エコキュートの室外機から水漏れする原因は?見分けるポイントや応急処置方法をご紹介

  • 更新日:2026/04/09

エコキュートの室外機(ヒートポンプユニット)から水漏れしていたり、機器の近くの地面が濡れていたりすると、故障したのではないかと不安になるものです。しかし、多くの水漏れは排水や結露に由来するもので、過度に故障を心配する必要はありません。

一方で、配管の劣化や詰まりが原因で水漏れが発生するケースも珍しくありません。この場合、水漏れを放置すると感電などの重大なトラブルにつながるおそれがあるため、注意が必要です。今回は、エコキュートの水漏れが起こる原因や故障かどうかの見分け方、適切な応急処置の方法などを解説します。

目次

エコキュートの室外機から水漏れが起こる原因とは

エコキュートの水漏れは、正常な動作によるものと、故障やトラブルによるものに分けられます。室外機は、外気から熱を集めてお湯を沸かす過程で温度差が生じやすく、水が発生しやすい構造です。水漏れの原因を正しく理解し、慌てず適切に対応しましょう。

排水や結露

エコキュートの室外機から発生する水漏れの多くは、排水や結露によるものです。室外機は外気を取り込んで熱をつくり、冷たい空気を排出する仕組みのため、外気との温度差によって結露が生じる場合があります。これは機器の正常な動作に伴うものであり、故障ではありません。

冬場の霜取り運転

冬場に室外機から大量の水が出ている場合は、霜取り運転が原因であるケースが多く見られます。多くのエコキュートには、室外機に付着した霜を溶かすため、内部で意図的に熱を発生させる機能が備わっています。霜取り終了後に水が止まれば、正常に稼働している証拠であり、故障を疑う必要はありません。

ドレンホースの詰まり・外れ・破損

ドレンホース(排水ホース)に落ち葉や砂、ホコリ、虫などが詰まると、結露水が正常に排出されず、室外機本体や別の場所から水漏れが発生します。ホースが外れたり破損したりした場合も同様です。詰まりが慢性化すると内部に水が溜まり、二次被害を招く可能性があるため、早めにメンテナンスを行いましょう。

排水経路の詰まりや排水不良

ドレンホースだけでなく、排水口やドレンパンの詰まりも水漏れの原因になります。排水不良が起こると、エコキュートの本体下部や側面から水漏れが発生しやすくなります。水分や湿気が機器内部にこもると腐食を促すおそれがあるため、できるだけ早くトラブルを解消する必要があります。

ヒートポンプ配管の劣化や損傷

経年劣化によって配管に亀裂が入ったり、穴が開いたりすると、その箇所から水漏れが発生します。劣化の原因には、紫外線や温度変化、凍結などがあります。エコキュートの寿命は10〜15年が目安とされており、寿命に伴ってヒートポンプ配管が故障することも珍しくありません。

接続部のゆるみ・パッキンの劣化

配管の継ぎ目や接続部のパッキンが劣化したり緩んだりすると、その箇所から水漏れが発生する場合があります。エコキュートの稼働中にはわずかな振動が生じるため、自然に接続部が緩むケースもあるのです。ゆるみは徐々に進行することが多く、気づいたころには水漏れが目立つようになっていることもあります。

冬場の凍結による配管トラブル

気温が0℃を下回ると、配管内が凍結する場合があります。凍結による膨張で配管が破裂するなどの損傷が起こり、水漏れを引き起こすケースもあるのです。配管トラブルは、凍結対策が不十分な環境や設置条件で起こりやすいため、降雪地帯などでは寒冷地仕様のエコキュートを使用すると安心です。

本体内部の故障や寿命による不具合

室外機内部の故障や寿命による不具合で、水漏れが発生する例もあります。目安として、使用開始から10年が経過すると、熱交換器やポンプ、基板などが故障する可能性は高まります。この場合は、購入後の年数や修理費などを確認したうえで、修理か買い替えかを判断しましょう。

施工不良

エコキュートの設置後すぐに異常な水漏れが発生した場合は、施工不良の可能性があります。配管の接続ミスやドレン工事の不備、室外機の傾きなどが主な原因です。保証期間内であれば無償工事の対象となる可能性が高いため、できるだけ早く施工を行った販売店や施工店に連絡しましょう。

