漏水で水道料金が高額に?原因確認から減免申請まで分かりやすく解説

  • 更新日:2026/06/01

人が生きていく上で水は欠かせないものですが、水道を利用すればその分水道料金がかかります。通常は使った分の料金が請求されるものですが、漏水が発生していると水道料金が跳ね上がることもあるでしょう。

この記事では、漏水によって水道料金が高くなる理由や、自分でできる確認方法、漏水しやすい場所と原因、水道料金の減免制度について解説します。また、漏水によって高額になった水道料金は減免の対象になるのかも掲載していますので、トラブル発生時の参考におすすめです。

漏水と水道料金の関連性や、水道料金の減免に関心がある方はぜひ最後までご覧ください。

目次

漏水で水道料金が高くなるのはなぜ?

それまでの月と比べ、急激に水道料金の請求が跳ね上がったときは漏水が発生している可能性があります。

水道料金が高くなる理由には水道料金自体の値上がりや使用した水の量の増加なども考えられます。しかし、水道料金の値上がりは事前に自治体から連絡があるほか、調べればインターネット上で告知が見つかる場合が多いです。また、使用量の増加についても生活の変化などの心当たりがあることがほとんどでしょう。

こうした告知や心当たりがないのに水道料金が高額になっているときは、家のどこかで漏水が発生している可能性があるのです。では、なぜ漏水していると水道料金が増えるのでしょうか。

少量の水漏れでも水道料金は大きく増える

水道管の破損や緩みなどで漏水が発生すると、水を使用しなくても水道の検針メーターが回り続けます。水道局側ではメーターが回っているのが通常の利用によるものなのか、漏水によるものなのかを判断できません。そのため、何もしないでいると水道料金が高額になる可能性があります。

一見漏れている水の量がちょろちょろと少なくても、24時間水漏れが続くと、その分メーターも回り続けるため、気づいたときには高額の請求を受けるのです。

漏水による水道料金の目安

水道料金は各自治体によって異なるため、漏水でどの程度水道料金が上がるかは地域ごとに変動します。

たとえば、東京都水道局の「水道・くらしのガイド」によると、1か月間蛇口から1mm程度の太さの水が出続けていた場合、約1,980円の料金が請求される可能性があります。漏水の規模が大きければ大きいほど、実際に請求される金額は大きくなっていくでしょう。

水漏れは「気づきにくい場所」にも発生する

漏水を早期に食い止めることができれば、そこまで高額な水道料金を支払わなくても済むでしょう。しかし、必ずしもすぐに漏水している場所が分かるとは限りません。

蛇口やシンク下の管など、すぐに見える場所で漏水していれば比較的早く発見できるでしょう。一方で、壁の中や天井、床下に張り巡らされた水道管から漏水している場合、なかなか見つからないケースが多いです。こうした場合は、水道専門業者に検査を依頼する必要があります。

まず確認したい!漏水しているかチェックする方法

心当たりがないのに水道料金が高くなっているのであれば、漏水が発生しているかチェックする必要があります。

まず本当に漏水の疑いがあるかをチェックし、その後どこで漏水が発生しているのかを把握しましょう。自分で漏水している場所が分からなければ、事業者に依頼してチェックしてもらうことになります。

水道メーターで漏水を確認する方法

漏水しているかを確認するときは、住宅の水道メーターをチェックします。

水道メーターを見に行く前に、屋内外のすべての蛇口を閉め、水が出ていないことを確認してから見に行くようにしましょう。このとき、元栓や止水栓を閉めてしまうと水の供給自体が止まり、かえって漏水しているか分かりにくくなるため、閉めないようにしてください。

水道メーターは、アパートやマンションであれば電気やガスのメーターと一緒に玄関横に格納されていることが多いです。戸建て住宅の場合は敷地内の地面に埋め込まれており、長方形のフタを開けると確認できます。

屋内や庭にあるすべての蛇口を閉めているにもかかわらず、水道メーターのパイロットと呼ばれるパーツが回っていたら高確率で漏水しています。パイロットはメーターのカウンター下についており、通常は水道が使用されているときに回ります。水道を使用していなくても漏水していると水の供給が行われていることになるため、パイロットが回り続けるのです。

