エコキュートと太陽光発電を連携させるとメリットあり!電気代の節約効果をわかりやすく解説

  • 更新日:2026/04/02

昨今の電気代高騰を受け、ライフスタイルの見直しを検討している方が多いかもしれません。電気代高騰への対策として注目を集めているのが、エコキュートと太陽光発電を連携させる「エネルギーの自給自足」です。この2つを組み合わせると、単体で使用する場合と比べて、より大きな節約効果が期待できます。

今回は、なぜエコキュートと太陽光発電を連携させるとメリットが増えるのか、太陽光発電についてご存知ない方にもわかりやすく解説します。エコキュートと太陽光発電を連携させるデメリットやお得な補助金の情報もあわせてご覧ください。

目次

エコキュートと太陽光発電をおさらい!

まずは、エコキュートと太陽光発電の基本的な仕組みについておさらいしましょう。

エコキュートとは

エコキュートとは、大気中の熱を移動させる「ヒートポンプ技術」を活用した給湯器です。電気を使って大気中の熱を圧縮し、その際に発生した熱エネルギーを水に伝えてお湯を沸かします。投入する電気エネルギーと比較して3倍以上の熱エネルギーを生み出せるため、少ない電力で効率よくお湯を沸かし、電気代を安く抑えられます。

エコキュートは「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」で構成されており、ヒートポンプユニットで沸かしたお湯を貯湯タンクにためて保管する仕組みです。電気代が安い夜間に沸かしたお湯をためられるため、日中の電気代との差額分も節約できます。なお、キッチンやお風呂でお湯を使う際は、熱いお湯を水で割って適温に調整します。

太陽光発電とは

太陽光発電とは、自宅の屋根などに設置するパネルを使って、太陽光を電気に変換する設備です。太陽光発電により生み出した電気は再生可能エネルギーであり、電気を作る際にガソリンやガスなどの化石燃料を使用しません。CO2排出量の削減により、地球環境の改善に貢献できます。

発電した電気は自宅で消費できるほか、余った電気は電力会社に売却(売電)できます。太陽光発電の導入から一定期間は「固定価格買取制度(FIT)」を適用でき、あらかじめ定められた価格で電力会社が買い取るため、安定した収益を得られる点もメリットです。

エコキュートと太陽光発電を連携させるとメリットあり!

エコキュートと太陽光発電を連携させると、以下のメリットが得られます。

<エコキュートと太陽光発電を連携させるメリット>

  • 光熱費の節約になる
  • 余剰電力で「お湯」を作れる
  • 補助金を活用できる
  • 環境にやさしい生活につながる
  • 災害時にも強い

ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

光熱費の節約になる

最大のメリットは、光熱費を削減できることです。エコキュートと太陽光発電の両方に節約効果があり、この2つを連携させることにより、節約効果がさらに高まります。

<エコキュートと太陽光発電で節約する仕組み>

  • エコキュート:ヒートポンプユニットにより、少ない電力で多くの熱エネルギーを作れる
  • 太陽光発電:電力を自家消費でき、余った電力は売却できる

エコキュートと太陽光発電を連携させると、自家発電した電力を使ってお湯を沸かせるため、電気代を大幅に削減できます。電気代が割高になる日中の時間帯も、電気代を気にせずお湯を沸かしやすい点がメリットです。

余剰電力で「お湯」を作れる

太陽光パネルが発電した電気の使い道は、大きく分けて3つです。

<太陽光パネルが発電した電気の使い道>

  • 売電:余剰電力を電力会社に売却し、収入を得る
  • 蓄電:余剰電力を蓄電池にためて、早朝や夜間、曇天時に使う
  • 自家消費:発電した電力を自家消費して買電量を減らす

太陽光発電の電気は、売電よりも自家消費に回したほうがお得なケースが多いです。昼間の余剰電力を使ってエコキュートでお湯を作れば、余剰電力を無駄にせず有効活用できます。電気代の節約と再生可能エネルギーの有効活用につながるエコキュートと太陽光発電は、非常に相性がよい組み合わせです。

補助金を活用できる

エコキュートと太陽光発電は、いずれも導入コストが高額な設備です。しかし、国や自治体の補助金を活用できます。代表的な制度の概要を見てみましょう。

【エコキュートの補助金】

制度の名称給湯省エネ2025事業
助成額6万円/台
助成対象者・住宅を所有する個人またはその家族・住宅を所有し、賃貸に供する個人または法人・賃借人・共同住宅等の管理組合・管理組合法人※給湯省エネ事業者と契約し、指定された条件で導入する必要があります。