室外機を動かしたことによるズレや破損

室外機を自分で動かしたり、衝撃を与えたりすると、配管のズレや接続部の破損が起こり、水漏れを引き起こす場合があります。室外機の重量は60kgを超えることが多く、慣れていない人が移動させるのは危険です。何らかの理由で室外機を動かしたいときは、専門業者に依頼しましょう。

正常な水と故障による水漏れを見分けるポイント

先ほどご紹介したように、水漏れには故障ではないものと、故障が原因のものがあります。故障かどうかを見分けるポイントは3つあるため、エコキュートの状態を見誤らないよう注意しながら対処しましょう。

どこから水が出ているかを確認する

故障かどうかを見分ける際、大きな手掛かりとなるのが水の出どころです。正常な排水であれば、排水口やドレンホースから水が出ます。一方、修理が必要な水漏れは、配管の継ぎ目や接合部など、通常の排水ルート以外から水が出るケースがほとんどです。まずは目視で水の出どころを確認し、故障のおそれがないか判断しましょう。

水の出方や量を確認する

正常な排水は、エコキュートの運転中や停止直後に水が出て、時間が経つと止まります。しかし、故障が原因で水漏れしている場合は、運転停止時にも水がポタポタと、あるいは勢い良く出続けることが少なくありません。水の出方が明らかに不自然だと感じた場合は、故障を疑う必要があります。

お湯の使用状況に異変がないか確認する

「お湯が出にくい」「お湯切れしやすい」「エラー表示が出ている」「電気代や水道代が急に上がった」などの症状が伴う場合は、故障による水漏れのサインです。こうした症状がある場合は、目視で水漏れを確認できなくても、目に見えない場所で水が漏れている可能性があります。専門業者に相談し、詳しく点検してもらいましょう。

エコキュートの室外機が水漏れしているときの応急処置

エコキュートの水漏れを発見したら、被害の拡大を防ぐためにも、すぐに応急処置を行いましょう。ここでは、具体的な応急処置の方法とその際の注意点をご紹介します。

使用を中止して本体周りの安全を確保する

故障の疑いが強い水漏れを発見した場合は、エコキュートの使用を中止し、本体周りの安全を確保しましょう。漏れた水が電気系統に影響を与えると、室外機に近づいた際に感電するリスクがあります。念のため、家族にも「エコキュートは使わず、室外機に近づかないで」と伝えておくと安心です。

自宅の床や基礎に向かって水が流れている場合は、濡らしたくない場所をタオルで覆うなどして対策しましょう。これにより、木材や金属の腐食を防ぎやすくなります。

電源を切って止水栓を閉める

感電や漏電といったトラブルを避けるため、エコキュートの電源を切りましょう。リモコン操作で運転を停止した後、室外機の漏電遮断器(漏電ブレーカー)をOFFにすると、通電が止まって安全性を高められます。

漏電遮断器がOFFになったことを確認したら、貯湯タンクの下部に設置されている止水栓を閉めましょう。止水栓を閉めると、水道からの給水が止まるため、新たな水漏れを防げます。

止水栓を閉めるのが難しい場合は、水道の元栓を閉める方法も有効です。ただし、トイレや洗濯など、エコキュートとは直接関係のない場所への給水も止まるため、あくまで修理業者が到着するまでの応急処置として考えましょう。

【注意1】補修テープや自己流の修理は避ける

補修テープや防水テープなどを使った自己流の修理は避けましょう。破損していない箇所を傷つけたり、配管の劣化や破損を進行させたりする可能性があります。自分で修理をすると、最悪の場合、保証修理の対象外となる可能性もあるため、応急処置後の対応は専門業者に任せましょう。

【注意2】無理に分解しない

室外機を分解したり、配管に直接触れたりするのも避けましょう。感電やガス漏れのおそれがあり、症状が悪化するリスクがあります。自己流の修理と同様に、保証が適用されなくなる危険性がある点にも注意が必要です。自力で点検するのが危険だと感じた場合は、作業をすぐに中止し、専門業者に点検を依頼しましょう。

修理と買い替えならどちらを選ぶべき?

