社 プライスエナジー運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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