【太陽光発電の補助金】

制度の名称令和7年度 家庭における太陽光発電導入促進事業
助成額【新築住宅】[戸建(陸屋根)の場合]  対象外[集合住宅(陸屋根)の場合] 20万円/kW(架台の材料費及び工事費の合計金額を上限とします)【既存住宅】[戸建(陸屋根)の場合] 10万円/kW[集合住宅(陸屋根)の場合] 20万円/kW(架台の材料費及び工事費の合計金額を上限とします)
助成対象者1.太陽光発電システムを所有する個人2.太陽光発電システムを所有する法人3.太陽光発電システムを所有する管理組合(管理者または管理組合法人)4.太陽光発電システムを都内の住宅で使用するものと直接契約し貸与する事業者(機器貸与者及び電力販売事業者)

補助金に関する詳細は、「エコキュートと太陽光発電を連携で使える補助金まとめ」でも解説します。

環境にやさしい生活につながる

太陽光は再生可能エネルギーの一つです。エコキュートや太陽光パネルを使ってお湯を沸かすことは、CO2排出量の削減に直結します。エコキュートと太陽光発電の連携は、温室効果ガスの排出量から森林や技術的な吸収・除去量を差し引き、合計を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」社会の実現に向けた切り札です。

災害時にも強い

万が一、地震などの災害により停電が発生しても、晴れた日に太陽光発電を使えば電気を自給自足できます。太陽光発電で生み出した電力を使ってエコキュートを動かせば、平常時と同じようにお湯を沸かすことも可能です。生活に欠かせないお湯を確保できる安心感は、災害時において大きな心の支えになるでしょう。

エコキュートと太陽光発電を連携させて導入するデメリット

エコキュートと太陽光発電には多くのメリットがある反面、次のようなデメリットもあります。

<エコキュートと太陽光発電を連携させて導入するデメリット>

  • 初期費用がかかる
  • 発電量は天気・季節に依存する
  • 設置スペースが必要
  • 故障のリスクはある

上記4つのポイントについて、それぞれ詳しく解説します。

初期費用が掛かる

エコキュートと太陽光発電の導入にかかる費用はやや高額です。本体価格や工事費用といった初期費用がネックになり、エコキュートや太陽光発電の導入を見合わせている方は多いかもしれません。

【初期費用の目安】

エコキュート40万円~70万円
太陽光発電100万円~150万円

ただし、エコキュートと太陽光発電の両方が補助金の対象となるため、実質的な初期費用は上記の目安よりも安くなる可能性が高いです。また、光熱費の削減により、将来的には初期コストを回収できる可能性もあります。

発電量は天気・季節に依存する

太陽光発電は、太陽光パネルが太陽光を受け取れるタイミングに限られます。日没から日の出までの時間帯は、そもそも太陽光パネルを使った発電ができません。また、雨の日や曇りの日は日中の発電量も落ちてしまい、発電量が想定を下回る可能性もあります。

ただし、三菱やパナソニック、ダイキンといったメーカーが販売する新しいエコキュートには「ソーラー連携機能」が搭載されています。これは、日中の余剰電力を自動的に検知して、エコキュートやエアコンの運転を自動調整するシステムです。このような機能を活用することで、いわば「運任せ」の発電から脱却できます。

設置スペースが必要

エコキュートと太陽光発電パネル、それぞれの設置スペースが必要です。エコキュートは「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」で構成されており、800mm程度のスペースを設置場所として確保するよう推奨されています。 また、屋根に一定の面積がなければ太陽光パネルを設置できません。屋根の強度が足りない場合は、屋根の改修工事が必要です。

ただし、エコキュートには薄型など狭小地に設置できるタイプがあるほか、近年の太陽光パネルは発電効率が上がっています。庭や屋根の面積が小さくても、十分な電力を確保できる可能性があります。

故障のリスクはある

エコキュートと太陽光パネルの寿命は、いずれも10年~15年程度です。どちらか一方が故障すると、連携によるメリットが得られなくなります。メーカーの保証期間内であれば無償で修理を依頼できますが、保証期間終了後に故障した場合は、自己負担で修理または買い替えが必要です。

しかし、定期的なメンテナンスを欠かさずに行うことで、急な故障を防ぎ、寿命を延ばしやすくなります。また、補助金はエコキュートや太陽光パネルを買い替える際にも活用でき、コストを抑えることも可能です。

蓄電池も連携させるとさらにメリット大!

