排水詰まりと電力の関係とは?設備トラブルの原因や電気代削減のポイントを解説

  • 更新日:2026/06/30

住宅や店舗などの設備で排水詰まりが発生した場合、消費電力や電気代に影響が出ることがあります。排水詰まりは排水設備の機能にも影響を与え、ときには悪臭や逆流の原因にもなるため放置するのは望ましくありません。

この記事では、排水設備における詰まりと消費電力との関係や、余分な消費電力を抑えるためのポイントについてご紹介しています。排水詰まりと消費電力や電気代の関係について関心がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

排水詰まりと電力の関係性

一般的な排水管は、水が高いところから低いところに向かって流れるのを利用した仕組みになっています。横向きの管も傾斜をつけて設置されており、電気を使わなくても水が排出できる仕組みです。

一方で、建物の構造によっては排水ポンプを用いて排水する設備もあります。排水詰まりと電力にどのような関係があるのか、概要を見ていきましょう。

一部の排水設備は電力を使って稼働している

通常の排水設備は高低差を利用した配管になっていますが、トイレなどの設備が地下にある場合や地下に水が溜まりやすい構造の場合は排水ポンプが設置されていることもあります。

排水ポンプとは、雨水や地下に溜まった水、地下階で発生した汚水などをくみ上げるための装置です。地下に設置されているため普段は目に見えません。モーターや羽根車などで構成されており、電気で稼働しています。

排水詰まりが設備に与える影響

排水管や排水ポンプが何らかの事情で詰まってしまうと、そのまま排水が止まってしまいます。

結果として汚水や泥水が溢れてしまい、場合によっては家屋がダメージを負うこともあるでしょう。また、排水ポンプが傷つく可能性もあり、修理や交換が必要になることもあります。

放置すると消費電力が増えるケースもある

排水ポンプを含む排水設備が詰まっている状態を放置すると、思わぬ形で消費電力がかかることもあります。

排水がうまくいかずに水が溢れている状態でポンプを稼働させ続けると、排水不良によってポンプの運転回数が増えたり、長時間運転が続いたりする可能性があります。そのため、ポンプの故障や排水設備の詰まりが発生した場合は早めにその状態を解消する必要があります。

排水詰まりによって起こる設備トラブル

続いて、排水詰まりが発生したときに考えられる設備トラブルについて見ていきましょう。

排水詰まりの放置は、設備が劣化する原因になります。また、生活空間に汚水が流れ込むことによる影響も考えられるでしょう。設備トラブルはさまざまなコストの発生にもつながるため早急な改善が求められます。

排水ポンプへの負荷増大

排水ポンプ設備では、用途や規模によっては予備ポンプを含めた複数台構成が採用されることがあります。

その場合、1台に不具合が発生しても排水を継続できるケースがありますが、残ったポンプへの負荷が増加する可能性があります。特に、故障の原因が詰まりである場合は設備全体に悪影響を及ぼすおそれがあるため、早めに対処することが望ましいでしょう。

排水処理設備の運転効率低下

排水設備に詰まりが発生すると、排水能力が低下する可能性があります。

トイレの流れが悪くなる、地下設備の排水性が悪くなるなどの症状が代表的です。キッチンや洗面所など、複数の場所で排水不良が発生する可能性もあります。

悪臭や逆流の発生

排水ポンプや排水管が詰まると、屋内に悪臭が充満したり、汚水が逆流する原因になったりします。

逆流した汚水は排水口から屋内に戻ってくるため、屋内が汚れる原因になってしまうのです。詰まりが解消しない限り、そこに新たな水を流しても逆流は収まりません。

また、排水トラップの封水機能が損なわれる場合があり、下水のにおいが屋内に出てきます。

故障による修理・交換コストの増加

詰まりによって排水ポンプが故障すると、修理や交換にコストがかかります。

地下階はほかの配管と比べても低い位置に設備があるため、排水ポンプなしに水を排出することができません。そのため、ポンプが故障したままにしておくことはできず、故障の際は必要に応じて修理するか、新しいものに交換する必要があります。

個人宅にある排水ポンプは個人が管理しなければならないため、修理や交換の際は自費で行わなければなりません。

排水設備の消費電力を抑えるポイント

排水設備の詰まりを防止し、ポンプの故障や消費電力増加を防ぐためには普段からの対策が重要です。

特に、汚れや詰まりの原因になるようなものを排水管に流さないようにする必要があります。いくつかの対策について、詳しく見ていきましょう。

キッチンで油を直接流さない

排水管が詰まる原因の1つは、キッチンで流される使用後の油です。

油は水と比べて流れにくく、油汚れとして管に残ってしまい排水が流れにくくなります。そのため、使い終わった油はキッチンペーパーで吸い取る、油吸収材に流し入れる、油固め材を利用するなどして排水口には流さずに処分すると良いでしょう。