故障が原因で水漏れが発生していた場合、選択肢は「今のエコキュートを修理して使い続ける」か、「新しいエコキュートに買い替える」かの2つです。ここでは、修理と買い替えで迷ったときに、どちらを選ぶべきかを4つのポイントから解説します。

使用年数が浅いなら修理優先

設置から5年程度など、使用年数が浅い場合は修理を優先しましょう。使用期間が短い場合、ドレンホースの詰まりや接続部のゆるみなど、比較的簡単に修理できる原因によって水漏れが起きているケースが多く見られます。修理費用を抑えやすいほか、修理直後に故障が再発するリスクも低く、コストパフォーマンスを高めやすいといえます。

10年前後使っているなら交換も検討

エコキュートの平均寿命は10〜15年が目安です。使い始めてから10年以上が経過している場合は、水漏れを機に交換(買い替え)を検討しましょう。寿命が近いエコキュートは、複数の部品が劣化している可能性が高いためです。修理して水漏れが収まっても、その後に別の故障が再発すると修理費がかさみ、結果的に経済的とはいえない場合があります。

修理費が高額な場合は買い替えのほうが得な可能性も

修理費用の見積もりが高額な場合や室外機の本体交換が必要と判断された場合は、買い替えを検討しましょう。修理費用によっては、新品に交換したほうが経済的になることがあるためです。特に、使用年数が10年以上、もしくは10年に近づいている場合は、将来的な故障も見据えて、買い替えを優先することをおすすめします。

エコキュートの技術は向上しており、新機種ほど省エネ性能が高く、長期的なランニングコストを抑えられる可能性があります。買い替え時の初期費用は修理より高くなりますが、長い目で見れば買い替えたほうが得になる場合もあります。

補助金やキャンペーンが使えるか確認

エコキュートを買い替える際は、国や自治体の補助金制度を活用できる可能性があります。

一例として、経済産業省資源エネルギー庁は「給湯省エネ2026事業(令和7年度補正予算『高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金』)」を実施しています。これは、高効率給湯器の導入を促進する取り組みであり、エコキュート1台につき最大10万円の補助金が交付されます。

【給湯省エネ2026事業の概要】

対象製品要件 ・ヒートポンプ給湯器( エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律施行令(昭和54年政令第267号)第18条第26号に掲げる電気温水機器であって、原則、「電気温水機器のエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等(平成25年3月1日経済産業省告示第38号)」1(2)に規定する表における区分ごとの基準エネルギー消費効率以上の機器であること。 また、インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで、昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するものであること、又は、おひさまエコキュート。)
補助額 ・基本要件を満たした場合の補助額:7万円/台
・加算要件を満たした場合の補助額:10万円/台
※基本要件の機種と比べて、5%以上CO2排出量が少ないもので、2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率又は年間給湯効率(寒冷地含む))+0.2以上の性能値を有するもの。

※資源エネルギー庁より引用

なお、エコキュートの販売店や工事を担当する施工店によっては、本体価格や工事費用の割引キャンペーンを実施している場合があります。こうした制度をしっかり活用して、お得にエコキュートを交換しましょう。

まとめ

エコキュートの室外機から水が出る現象は、結露や霜取りによる正常な排水である可能性があります。しかし、ドレンホースの詰まりや配管の劣化、凍結などが原因で水漏れを起こす場合もあり、そのようなケースでは修理が必要です。まずは安全を確保したうえで応急処置を行い、メーカーや専門業者に相談しましょう。

<この記事を書いた人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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「エコキュートとガス給湯器のコスト比較!光熱費はエコキュートがお得!」記事へのリンク
省エネ性能が高い
エコキュートは、ヒートポンプ技術と呼ばれる大気熱を利用したお湯の沸き上げ方法を採用しています。この技術により、エネルギーの使用量が約1/4に抑えることが可能です。この省エネ技術により、ガス給湯器よりも光熱費が安くなります。
「オール電化に使える補助金まとめ!エコキュート・太陽光発電・リフォーム補助金を解説」記事へのリンク
補助金でお得に導入
国は省エネ・脱炭素の推進のために数々の補助金を、オール電化向けに用意しています。エコキュートであれば給湯省エネ事業、太陽光・蓄電池であれば子育てエコホーム支援事業などです。これら補助金を利用してお得にオール電化に切り替える方が増えています。
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