エコキュートと太陽光発電の節約効果をさらに高めたい場合は、蓄電池との連携をおすすめします。蓄電池とは、太陽光パネルで発電した電気をためておき、必要なタイミングで活用する装置です。

日中に自家発電した電気を蓄電池にためておくと、夜間や早朝など、太陽光発電ができない時間帯でも自家発電した電気を利用できます。これにより買電量が減り、光熱費を大幅に削減できます。

また、蓄電池は災害時にも役立ちます。電気の供給がストップしたとしても、太陽光発電で日中に作った電気をためておき、日没後に使用できるためです。蓄電池を連携させると、停電中も時間帯を問わずに調理や入浴、家電の活用を続けられ、ストレスを軽減できます。

エコキュートと太陽光発電を連携で使える補助金まとめ

先述したとおり、エコキュートと太陽光発電にはそれぞれ補助金を活用できます。補助金には予算枠があり、上限に達した段階で受付終了となるため注意しましょう。活用できる補助金が見つかった場合は、できるだけ早くエコキュートや太陽光発電システムを購入し、忘れずに補助金を申請してください。

エコキュートの補助金

エコキュートに活用できる主な補助金は次のとおりです。

【エコキュートの補助金】

実施する組織名称補助対象補助金額
給湯省エネ事業2025年度目標基準値以上の性能を備えたエコキュート最大13万円/台
子育てグリーン住宅支援事業JIS C9220:2018に基づく年間給湯保温効率または年間給湯効率が3.0以上のエコキュート3万円/戸

詳細は「【2025年】エコキュートの設置で補助金がもらえる?交付条件をわかりやすく解説」でご紹介しています。あわせてご覧ください。

太陽光発電の補助金

太陽光発電に活用できる主な補助金は次のとおりです。

<太陽光発電の補助金>

  • 東京都:災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業
  • 埼玉県:家庭における省エネ・再エネ活用設備導入補助金
  • 神奈川県:令和7年度神奈川県太陽光発電初期費用ゼロ促進事業費補助金
  • 栃木県:個人住宅用太陽光発電設備等導入支援事業
  • 愛知県:愛知県住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金
  • 福島県:福島県住宅用太陽光発電設備等導入支援補助金
  • 東京都渋谷区:再生可能エネルギー電力利用促進助成
  • 東京都台東区:再生可能エネルギー機器等助成金(住宅向け)
  • 広島県福山市:家庭向け創エネ・蓄エネ設備導入補助金交付事業

詳細は「【2025】太陽光発電関連の補助金まとめ|補助金額や申請条件について解説」でご紹介しています。この記事とあわせてご覧ください。

まとめ

あらためてエコキュートと太陽光発電を連携させるメリット・デメリットをまとめます。

【エコキュートと太陽光発電を連携させるメリット・デメリット】

メリットデメリット
・光熱費の節約になる・余剰電力で「お湯」を作れる・補助金を活用できる・環境にやさしい生活につながる・災害時にも強い・初期費用が掛かる・発電量は天気・季節に依存する・設置スペースが必要・故障のリスクはある

導入時には補助金を申請して、よりお得にエコな暮らしを始めましょう。

<この記事を書いた人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

おすすめ電力会社について 編集部おすすめのオール電化記事
オール電化・ガス併用を比較したい方
「オール電化家庭とガス併用家庭を徹底比較!電気代・ガス代などの光熱費の違いと節約術」記事へのリンク
プロパンと比較して年間10万円お得
オール電化家庭はガスの代わりに電気を使用します。ガス代が無くなる一方で、当然電気代は増加します。しかし、光熱費全体で見たときに、電気代に一本化することがかなりお得になるケースがあります。太陽光や蓄電池なしでも十分な光熱費削減が期待できます。
「エコキュートとガス給湯器のコスト比較!光熱費はエコキュートがお得!」記事へのリンク
省エネ性能が高い
エコキュートは、ヒートポンプ技術と呼ばれる大気熱を利用したお湯の沸き上げ方法を採用しています。この技術により、エネルギーの使用量が約1/4に抑えることが可能です。この省エネ技術により、ガス給湯器よりも光熱費が安くなります。
「オール電化に使える補助金まとめ!エコキュート・太陽光発電・リフォーム補助金を解説」記事へのリンク
補助金でお得に導入
国は省エネ・脱炭素の推進のために数々の補助金を、オール電化向けに用意しています。エコキュートであれば給湯省エネ事業、太陽光・蓄電池であれば子育てエコホーム支援事業などです。これら補助金を利用してお得にオール電化に切り替える方が増えています。
オール電化を検討している方

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