蛇口・キッチン周りのチェックポイント

漏水の可能性が高い場合は、次に発生箇所を特定する必要があります。

キッチンでは、シンクの蛇口や給水管・給湯管で漏水が発生しやすいです。タオルなどの布をしばらく巻いておき、放置してから確認したときに濡れている場合は漏水が疑われます。また、パーツのつなぎ目から水が漏れ出ているのが目視できることもあるでしょう。

トイレでよくある漏水症状

トイレでは、トイレ本体や配管の各つなぎ目から水漏れすることが多いです。

たとえば、レバーの付け根やタンクと便器のつなぎ目部分、便器と床のつなぎ目部分が該当します。また、便器内で漏水が発生していることもあるでしょう。トイレの止水栓を閉めてみて、それでもメーターが回っている場合はこのいずれかの部分で漏水している可能性が高いでしょう。

レバーにタオルを巻いてみる、床と便器の間にタオルを置いてみるなどの方法で細かな部分を探すこともできます。

バスルーム周辺のチェックポイント

バスルーム周辺では、お風呂や洗濯機で漏水が発生する可能性が高いです。

お風呂の場合は、蛇口やシャワーのホース、給湯器などから漏水する可能性があります。洗濯機は、蛇口、給水ホース、排水ホースから漏水する可能性があるでしょう。シャワーのホースや給水・排水ホースは、蛇口とのつなぎ目とホース本体のどちらからでも漏水する可能性があります。

つなぎ目部分にタオルを巻いてみる、ホースの破損がないか確認してみるなどの方法でチェックしてみましょう。

見えない配管の漏水サイン

目に見える場所での漏水が発見できない場合は、壁の中など見えない部分の配管から水漏れが発生している可能性があります。

その場合は、まず家中の止水栓を閉め、1つずつ開けて漏水している場所をチェックすると良いでしょう。すべての止水栓を閉めているのにメーターが回っている場合は、止水栓の手前にある屋外の散水栓や、地面などに埋設された配管から漏水している可能性が高いです。止水栓を閉めている間はメーターが回っておらず、いずれかの止水栓を開けるとメーターが回り始めるときは、その止水栓の先で漏水している可能性が高くなります。

一見すると気づきにくい場所での漏水でも、普段であれば湿っていない場所が湿っていることで気づく場合もあるでしょう。

漏水が起こりやすい場所と主な原因

漏水が発生しやすい場所や原因には、ある程度の傾向があります。

基本的には、管や吐水口の接続部分のトラブルと、管そのものの劣化が多いでしょう。漏水の早期発見や防止には、どのような原因で漏水が発生するのかを把握しておくことが大切です。

蛇口・混合水栓の劣化

キッチンやお風呂など、蛇口や水栓から漏水が発生するのは部品の劣化が原因の可能性があります。

水栓の部品として使用されているパッキンは、硬くなったり擦り減ったりして劣化していきます。これによって水栓の内部に隙間ができ、給水管が完全に閉じなくなるのが漏水の原因の1つです。

トイレタンク内部の故障

トイレタンクからの漏水の場合、タンク内部で破損が発生している可能性があります。

タンクそのものがひび割れていたり、フロートバルブそのものやフロートバルブにつながる鎖が劣化したりしている場合があるでしょう。また、ナットが緩んでいる可能性もあります。

部品の交換が必要な場合もあるため、タンク内のトラブルが原因の場合は事業者に修理を依頼する必要があるでしょう。

給水管の破損

給水管の劣化や破損も、漏水の原因になります。

古い給水管は鉄製のものが多く、長年の使用によって赤錆が発生していることがあります。これによって管の壁が薄くなっており、小さな穴が開きやすいです。また、錆が発生していなくても水流で摩耗している可能性があります。

屋外や床下配管のトラブル

屋外や床下の配管は、季節や自然現象の影響を受けやすく劣化しやすい傾向にあります。

冬に気温が下がると給水管内の水が凍結して膨張し、管の破損の原因になるでしょう。また、塩化ビニル製の管は夏場の熱に弱く、屋外では紫外線の影響も受けます。

さらに、床下や地面の下の配管は、地震や台風などの自然災害でも破損する可能性があるでしょう。

漏水で高額になった水道料金は減免できる?