万が一油汚れによって軽度の詰まりが発生した場合は、重曹やクエン酸、40~50℃程度のお湯を用いた清掃で改善が期待できることがあります。ただし、重曹とクエン酸を同時に使用すると中和反応が起こるため、期待する洗浄効果が得られない場合があります。また、60℃以上のお湯を使用するとかえって管を傷めるおそれがあるため注意しましょう。

排水口フィルターを活用する

排水管の詰まりを防ぐためには、排水口にフィルターをつけるのも有効です。

生ゴミや食べ残し、石鹸カスなどが排水管に流れ込むと、それも詰まりの原因になります。こうしたものが流れ込むのを防ぐには、ゴミ受けやネットなどを活用するのがおすすめです。

また、お風呂などでフィルターを活用すれば、髪の毛などが流れ込むのも防げます。

定期的に排水管を洗浄する

排水管に異物が流れ込まないように気をつけていても、いつの間にか汚れやゴミが溜まってしまう可能性があります。そのため、定期的に掃除やメンテナンスを行うことが大切です。

重曹やクエン酸を用いる方法以外にも、軽度の詰まりであればラバーカップや排水管用ワイヤーを用いた清掃が有効な場合があります。また、市販のパイプクリーナーも役に立つでしょう。物理的に固形物を取り除いたり、薬剤で汚れを溶かしたりすることで排水管内をきれいに保つことが可能です。

異音や排水不良を見逃さない

排水管や排水ポンプに詰まりが生じている場合、通常とは違う異音がすることがあります。いつもと違う音に素早く気づくことができれば、早めに対処できて設備への負荷を抑えられる可能性が高いです。

また、いつもよりもトイレが流れにくい、シンクやお風呂の水が流れにくいなどの排水不良にも早めに気づけると対処しやすいでしょう。こうした異常が発生している状態で放置していると、そのまま逆流やポンプの故障などのトラブルが発生しやすくなります。

排水設備のトラブルは早めの対応が重要

排水管の詰まりや排水ポンプなどの電気を用いる設備にトラブルが発生している場合、早めに対処すれば軽微な被害に抑えられる可能性があります。

状態が悪くなると個人では対処が難しくなり、専門業者に相談しなければならなくなるでしょう。普段からしっかりメンテナンスを行っておくとともに、必要に応じて早めに業者に相談できる体制を整えておくことが大切です。

設備停止による業務への影響

排水ポンプが設置されているのがテナントなども入っているようなビルの場合、ポンプの停止によって建物が使えなくなり業務再開までに時間がかかる可能性があります。

ポンプが停止すると汚水が逆流し、屋内が汚れるため清掃や仮設ポンプによる水の吸い出しが必要です。悪臭や汚れ、水道設備の利用停止となると、ビルの入居者やテナントにとって大きな不利益になるでしょう。排水ポンプの管理状態によっては損害賠償などの形で責任を問われる可能性もあります。

専門業者へ相談するタイミング

排水ポンプは消耗品であり、一定年数を過ぎるとトラブルが発生する可能性が高まります。

一般的には使用環境によって異なりますが、7~12年程度が更新の目安とされています。そのため、設置後5年前後を目安に一度点検を依頼することも検討すると良いでしょう。

ただし、異音や異臭、排水不良などの異変が生じた場合は耐用年数の目安を待たずに早めに相談することが望ましいです。個人で無理矢理対処しようとしてかえってポンプを壊すことがないよう注意する必要があります。

定期メンテナンスの重要性

排水管の清掃に加え、排水ポンプも定期的なメンテナンスが必要です。適切なメンテナンスを実施することで、耐用年数を延ばせる可能性が高まります。

一般家庭の場合、排水ポンプの設置から3年間はメンテナンスをしなくても利用できますが、3年を経過した後は半年~1年に1回は点検とメンテナンスを行うと良いでしょう。雨が続いて地下からの排水が増える梅雨に入る前にメンテナンスをするのがおすすめです。

また、建物の用途や規模によっては、法令や管理基準に基づく定期点検が求められる場合があります。

まとめ

排水管に排水ポンプが設置されている場合、排水設備の詰まりによって消費電力が増える可能性があります。詰まりを放置すると悪臭や逆流、設備の故障などの可能性も高まるため、少しでも異変を感じたら早めに解消することが大切です。また、定期的に清掃や点検を行って設備を長持ちさせる必要があるでしょう。

「神奈川水道」では、排水管に詳しい業者の選び方などについて情報を発信しています。神奈川県内における配管や水道のトラブルにも対応していますので、排水管のメンテナンスや整備を依頼したい方はぜひご利用ください。

<このページを監修した人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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