IHクッキングヒーター交換業者選び方|ビルトインIHの費用相場や専門業者に依頼するポイントを解説
「IHの調子が悪くなってきた」「最新の多機能なIHに買い替えたい」と考えたときに、意外と悩むのが「どこに依頼すればいいのか」という点ではないでしょうか。IHは200Vの専用電気配線を扱う住宅設備でもあるため、導入後の事故を防ぐためにも、適切な業者選びが重要です。
この記事では、IHクッキングヒーターの交換を依頼できる業者の特徴や、気になる費用相場、工事当日の流れについて詳しく解説します。最後までご覧いただければ、ご自身の予算や理想にぴったりの依頼先が見つかるでしょう。
IHクッキングヒーターの交換はどこに依頼できる?
IHクッキングヒーターの交換を依頼できる窓口は、大きく分けて5つです。それぞれの特徴をご紹介します。
家電量販店に依頼する
全国に展開する大手の家電量販店は、買い物のついでに相談できる手軽さが魅力です。店頭では多くの機種が展示されているため、操作感や天板の色味を直接確認できます。一方で、実際の工事は下請け業者がおこなうことが多く、仲介手数料などが含まれるため、専門業者と比較すると費用が高くなる傾向があります。
<家電量販店に依頼するメリット>
- 実物を見て選べる安心感がある
- 量販店独自のポイント還元や延長保証を利用できる
- 大手ならではの信頼性がある
ホームセンターに依頼する
DIY用品などを扱うホームセンターでも、IHの交換を受け付けています。壁紙の貼り換えやレンジフードの交換など、キッチン全体のプチリフォームをまとめて相談できることもメリットです。ただし、取り扱う製品のジャンルが多いぶん、IHに関する専門知識では、専門業者と比べてやや劣ります。
<ホームセンターに依頼するメリット>
- リフォーム部門が設けられている場合があり、相談がしやすい
- 周辺のキッチンリフォームもあわせて依頼できる
- 地域に根ざした店舗が多く、素早いアフターフォローが期待できる
リフォーム会社に依頼する
「この機会にキッチンの収納も変えたい」といった大掛かりな改修を検討している場合は、リフォーム会社への依頼を検討すると良いでしょう。建築のプロならではの視点を活かし、IHクッキングヒーターの最適な配置や容量をアドバイスしてくれます。一方で、IHを単体で交換する依頼では、諸経費が高くつきやすいことがデメリットです。
<リフォーム会社に依頼するメリット>
- キッチン全体の使い勝手やデザインを考慮した提案が受けられる
- 複雑な電気工事も一括で依頼できる
- 長期的な住まいのパートナーとして利用できる
IH交換の専門業者に依頼する
ネットを中心に活動する住宅設備専門の業者は、在庫の大量仕入れや自社施工により、低価格かつ高品質な工事を提供しています。IHの知識が豊富で、難しい工事にも柔軟に対応できることが強みです。ただし、依頼前にIHクッキングヒーターの実物を確認することが難しいため、質感や操作性を事前に把握できません。
<IH交換の専門業者に依頼するメリット>
- 交換工事に特化しているため、費用が抑えやすい
- 自社施工の業者が多く、技術力が安定している
- スピーディーな対応が期待でき、急な故障時も頼りになる
ネットショップ経由で工事を依頼する
楽天やAmazon、あるいは住宅設備販売サイトでIHクッキングヒーター本体を購入し、ネットショップと提携する業者に工事を依頼する方法です。流通コストをカットしているため、トータル費用を最も安く抑えられる可能性があります。ただし、工事品質に差が出る場合があり、口コミの確認が欠かせません。
<ネットショップ経由で工事を依頼するメリット>
- 本体を安く購入し、工事だけをセットで申し込める
- 口コミや評判を事前に比較しやすい
- 24時間いつでも購入や見積もりの依頼ができる
IHクッキングヒーター交換の費用相場
IHクッキングヒーターの交換費用は、現在利用中の調理器や、購入するIHクッキングヒーターの特徴によって大きく変わります。ここでは、3つのシチュエーションを想定して、それぞれの費用相場をご紹介します。
ビルトインIHから新しいIHへ交換する場合
既存のビルトインIHから新しいIHへ交換する場合の費用相場は、5万円~22万円前後です。このケースでは、基本的な電気工事がすでに完了しているため、本体価格+工事費のみで交換が完了します。費用相場を左右するポイントは、本体のグレードや機能性です。
ガスコンロからIHへ交換する場合