自分で水を使ったわけでもないのに、漏水によって高額な水道料金を請求されることに納得のいかない方もいるでしょう。

漏水が原因で水道料金が跳ね上がった場合、自治体に申告すれば減免制度を利用して水道料金を減らせる可能性があります。ただし、減免制度の対象になる場合とそうでない場合があるため注意が必要です。

水道料金の減免制度とは

水道料金の減免制度とは、各自治体の水道局が設けている、やむを得ない事情でトラブルが発生した際に一時的に水道料金を減免する制度のことです。

本来、私有地の敷地内にある水道管は個人の所有扱いになり、管理やメンテナンスの責任も所有者個人が負います。そのため、仮に漏水が発生したとしてもその分の水道料金は所有者が負担しなければなりません。しかし、地中に埋設された水道管や、建物の壁、床下、天井裏など普段目に見えない場所で発生した漏水については、適切な管理を行っていても発見しにくい可能性があります。

そこで、一定の条件下で発生した漏水については、その水道料金の一部を減免する制度が設けられているのです。ただし、漏水が発生した状況によっては減免制度を利用できないこともあります。

減免対象になりやすいケース

水道料金の減免が認められやすいケースは、以下の通りになります。

  • 水道や水道管の使用者に過失がない
  • 地中や建物の壁の中など、発見が難しい場所での漏水
  • 地震などの自然災害で発生した漏水
  • すでに漏水箇所の修繕が済んでいる

普段からしっかりメンテナンスを行っており、水道管を傷めるような使い方をしていないにもかかわらず発生した漏水であれば、減免が認められる可能性が高いです。また、蛇口のように発見が容易な場所からの漏水ではなく、埋設された水道管など見つけにくい場所からの漏水であることも重要になります。

なお、減免制度を利用するためには漏水箇所を修繕する必要がありますが、修繕が済んでから申請できる期間が決まっているため注意しましょう。

減免対象になりにくいケース

水道設備に対して適切な管理が行われておらず、使用者の過失があると判断される場合は料金の減免が認められない可能性が高いです。

たとえば、使用者が蛇口を閉め忘れて発生した漏水は使用者の過失であるため減免の対象外となります。また、漏水に気づいていたにもかかわらず修繕せず放置した場合や、水道局からの指摘があったにもかかわらず放置した場合なども同様です。給水機器の故障による漏水も、使用者の管理不足ということになります。

また、工事の事業者が水道管を傷付けてしまった場合の漏水は、工事の事業者が責任を負うため水道料金の減免対象にはなりません。ほかにも、漏水が発生していても過去の水道料金とほとんど差がない状態の場合や、漏水した分の水道料金も含めて自治体が定める基本料金に収まる場合なども対象外になりやすいです。

漏水時の水道料金減免申請の流れ

続いて、自治体に漏水による水道料金の減免を求める際の手続きの流れをご紹介します。

減免を申請する場合は、以下の手順で手続きを行うのが基本です。

  • ①漏水箇所を確認する
  • ②水道局や管理会社へ連絡する
  • ③修理業者へ依頼する
  • ④必要書類を提出して申請する

それぞれの手順について、詳しく見ていきましょう。

①漏水箇所を確認する

まずは、漏水が発生している部分がどこなのかを突き止める必要があります。

料金メーターや元栓・止水栓の操作を行っても自分で漏水箇所を見つけられなかった場合は、専門の業者に依頼して探してもらいましょう。業者に依頼すれば、それ以上漏水の状態を悪化させずに漏水の部位や原因を特定できる可能性があります。

②水道局や管理会社へ連絡する

漏水がどこで発生しているかを突き止められたら、次はその管理区分を確認しましょう。

漏水が発生しているのが水道メーターより手前であれば、それは「一次区分」になるため水道局の責任で修繕が行われます。水道メーターよりも奥にある部分での漏水は「二次区分」となり所有者の責任となるため、自力での修繕が必要です。