現在ガスコンロを使用していて、IHクッキングヒーターに交換する場合の費用相場は、目安として15万円~40万円です。ガス管の閉止工事と、分電盤からキッチンまで200Vの専用線を引く電気工事が必要となり、工事費がかさむため、IHからIHへ交換する場合よりも費用が高くなります。
据え置き型IHを交換する場合
コンロ台の上に置くだけの「据え置き型IH」を導入する場合の費用相場は、4万円~10万円程度と考えましょう。この場合は工事の手間が少ないため、費用を大幅に抑えられます。基本的にはコンセントの抜き差しだけで設置工事が完了しますが、既存機器の処分費用や配送費が発生する場合があります。
工事費に含まれる内容
標準的なIHの工事費には、以下の費用が含まれることが一般的です。
<工事費に含まれる内容>
- 既存機器の撤去
- 本体設置工事
- 電気配線工事
- 試運転・動作確認
ただし、標準工事費の内容は利用する業者によって変わるため注意しましょう。悪質な業者の場合、一部の費用を見積もりに記載せず、追加費用として請求する場合があります。依頼時には見積もりに細かく目を通し、上記の工事費用が総額に含まれているか確認することが重要です。
ビルトインIHクッキングヒーター交換の流れ
ビルトインIHクッキングヒーターを交換する際は、据え置き型を導入する場合などと比べて大掛かりな工事が必要です。ここでは、ビルトインIHクッキングヒーター交換の流れを、5つのステップに分けて解説します。
現地調査・見積もり
まずは業者に現地調査を依頼して、現状のキッチンにIHクッキングヒーターを設置可能かどうか確認します。この際、ブレーカーの空き容量やキッチンの開口寸法も正確に確認してもらいましょう。相見積もりをとり、明瞭な内訳が掲載されているかチェックすることが、失敗を避けるポイントです。
機種選び
予算と希望する機能などを業者に伝えて、最適な機種を決定します。現在使用している機器とは異なるメーカーの製品を希望する場合でも、規格サイズが合えば交換可能なケースが多いです。
既存IHの取り外し
工事当日は、まず古い機器を取り外します。長年蓄積された天板の縁の汚れなども、業者がきれいに清掃してから新しい機器を設置してくれる場合が多いです。
新しいIHの設置工事
新しい本体をシステムキッチンにはめ込み、配線を接続します。ビルトインIHの交換だけであれば、工事自体はスピーディーに進みます。作業時間の目安は1~2時間程度です。
動作確認・引き渡し
最後に、依頼主立ち会いのもとで動作確認をおこない、問題がなければ無事に引き渡しとなります。簡単に使い方の説明を受けられるため、わからないことがあれば担当者に確認しましょう。保証書の受け渡しや、古い機器の持ち帰りもここでおこなわれます。
IHクッキングヒーター交換でよくあるトラブル
IHクッキングヒーターの交換時にはトラブルが発生するケースがあります。事前によくあるトラブル事例を知り、対処法を確認しておきましょう。
追加工事費が発生した
「標準工事費込み」という言葉だけで施工業者を選ぶと、当日になって「配線が足りない」「部品が必要」と追加料金を請求されることがあります。見積もり時に、追加費用が発生する可能性があるか確認しましょう。明瞭な見積書を用意しない業者や、言葉を濁す業者の利用はおすすめできません。
ブレーカー容量が不足していた
IHは一度に大きな電気を使う調理器です。契約している電気のアンペア数が低いと、調理中にブレーカーが頻繁に落ちる可能性があります。必要に応じて電力会社に連絡し、アンペア変更の手続きをおこないましょう。
サイズが合わず設置できなかった
ビルトインIHの幅は「60cm」と「75cm」の2種類が主流です。購入時にサイズを間違えると、システムキッチンの形状に合わず、新しいIHクッキングヒーターを設置できません。IHクッキングヒーターを購入する前に、現在のコンロのサイズを正確に測っておく必要があります。
保証内容を確認していなかった
本体のメーカー保証は1年が一般的ですが、業者によっては独自に5年や10年の「工事保証」や「機器保証」を付帯する場合があります。万が一の故障に備え、保証の期間と範囲を確認しましょう。安さだけで選ぶのではなく、アフターサービスを重視することが、長期的なコストパフォーマンスを高めるコツです。
IHクッキングヒーター交換に関するよくある質問
この記事の最後に、IHクッキングヒーター交換に関するよくある質問5つにお答えします。
交換工事は何時間くらいかかる?
既存のIHからの交換であれば、1時間〜2時間程度で完了する可能性が高いです。ガスからの切り替えや複雑な電気工事をともなう場合は、5~6時間程度を見ておくと良いでしょう。
ビルトインIHはどのメーカーでも交換できる?
はい、基本的にはどのメーカーでも交換できます。ビルトインコンロの開口寸法は規格で決まっているため、パナソニックから日立、三菱など、異なるメーカーへの交換も可能です。ただし、サイズの規格が異なるIHクッキングヒーターに交換する場合は、システムキッチン全体の交換が必要となる可能性が高いため注意しましょう。
工事費込みでいくらかかる?
一般的なモデルであれば、工事費込みで5万円~22万円前後が目安です。IHクッキングヒーター本体のグレードや機能性が導入費用を左右します。
古いIHの処分はしてもらえる?
ほとんどの業者が工事費の中に処分費用を含めていますが、まれに別料金を徴収するケースもあります。いずれにしても処分には対応してもらえる可能性が高いですが、費用は見積もり時に確認しておきましょう。
補助金が使えるケースはある?
自治体の省エネ家電購入補助や、国の「子育てエコホーム支援事業」などのリフォーム補助金が対象になる場合があります。ただし、補助金の支給条件を満たすIHクッキングヒーターを購入する必要があるため、事前に制度の詳細を確認しておきましょう。一例として、子育てエコホーム支援事業の対象となるのは、以下のIHクッキングヒーターです。
【子育てエコホーム支援事業の対象となるIHクッキングヒーター】
| 対象 | JIS S2103:2019に規定する「ガスこんろ」または、電気用品安全法に規定する「電磁誘導加熱式調理器」のうち、組込型で(1)及び(2)の機能を有すること。 |
|---|---|
| (1) | こんろ部に、設定した温度に自動で調節する自動温度調節機能があること。 |
| (2) | こんろ部またはグリル部に、調理開始から調理終了まで手動で操作をおこなわず、調理する自動調理機能があること。なお、炊飯機能を必須とする。 |
※子育てエコホーム支援事業HPより引用
※制度内容は変更・終了となる場合があります。
まとめ
IHクッキングヒーターの交換を依頼できる業者の種類と特徴は次のとおりです。
【IHクッキングヒーターの交換を依頼できる業者の種類と特徴】
| 依頼先 | 特徴 |
|---|---|
| 家電量販店 | ・実物を見て選べる安心感がある ・量販店独自のポイント還元や延長保証を利用できる ・大手ならではの信頼性がある |
| ホームセンター | ・リフォーム部門が設けられている場合があり、相談がしやすい ・周辺のキッチンリフォームもあわせて依頼できる ・地域に根ざした店舗が多く、素早いアフターフォローが期待できる |
| リフォーム会社 | ・キッチン全体の使い勝手やデザインを考慮した提案が受けられる ・複雑な電気工事も一括で依頼できる ・長期的な住まいのパートナーとして利用できる |
| IH交換の専門業者 | ・交換工事に特化しているため、費用が抑えやすい ・自社施工の業者が多く、技術力が安定している ・スピーディーな対応が期待でき、急な故障時も頼りになる |
| ネットショップ経由 | ・本体を安く購入し、工事だけをセットで申し込める ・口コミや評判を事前に比較しやすい ・24時間いつでも購入や見積もりの依頼ができる |
IHからIHに交換する場合の費用相場は5万円~22万円前後、作業時間の目安は1~2時間です。事前にサイズの確認をおこない、見積もりを細かく確認しておくと、スムーズに交換工事を進めやすくなります。
エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!


