漏水が発生しているのが一次区分であれ二次区分であれ、基本的には水道局への連絡が求められます。賃貸物件の場合は水道メーターから先の各戸の水道設備は貸主の所有物になるため、水道局ではなく管理会社や貸主に連絡が必要です。

③修理業者へ依頼する

漏水箇所が二次区分だった場合は、水道局に連絡したあと自力で修繕する必要があります。

修繕は、自分で事業者を選ぶ場合と、水道局から事業者を指定される場合があるでしょう。そのため、水道局に連絡するときに指定の業者があるか、減免制度の対象になりそうかなどを聞いておく必要があります。

また、修繕の際に事業者から受け取った見積書と請求書は、どちらも申請に必要になるためしっかり保管しておきましょう。

④必要書類を提出して申請する

修繕が終わったら、必要書類を揃えて水道局に減免の申請をします。

申請に必要なのは、減免申請書、修理時の見積書や請求書、領収書、業者が作成した修理完了証明書などです。これらの書類は、場合によって必要なものが変わる可能性があります。

減免申請書は、管轄の水道局のホームページからダウンロード可能な場合が多いです。ダウンロードできない場合は水道局に問い合わせ、書類をもらいましょう。用意した書類は窓口に持参するか、郵送で提出します。

減免の申請は修繕の完了から一定期間のみの受付となるため、期日を確認して間に合うように手続きを行ってください。

漏水修理の費用相場と注意点

ここからは、漏水が発生した場合の修繕費用の目安や、修繕に関する注意点について見ていきましょう。

修繕は基本的に業者に依頼することになりますが、中には自分で直そうと考える方もいます。しかし、無理矢理自力で修繕しようとすると、失敗してより修繕費用が高くつくこともあるため注意が必要です。

蛇口・トイレ修理の費用目安

漏水が発生したときの修繕工事にかかる費用は、その工事ごとのケースによって幅があります。

おおよその目安としては、3万~6万円の幅に収まることが多いです。一方で、事例によっては15万円請求されることもあり、工事内容によっては高額になることもあります。

配管漏水は高額になることもある

工事の内容によっては、工事費用の目安を大きく上回ることもあります。

地中や壁の中などに埋め込まれている配管から漏水が発生している場合など、大掛かりな工事が必要な場合は工事費用が高額になりがちです。また、工事に使用した資材や工具が特殊なものであったり、高価なものであったりした場合は費用が高くつく可能性があります。

広告費用や工事を行う作業員を別の業者から呼んで仲介手数料を請求している業者も、料金が高くなりやすいです。工事を依頼したタイミングが夜間など、通常であれば勤務時間外になるような時間であっても追加の料金がかかることがあります。

料金が適切かどうかをチェックするためには、見積書をしっかり確認することが大切です。見積書に「どこにどれだけの費用がかかっているか」がきちんと細かく記載されているか、それが必要な項目なのかをチェックすると良いでしょう。

賃貸住宅で漏水した場合の対応

賃貸住宅で漏水が発生した場合、基本的に修繕工事を行うのは物件の貸主です。これは、賃貸住宅の設備が貸主の所有物であることによります。

そのため、漏水が発生しても勝手に事業者を呼ぶのではなく、貸主や貸主から管理を任されている管理会社に連絡しなければなりません。勝手に修繕を進めてしまうと、本来であれば貸主の負担になったであろう修繕費用を借主が負担しなければならない状況になることもあります。

基本的には、漏水の連絡を受けた貸主や管理会社が水道局や事業者に連絡し、修繕の手配を行います。給水管の老朽化など、借主に非がない状態での漏水であれば、費用は貸主の負担です。一方で、借主の使い方の問題で漏水が発生した場合は、修繕後にかかった費用を貸主から請求される可能性があります。

まとめ

住宅で漏水が発生したときは、1つ1つのプロセスを踏んでどこで漏水が発生しているかを確認する必要があります。使用者に非がない漏水であれば、自治体への申請で水道料金の減免を受けられる可能性が高いです。

「神奈川水道」では、神奈川県内のさまざまな水道管トラブルに対応しています。熟練のスタッフが最短20分でご自宅まで伺い、無料での見積もりを行っています。漏水の可能性があると感じたら、ぜひ神奈川水道までご相談ください。

<このページを監修した人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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